予算別:リール編
石山「まず、メバリングには細い糸を使うので、小さいリールを使うのがいいです。番手でいうと1000~2000番クラス。持ったときのバランス的に、竿が軽いのでリールも軽いほうが使いやすいですね」
【ロークラス】クレスト2004 2000サイズ (ダイワ)
石山「とりあえずメバリングを始めてみたい、という人におすすめです。これといって特徴的なところはないんですが、『ちゃんとしたメーカーのちゃんとしたリール!』 すてきなマークもついてます」
クレストで4,000円ほど。先ほどのローコストなライトステップ2と合わせれば、コミコミ10,000円ほどで釣りを始められるということになります。先輩の目がおそろしい私は、残念ながらそういうわけには行きませんが…。
使用できる釣法:アジング メバリング
主なターゲット:メバル アジ トラウト ブラックバス
標準巻糸量 ナイロン(lb.-m):3-140/4-100 ※TDライン(ナイロンライン)を使用。 標準巻糸量 PE(号-m):0.3-150/0.4-120 ※エギセンサー/棚センサーブライトを使用。
自重:240g
ギア比:4.7 巻取り長さ:63cm(ハンドル1回転あたり)
最大ドラグ力:2kg
付属品:調整ワッシャー
ハンドルノブ:I型
ベアリング(ボール/1ローラー):4/1
次なんですが、これはなんて読むんですか? なすち?
一同「ナスキー」
【ミドルクラス】ナスキー2000S(シマノ)
石山「中級機種、というよりは正直言ってエントリーモデルです。でもこのあたりのランクからは防水性もしっかりしていて、塩噛みもしにくいです。メンテナンスの手間もかかりにくいです。」
ナスキーは9,000円ほど。この価格帯から防水性能が高くなるそうです。メンテナンスの手間が省ける、とは言うものの、石山さん的には釣行後は簡単な水洗いで良いのでメンテナンスをして欲しいとのことです。やろう!メンテナンス!
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.0/3.0
自重(g):220
スプール寸法(径mm/ストロークmm):42/12
ナイロン糸巻量(号-m)/フロロ糸巻量(号-m)/PE糸巻量(号-m):ナイロン(lb-m)3-125、4-100、5-75/フロロ(lb-m)3-110、4-85、6-65/0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
ハンドル長(mm):45
ベアリング数ボール/ローラー:4/1
HAGANEギア:切削なしにミクロン単位の精度で仕上げたドライブギア。精密冷間鍛造という独自技術が、高精度かつ強いギアを生み、なめ…
【ハイクラス】月下美人 MX LT2000S (ダイワ)
またもあらわる月下美人。
このランクになるとハンドルの形式が違う!ハンドルが分離されており、リール本体にねじ込むタイプになっています。
石山「ねじ込み式のハンドルだと遊びが少なくなるのでガタツキにくいんです」
工芸品的な美しさもあり、その名に違わぬ美人さんですね。
石山「このくらいのランクになってくると、非常に軽いです。ほら、クレストを持ってから月下美人に持ち替えると全然違うでしょう?」
ついに販売員としての本性を現した石山さんが軽妙なセールストークを開始。確かに持ってみた感じがぜんぜん違います。気持ちは傾きつつあるが、ウム…。
石山「リールとロッドで合わせて月下美人で揃えてみる、っていうのもアリですよ!」
グイグイくる石山さん。個人的にも惹かれるし、ここは月下美人で統一してみますか!
ここで決まるんですか。いつのまにか重大な岐路に立たされていたっぽい。自転車の部品はほとんどシマノ製なのに…。(趣味:サイクリング)
大木「編集部内の好みのパワーバランスとかもあるからね。シマノ派、ダイワ派、中庸派…」
例えばさっきの「ナスキー」と「レガリス(ダイワの同価格帯リール)」って、どうやって選んだらいいんですか?
石山「う~ん…」
いけない、また石山さんが苦しんでいる。
石山「巻き心地とか軽さとか色々あるんですけれども、結局は好みです、見た目だったり、フィーリングだったり…とにかく自分が使っていて飽きないものがいいですね」
なるほど、それなら今回はなおさら月下美人を選ぶのがよさそうです。
しかし本当の初心者にはリールの区別がつかなくたって仕方がない。そんなときは何でもいいから取っ掛かりを見つけてみるのがいいかもしれませんね。 例えば自転車に縁があったり、関西出身であればシマノ(大阪府・堺に本社がある)にしてみるとか。
使っていくうちに愛着が湧いてきて、派閥に所属するようになり、お互いに熾烈な戦いを繰り広げて、それがきっと楽しくなるのだと思います。釣りの楽しみ方のひとつの側面ですね。
ライン編
石山「トラブルが少ない順にナイロン>フロロ>PEです。PEは何本かの糸をより合わせた糸で、引っ張りには強いんですが擦れに弱いです。その代わりに細くても十分な強度を出せます。風に強く、よく飛びます!」
石山「引っ張られたときに糸がまったく伸びないので、その分感度もよく正確にアタリがとれます」
PEライン本線にプラスしてショックリーダーを付けなくちゃいけないのが面倒くさそうで敬遠してたけど、そろそろ観念すべきときか…
石山「PEにもトラブルの多いのと少ないのとがありますが、それは店員さんに訊いてください!この『シグロン(サンライン)』は私大好きでよく使ってます」
大木「イッシーは『8本撚り』が好きなの?」
石山「私は柔らかいのが好きなので断然8本撚り。コスパ的には4本撚りのもののほうが安いのですが、硬いのがあんまり好きじゃなくて…」
大木「俺はラインは硬めのものが好みだから4本撚りを選んでる。なにより安いしね」
おっと話に置いてきぼりを食らっています。パッケージにも記載されている「4」とか「8」とかってなんのことですか?
石山「PEラインはポリエチレン素材の原糸を複数本撚り合わせてで1本のラインになっているのです。この数字は撚り合わせた糸の本数ですね。4と記載されているものであれば4本の糸を組み合わせたものになります。もちろん本数が多く編み込まれていればその分強度は高くなりますが、高価にもなってくるのです」