2019年、ジュラルミンの羽根を手に入れたIウィング135や、3ピースでライフスタイルの提案まで踏み込んだロッド・トライザなど「ゲームチェンジャー」としての存在感を示したメガバス/itoエンジニアリング。2020年は“原点回帰”スタートアップを目指し、またもビッグバンを誘発する!
創業者の初期衝動と、最先鋭テクノロジー
伊東「原点回帰です」
2020年の展望を伊東さんに問うと、そう即答された。
伊東「日本のバス釣り具が黎明期だったとき、木を削ってはクランクベイトやロッドのグリップを作り出した。その混沌の中の初期衝動を見つめ直し、メガバスが持つ最先端技術で世に問いたい」
思い返せばメガバスは革新に次ぐ革新を繰り返し、先例のないモノ作りを30年以上続けてきた。
伊東「中でも、日本のバスフィールドに寄り添ってきた側面も大きいですね。アメリカンルアーにはなかったフィネス。トーナメントシーンをも席巻するような繊細さ」
それもまた多くある側面のひとつ。そういったメガバスならではの多様性も、より鋭く、より深くプロダクトに反映されていく。
バックスライド&トリックダーティング!『 プラズマ(仮称)【メガバス】』
対極的なアクションで中層を制す、一卵性双生リップレスプラグ
メガバスが新たに斬り込むフィネスの世界。それがこのソリッドプラグだ。
伊東「ひとつはシンキングリップレスダーター。トリックダーターと呼んでいます。小型でもウエイトみっしりで、ワンテンのようなロングダートをするものです。野池のスレバスもひったくっていきます。
もうひとつは、シミーフォールというタイプ。バイブレーションしながらバックスライドして、奥の奥まで侵入。またただ巻きではI字系となり、こちらも極めつきのフィネス」
スペック
●全長:59ミリ ●自重:1/4オンス ●ほか全て未定
メガバスだから出来る! 『フィネスプラッギング』の更なる可能性の追求
リップレスミノーと聞くとシーバス用のルアーを連想してしまいそうだが、プラズマ(仮称)においてはただ巻きだけではなく、ロングダートやI字系、バックスライドといった使い方でクリアレイクやリザーバーなどでは特に効力を発揮しそうだ。フィネスというとどうしてもワーミング主体に考えてしまいがちだが、ハードプラグにおいて秀でる同社だからこそ生み出されたルアーと言っても過言ではない。発売が待ち遠しい!!