コロナよ! はやく治まれ〜、常々祈願中ではございますが、我慢を強いられる昨今。自宅待機で悶々とされている方もいらっしゃるかと思います。こんなときだからこそ、ちょっと工作でエギを作ってみませんか。今回はそんなハンドメイドエギの作り方をお伝えします! 拘るときりがないので、簡単な方法法をチョイスしましたよ。
ハンドメイドエギに必要な材料を揃えよう。
ハンドメイドエギ制作に必要な材料はさほど多くありませんので、意外に手軽に取り組めます。道具にしても、ハサミやカッター、糸ノコ程度ですみます。
最低限欲しいものリスト(材料)
1)桐の板
2)アルミテープ
3)オーバルフック(カンナ)
4)専用オモリ
5)型紙
6)布用ボンド
7)キッチン用ネット(ボディ用)
8)鳥の羽
工作用道具として用意しておきたいもの
1)ハサミ
2)カッター(ボディの整形用)
3)ヤスリ
4)糸ノコ(ボデイの切り出し用)
5)木製用ボンドとエポキシ(ボディの固定用)
6)油性マジック(ボディの装飾用)
ボディ材の桐板
エギにおすすめなボディ素材は、桐。なので、桐板を用意しましょう。厚さは10mm前後で良いと思います。基本的に2枚を重ねて、後で削り出します。
ボディに貼るアルミ箔
キッチン用のアルミテープあたりが使いやすいです。安価ですしね!シールになっているので便利ですよ。ルアービルド用の専用のものでも、もちろん問題はありません。
エギ用のカンナ
釣具屋、およびAmazonなどで購入可能。エギ用のカンナです。モデルにするサイズに合わせて購入すると良いと思います3.0号サイズならMかLのサイズがおすすめです。記事で使用したのはナカジマの製品です。
エギ用のオモリ
こちらも釣具屋やAmazonで購入可能です。板オモリなどでも代用可能ですが、専用のものがあったほうが見栄えはよいですし、作業しやすいです。さほど高価なパーツでないので、購入をおすすめします。号数は作りたいサイズにあわせてください。3号エギを作っているのに、記事では手に入らず2.5号用を使っています。ナカジマの発砲製エギ用シンカーを使用しました。
型紙
エギの形を模写して、それを板に転写する際に使います。硬めのボール紙を使っていますが、普通の紙を使っていただいても問題ありません(ようは、転写ができればOKです)
布用強力ボンド
ボディにアルミテープを貼った後に、ネットをかぶせて貼り付けます。その時に使用するボンドです。ボディ強化のために、エポキシやウレタンコーティングを本来ならばしたいところですが、今回は簡易版ですので、それすら省きます。
キッチン用のゴミ集め用のネット
今回使用したボディ材用のネットは、ダストマンマル浅型という商品ですが、柔らかめのネット素材ならなんでも良いと思います。強度的にはないですが破けたらまた、張り替えれば良いのでそのあたりの塩梅は、造り手次第だと思います。最適なものを探してみてください。
ピアノ線(ステンレス棒)
アイを作るのに使用しますが、めんどくさいということであれば、ケプラー糸などでも代用できると思います。
鶏の羽
ご存知、エギのフィン用に用意します。フライマテリアルとして売られているものでもOKですが、100円ショップなどで売られている、車の掃除用のハタキなどでもOKだと思います。
手順 01 型紙を作る
まずボディ材切り出し用の型紙を作ります。お手元の人気エギをそっと型紙に置いて、多少雑にでも良いので輪郭を書き出しましょう。鉛筆でもボールペンでもいいと思います。オリジナルの形でやりたいって人は、それでもOKだと思います。自由にいきましょう!
