長崎県平戸をホームに、これまで多くの3kgオーバーのでかイカをキャッチしてきた豪腕エギンガー・林さんの春イカ攻略のテクニックをご紹介!今回は前回に引き続き「テンションフォールでのスローな誘い」を生み出すシャクリのコツやタイミングなど伝授して頂きます!
前回のおさらいはこちら!
前回は林さんが春のでかイカを仕留めるシャクリとフォールについての概要や愛用エギ、そしてチューン方法などを教えて頂きましたが、今回はより実践的なテクニックについて教えて頂きました!
エギを“攻撃対象”として鋭く速く強く動かす !
林さんが春のエギングで実践するシャクリ方が、リアクション的にエギを抱かせるシャクリ方法だ。
林「エギを捕食の対象ではなく、攻撃の対象とする釣り方ですね。産卵行動を意識したイカを、怒らせてエギを抱かせるんです。
アクションは、鋭く・速く・強く。水深のそれほど深くない場所をやるので、やはりシャクリは2〜3回ほど。パーンパーン、パーン!と3回目で強く跳ねさせるリズムでやることが多いですね。一気にドーンと抱きつくようなアタリが出ますよ」
イカを怒らせて抱かせる三段階強ジャーク!
攻撃的ジャークで春イカの闘争本能に火をつける!
捕食ではなく怒りでエギを抱かせるのがこの釣りで、パーンパーン、パーン!のリズムで、鋭く速く、そして強くシャクる。手首や腕だけでなく肘も使って、ロッドのバット部分に力を込めるイメージでシャクってみよう。
これは、どのようなシチュエーションで試すことが多い?
林「産卵場所になるような藻場を丹念にしつこくしつこく誘って、それでも反応が出ないとか、そういう場合ですね。最初からこのアクションを入れていくんではなくて、引き出しのひとつという感じです」
リアクションで抱かせるような強いシャクをするコツは?
林「手首や腕だけでなく、肘も使うようにすると強くシャクれますよ。あとはロッドの反発を利用して、ベリーではなくバットに力がくる意識でシャクってみてください。あとは、いつもより硬めの竿を使うとよりやりやすいですよ」
林さんのタックルセッティング
●ロッド:カリスタ82MTZ/NANO、カリスタ710M TZ/NANO(ヤマガブランクス)
●リール:ステラC3000(シマノ)
●PEライン:キャスラインエギングスーパーPEIII X8PE0.8号(ユニチカ)
●リーダー:キャスラインエギングリーダーⅡ2.5号(ユニチカ)
そして、シャクったあとはテンションフォールで誘っていく。
林「春にとにかく大事なのはフォール。テンションフォールのほうがスローにエギを見せていけますし、アタリなどの変化もしっかり手に伝わってきます。
また、ラインはワンランク太めの0.8号。エギのフォールもさらにスローにさせ、潮のわずかな抵抗も感じ取りやすいですよ。
欠点は流されやすいことと風に弱いことですが、それでも0.8号のテンションフォールでじっくり見せて、感度を上げていくほうがメリットが大きいと感じています。春はいつでも誰でも記録級がくる可能性がありますので、そのチャンスは逃さないようにしたいですね」
ラインはPE0.8号、テンションフォールでスローに見せる!
スローに落とし、わずかな抵抗を感じるためのやや太めの0.8号
林さんの使うPEは、標準よりやや太めの0.8号。これは大きなイカを狙うからというよりは、エギをスローに見せたいからだ。そして、フォールは常にテンションをかけて。これは、水中の潮流やイカの反応を少しでも感じるため。
シャクリはもちろん、その後のフォールに意識を集中せよ!
「とにかくフォールが大事」と念を押す林さん。最大サイズが釣れる季節だからこそ、ワンチャンスを逃さないように、テンションフォールでわずかな変化も逃さないようにしよう。
林「フォール中は微動だにせず、エギに違和感を与えずアタリに集中していますよ」
林さんが仕留めたモンスターアオリの“イカ拓”がコチラ!!
2015年に3.9キロのモンスターを平戸でキャッチ!
林さんの記録となっているのが、2015年5月に平戸でキャッチした3.9キロのモンスター。やはり春は夢がある。
林「嬉しくて魚拓と取りました。次の目標は4キロオーバーですね」
この記事が掲載されている『ルアーマガジン・ソルト』の情報はこちら!
表紙は川上英佑さん!
巻頭連載:ライドザラッピスタイル
第11回 ロコアングラーの実力
山田ヒロヒトさんの気になるコトをテーマにお送りする隔月連載。
今回はロコアングラーの実力と秘密に迫ります。これさえ読めば、プロアングラーからも信頼されるロコになれる!…