謎に包まれていたケイテックの新スピナーベイト、ついに完成!! 『TEEボーンスピナーベイト』



いまなおストックを大切に使うファンがいる、故・林圭一さんの名作『カスタムスピナーベイト』と『ミニスピン』から十年…ソフトベイトのみならずスカーテッド・ベイトの巧・ケイテックが2020年、令和基準ともいうべきスピナーベイトを発表しました!!



2020年の『カスタムスピナーベイト』!!

昨年、個性あふれる7ft6inのロッドを発表して大きな話題を呼んだソフトベイトブランドの雄、ケイテック。

その、ルアーマガジンをはじめ各紙媒体に掲載された広告には、主役である『カスタムロッド』の写真の背景に、シルエットをぼかしたルアーが2つ写っていました。正体はいったい…感度の高いアングラーからは直接、同社に問い合わせがあったそうです。

もちろん当時は社外秘のため、メディアに対しても詳細が伝えられることはありませんでしたが…。

まさにその写真でただならぬ存在感を放っていたルアーのひとつこそ、ここで紹介する同社の2020新作『TEEボーンスピナーベイト』のプロトモデルだったのです。

パッケージにもきっちりこだわるのがケイテック。プラスチックのブリスターパックはルアーのシルエットに合わせた最小限にとどめ、紙とのハイブリッドで環境へ配慮した仕様になっています。

ブレードタイプはタンデムウィローとダブルウィローをラインナップ

「スピナーベイトは消耗品である」という考え方から、ワイヤの太さとブレードの厚みをテストで追い込み、ファインワイヤを使わず、振動が明確に伝わる“釣れるセッティング”を実現。

アシやウィードなど植物系のソフトカバーはもちろんのこと、杭や岩といったかたい障害物にも臆せずガンガン当てていけるタフネスモデルに仕上がっているのです。

●重量:3/8、1/2オンス●ブレードタイプ:2タイプ(各ウエイト)=タンデムウィロー※写真上/ダブルウィロー※写真下●カラー:全7色(各モデル)●価格:未定●発売:未定
ケイテック代表にしてW.B.S.プロチームトーナメントでも活躍している凄腕アングラー・馬路久史さんをはじめとするスタッフが現場に答えを求め続けて完成。フィールドテストは国内のみならずなんとアメリカでも実施され、無数のバスから辿り着いた結論こそが、このTEEボーンスピナーベイトなのです。


スカーテッド・ベイトを熟知するケイテックが、満を持して送り出す傑作

泳ぎを突き詰めるとヘッドはこうなる!

正面から見るとT字の形状になった独特のヘッドは、頬のクランクした平らな部分に水を受けて抵抗を生み、なおかつT字の上面が尾翼的に機能することでスイム時に水平姿勢を保持。

障害物にコンタクトした際、瞬間的に軌道がズレるような唯一無二の動きを生むそうです。

SIDE VIEW
FRONT VIEW:まさにTボーン。この形状が、リトリーブ時の姿勢の安定と、障害物にコンタクトした際のいわゆる倒れ込むようなヒラ打ちとは異なる独自の軌道変化を生じるのです。

ブレードが回らない…をなくす革新のパーツ

『コーンヘッド・ウィードガード(PAT.P)』がクレビスへのウィード絡みを防止。ウィードエリアでの使用時、フロントブレードの回転阻害を最小限に抑える画期的なパーツを搭載しています。

しかもコーンの底面をフラットにすることで、クレビスとの接触による金属音も発生。細部へのこだわりが半端ではありません!!

『コーンヘッド・ウィードガード(PAT.P)』:ケイテックならではの創意工夫のたまもの。

強さを備えたブレードはカラーも充実!

明確な波動を生む厚さを吟味し、回転半径を大きくするためカップを浅めにデザインしたオリジナルブレードを装着。左から順にコパー、ガンメタ、ゴールド、シルバー、ホワイト(裏面はシルバー)の5色をスカートカラーにマッチングさせています。

『ケイテックオリジナルブレード』:ゴールドとシルバーはいわずもがな。さらにガンメタだけでなく、ホワイトやコパーまでも選べるのがうれしいですね。

フックはもちろんワームキーパーにも意匠アリ

DECOYブランドの日本製フックも『TEEボーンスピナーベイト』のためのオリジナルデザイン。しかもフッキング重視のスプロートベンドタイプですよ!!

長めのワームキーパー部は重心を後方にずらす役目をはたし、飛距離の向上だけでなく、スイム時の水平姿勢保持にも寄与します。

ワイドギャップではなくスプロートベンドタイプのフックを採用したのは、フッキング率の高さとバレにくさを両立しているからなのです。

おそらくこの記事を読んで、「オリジナルパーツをふんだんに使い、ここまでしっかり作り込んでいるということは、価格も相応に高いのでは…」と誰もが思うことでしょう。

が、しかし、先にも記したとおり、「スピナーベイトは消耗品である」というのがケイテック社の存意。公式発表はまだですが、破損などを恐れず「ガンガン使っていける」値段設定になりそうですよ。

『TEEボーンスピナーベイト』、大きな期待とともに発売までもうしばらく待ちましょう!!




この記事が掲載されているルアーマガジンはこちら!


関連記事はこちら!