手順02 型紙を桐の板に転写する
先程つくりました型紙を切り出して板に置き、輪郭を板に転写します。正確にじゃなくて良いですよ。ざっくりいきましょう。1つのエギに、2つパーツを使いますので最低でも2つは転写してくださいね。
手順03 ボディを切り出す
糸ノコなどを使って、ボディを切り出します。先程の型にそって切り出しましょう。ホームセンターなどで道具を借りて、切り出すのもアリですが、現在は外出をオススメしないので、糸ノコでゴリゴリやりましょう! きれいに切り出す必要はこちらもないです。だいたいでOKです。
手順04 2枚を仮止めして整形する
まず、木工用ボンドなどで2枚の板を仮止めします。点で2箇所程度で良いと思います。あとではがしますので。両面テープなどで止めても良いかもしれません。
仮止めしましたら、ヤスリなどでボディを整形してきます。記者はズルをしてグラインダーで削り出していきましたが、粗めのヤスリなどでシコシコやるのも乙です。修行です。
手順05 内部機構のための削り出し
仮止めしたボディを剥がします。そして、アイを作るためにボディ内部にピアノ線を内蔵しますので、それを埋め込むための溝を内部に掘ります。また、オモリを設置するための溝を掘ります。
ピアノ線は折りたたむ感じで強度も必要ですので、比較的ボディの奥まで通すことにしました。実際にピアノ線を曲げてみて、彫り込む場所を書き込んでおくことをオススメします。
オモリの穴は開けすぎないで良いと思います。最終的にはボンドやエポキシで固定します。オモリに合わせて型取りしておきましょう。
お尻の部分にはカンナ用の芯棒を埋め込みますのでそれようの穴型も開けておきましょう。
手順06 ボディの下地、アルミテープを貼ろう、そしてボデイを接着。
最初に作ったエギの型紙を使って、アルミテープを切り出します。こちらもそんなに正確じゃなくても良いですよ! まずそのアルミ型を上下に2等分します。そして、それをボディに貼り付けましょう。なんか隙間ができた?
適当にアルミを切り出して隙間を埋めるも良しですが、ザッパな人は多少の隙間なんて気にしなくてもOKです。本格的なヤツを作りたくなったら、工夫してみてください。
ボールペンなどの丸い管で均してあげてください。なんとなくキレイになります。
アルミを張り終えたら、ピアノ線だけ彫り込んだ溝に設置して、エポキシで貼り付けましょう。完全に硬化するまで放置!
手順07 エギをカラフルにしよう
着色の方法は、拘るとこちらもキリがないので、今回は「下地のアルミテープに着色するだけ」をえらんでみます。油性マジックで今回は塗りました。ものすごく雑ですが、ネットをかぶせるので、案外目立ちません。カラーリングは各個で工夫しましょう! 記者はめんどくさがりなので、下地色のみで勝負します。
ちなみに
今回は作業効率もあって、柔らかいネットを使っており、ネットに直接カラーリングはしません。ですが、素材によってはネットに着色することで、工夫ができます。型紙などを駆使して、それっぽく作ってみるもよいでしょう。
手順08 ネットを被せる
今回使ったネットは柔らかく伸縮性もあるので、ボディに馴染みやすいのが特徴です。ボディに布用ボンドを塗り、写真のようにネットをかぶせて接着してから乾燥させました。全体を覆うようにかぶせてくださいね。乾燥したら、ハサミなどでネットをカットします。
被せたネットは、アイのところで簡単にスレッドなどで固定します。ミシン糸などでOKですが、記者はフライタイイング用のスレッドで固定しました。
手順09 カンナとオモリを取り付けよう
カンナの取り付けですが、溝を彫り込んでいるといえど、うまく刺さらない場合があります。その場合は細めの桐やリューターなどで穴を広げるとよいでしょう。
付属している芯棒を、エポキシで固定します。多少先端からエポキシが漏れてもかまいませんので、しっかりと接着しましょう。さらにカンナをエポキシで接着してください。カンナからはみ出た芯棒はカットしてください。
オモリも同じく、エポキシで固定します。
手順10 フィンとなる羽とドールアイを設置して完成!
あとは、用意した羽をボディにとりつけます。羽の根本をストーク(鳥の羽根の芯)に沿ってすこしだけ剥がし、ストークを露出させます。それをボディに突き刺してエポキシで固定します。
ですので、ボディにキリなどで穴を開けると良いでしょう。
ドールアイは必須ではないです。なんならマジックで描いても良いと思いますので。今回はドールアイをエポキシで接着しました。
ということで、後は各自で材料を工夫して楽しんでみてください。
今回はあまり手間をかけず、スピーディーにエギを作るということを主眼に置きました。本格的にていねいに作品を作りたい方は、
1)アルミ貼りをもっと精度よく!
2)使用するボディのネット材を別のものにしよう
3)カラーリングはこだわろう!
の、3つを応用くださいまし! ということで今回は雑に作るオリジナルエギでした!