手軽に、そしてテクニカルに楽しめるアジング。その主戦場が漁港だ。「ただ釣り人が多すぎる、ってことありますよね。そういうときは磯やサーフ! イージーに釣れます!」。房総アジングの開祖が“脱・漁港”を提唱する。
教えてくれるのは房総半島のスーパーマルチエキスパート
小魚を追って高活性! 磯とサーフはイージーに釣れるアジがいる!!
房総では稀有な尺アジを狙って獲ることも可能
渡邉さんのホーム、房総半島外房~南房は、関東を代表するアジングフィールド。年間通して夜な夜な釣り人とアジの攻防が展開されている。
渡邉「漁港の喰い渋るアジを釣れるパターンにハメるのも、アジングの面白さです。でも、たまにはイージーに釣りたいですよね」
だからこそ、良い釣果情報がある漁港に釣り竿が林立します。
渡邉「フィッシングショーなどで来場者の方から、外房で釣りをしていても渡邉さんに会ったことがない、と良く言われます。僕が釣りをしていないわけじゃないですよ(笑)それは人が多い釣り場には行かないから。混んだ漁港より磯やサーフで釣りをすることが多いですからね」
早春の外房~南房のアジの動き
渡邉「房総半島は年間通してアジが狙えますがが、例年は12月頃にアジの群れがどっさり寄って、釣りやすくなる。でも3月はじめは水温が一年で一番低い時季ということもあり、漁港の釣果が落ち着く頃ですね。ただ、早春は稚アユが接岸。磯、サーフは期待が持てます」。
全国各地のアジングフィールドで同じことが言えそうだ。
磯やサーフでアジング。漁港との違いは?
渡邉「スパイクやニーブーツが必要になるくらい(笑)。釣り場に立てばイージーに釣れます」
足元を固めて磯&サーフアジングを楽しむ
漁港はスニーカーで手軽に釣りが楽しめるが、磯は移動時に浅瀬を渡ったり、サーフは足元を波が洗うこともある。磯アジ、砂アジを狙うならニーブーツやウェーダーなど、安全性と機動力を高める装備を用意しよう。
イージーに…その理由は?
渡邉「まず、釣り人が少ないから魚がフレッシュ。基本的にベイトフィッシュを追っているアジを狙うので、活性が高くルアーに反応させやすいです。だから難しいテクニックを駆使しなくても釣れます。あと、房総の漁港で尺アジは滅多に出ないけど、磯なら条件を合わせれば狙って獲れます」
ターゲットは小魚を追う磯アジ&砂アジ
磯の潮だまりに全長2、3cmの小魚の群れを見かけることは多い。
渡邉「アジは小魚を狙って磯に寄ってきます。サーフも夜、シャローに小魚がさすからアジも入る。磯もサーフも小魚を追うアジをメインに狙います」
磯&サーフのアジはショートバイトとは無縁!?
磯やサーフのアジは、小魚を追っているから高活性。実釣でヒットしたアジも、口の奥にがっちりハリがかり。しっかり吸い込むから遠投しても向こうアワセでのりやすい。
その釣り場ですが、常夜灯もない磯やサーフにアジが居るのか? 未体験者は不安になります。
渡邉「ポイント選びが一番重要で、そこを実釣でお見せできれば。ただ、今夜は南西の爆風で入れるポイントが限られるけど、まぁ釣れるでしょう(笑)」
1投目から4連続ヒット! これが磯&サーフの瞬発力!!
ルアマガソルトの取材時では、夕マヅメに磯で実釣を開始すると1投目から4投目まで連発!
渡邉「磯、サーフは魚が居れば、1投目からイージーに釣れるんです(笑)」。
撮影、コメント録りをしつつ、暗くなってから1尾を追加し、磯の撮れ高は十分。
渡邉「プライベートなら1時間で10尾は軽く超えていたでしょうね」
次回は渡邉流!磯砂アジング攻略のキモとなる「ポイント選び」について解説致します!