春のでかイカは『三段階強ジャーク+テンションフォール』で抱かす!! 林剛玄流エギング超絶奥義パート②



長崎県平戸をホームに、これまで多くの3kgオーバーのでかイカをキャッチしてきた豪腕エギンガー・林さんの春イカ攻略のテクニックをご紹介!今回は前回に引き続き「テンションフォールでのスローな誘い」を生み出すシャクリのコツやタイミングなど伝授して頂きます!



前回のおさらいはこちら!

前回は林さんが春のでかイカを仕留めるシャクリとフォールについての概要や愛用エギ、そしてチューン方法などを教えて頂きましたが、今回はより実践的なテクニックについて教えて頂きました!

エギを“攻撃対象”として鋭く速く強く動かす !

林さんが春のエギングで実践するシャクリ方が、リアクション的にエギを抱かせるシャクリ方法だ。

エギを捕食の対象ではなく、攻撃の対象とする釣り方ですね。産卵行動を意識したイカを、怒らせてエギを抱かせるんです

アクションは、鋭く・速く・強く。水深のそれほど深くない場所をやるので、やはりシャクリは2〜3回ほど。パーンパーン、パーン!と3回目で強く跳ねさせるリズムでやることが多いですね。一気にドーンと抱きつくようなアタリが出ますよ」

イカを怒らせて抱かせる三段階強ジャーク!

攻撃的ジャークで春イカの闘争本能に火をつける!

捕食ではなく怒りでエギを抱かせるのがこの釣りで、パーンパーン、パーン!のリズムで、鋭く速く、そして強くシャクる。手首や腕だけでなく肘も使って、ロッドのバット部分に力を込めるイメージでシャクってみよう。

これは、どのようなシチュエーションで試すことが多い?

「産卵場所になるような藻場を丹念にしつこくしつこく誘って、それでも反応が出ないとか、そういう場合ですね。最初からこのアクションを入れていくんではなくて、引き出しのひとつという感じです」 

藻場を狙う場合は藻を拾わないように注意。一度水深を測るカウントダウンをしたら、次はそれ以上カウントさせないでアクションし始めよう。エギに藻が絡むと、その一投は無駄になってしまう。

リアクションで抱かせるような強いシャクをするコツは?

手首や腕だけでなく、肘も使うようにすると強くシャクれますよ。あとはロッドの反発を利用して、ベリーではなくバットに力がくる意識でシャクってみてください。あとは、いつもより硬めの竿を使うとよりやりやすいですよ」

林さんの愛用するロッド「カリスタ82M TZ/NANO or カリスタ710M TZ/NANO(ヤマガブランクス)」

瞬間的な負荷に反応して軽快なシャクリが可能に!

軽いシャクリでもNANOブランクが瞬間的に高い反発力で戻ってくれるから、エギにパワーがしっかり伝わりアクションしてくれる。さらにトルザイトリングで糸抜けがスムーズ。遠投も非常しやすいロッドだ。

YAMAGA Blanks(ヤマガブランクス) Calista(カリスタ) 710M/TZ NANO 大型便
※納期表示のご説明はこちら仕様/規格●長さ:2395mm●自重:100g●継数:2ピース(印籠継)●適合エギ:2.5〜4号●適合ライン:PE:0.6〜1.0●カーボン率:99.8%●ガイド:TZチタンフレームKガイド+TOPガイドのみSiCチタンガイド(Fuji)仕様●リールシート:VSS16(Fuji)●適合リール目安:D社製:2500程度/S社製2500(C3000)程度 商品説明●2015年8月より、ヤマガブランクスのエギングロッドシリーズ「カリスタ」が先進のテクノロジーを搭載し、生まれ変わります。●設計全てを見直したブランクには東レ株式会社の最新技術ナノアロイRテクノロジーを採用…
¥ 45,034
2020-04-24 21:12

林さんのタックルセッティング
●ロッド:カリスタ82MTZ/NANO、カリスタ710M TZ/NANO(ヤマガブランクス)
●リール:ステラC3000(シマノ)
●PEライン:キャスラインエギングスーパーPEIII X8PE0.8号(ユニチカ)
●リーダー:キャスラインエギングリーダーⅡ2.5号(ユニチカ)

そして、シャクったあとはテンションフォールで誘っていく。

春にとにかく大事なのはフォール。テンションフォールのほうがスローにエギを見せていけますし、アタリなどの変化もしっかり手に伝わってきます。

また、ラインはワンランク太めの0.8号。エギのフォールもさらにスローにさせ、潮のわずかな抵抗も感じ取りやすいですよ。
欠点は流されやすいことと風に弱いことですが、それでも0.8号のテンションフォールでじっくり見せて、感度を上げていくほうがメリットが大きいと感じています。春はいつでも誰でも記録級がくる可能性がありますので、そのチャンスは逃さないようにしたいですね」

ラインはPE0.8号、テンションフォールでスローに見せる!

スローに落とし、わずかな抵抗を感じるためのやや太めの0.8号

林さんの使うPEは、標準よりやや太めの0.8号。これは大きなイカを狙うからというよりは、エギをスローに見せたいからだ。そして、フォールは常にテンションをかけて。これは、水中の潮流やイカの反応を少しでも感じるため。



シャクリはもちろん、その後のフォールに意識を集中せよ!

「とにかくフォールが大事」と念を押す林さん。最大サイズが釣れる季節だからこそ、ワンチャンスを逃さないように、テンションフォールでわずかな変化も逃さないようにしよう。

「フォール中は微動だにせず、エギに違和感を与えずアタリに集中していますよ」

林さんが仕留めたモンスターアオリの“イカ拓”がコチラ!!

2015年に3.9キロのモンスターを平戸でキャッチ!

林さんの記録となっているのが、2015年5月に平戸でキャッチした3.9キロのモンスター。やはり春は夢がある。

「嬉しくて魚拓と取りました。次の目標は4キロオーバーですね



この記事が掲載されている『ルアーマガジン・ソルト』の情報はこちら!