「リアクション」ってなあに? 漫才風に楽しく学ぶ釣り用語



ついに、イラスト化された、ルアマガプラスの漫才コンビ「ヒラス&ヤズ」。彼らの担当は、世の中にはびこるわかりにくい釣り用語をわかりやすく解説すること。ということで、今回は、ルアー釣りのテクニック用語でよく聞く「リアクション」という言葉。その意味について解説します。



通称ヤズ。ルアマガプラスの用語解説漫才のボケ役。釣りのビギナーで、釣りのカタカナ用語だの専門用語に不満を持っている。「釣りはシンプルにやるんが一番や」な半人前アングラー。
通称ヒラス。ルアマガプラス用語漫才のツッコミ&解説担当。釣り歴は長く、頭でっかち。ヤズの兄貴分でもある。

Reaction(リアクション)ってそもそもなんだ?

ヤズ「ほら、お笑いでリアクション芸ってあるやんか。出川師匠とか、ダチョウ倶楽部の竜ちゃんとかが有名やな〜。でな、釣りににもリアクションって言葉がでてくると思うねんけどな。釣りの場合はどういうこっちゃ?」

ヒラスリアクション。直訳すると“反応”やなぁ。釣りの場合は、用例で言うと『あかん、フォールじゃ喰わへん、リアクションで喰わしてみよか』とか使い方するな」

リアクションを誘発させやすいルアーの代表格。メタルバイブ

ヤズ“反応(リアクション)”で喰わすって、どないゆうことやねん。サッパリわからへんわ。また、釣り特有のイキリ用語ちゃうんか!」

ヒラス「いや、案外まんまやで。例えばやけどや、道に自転車が普通に走ってて、目の前通過するとするやん。まぁ、あるあるな光景やし、視界には入るけどスルーすることが多いやろ? それがや、急に自転車が目の間で急ブレーキ踏んだり、急にスピードあげたり、不自然なUターンしたら、どうする?」

ヤズ「そんな不自然な動きしてたら、反応するな! なんやなんや!って」

ヒラス「それや、それ。そういうのに反射的に反応してしまうコトをリアクションって言うんや。ちなみにやで、吉岡里帆似のお姉ちゃんが目の前すーっと通り過ぎていったら? 」

ヤズ「間違いなく目で追ってまうやろな。それがサガっちゅうもんやろ?」

ヒラス「だからって、ヤズの場合は声かけたりはせんやろ?」

ヤズ「無理やな、ワイ、自他ともに認めるシャイボーイやで。流石に興味はあっても声かけられへんわ….。ああ、でもどうしよ? 吉岡里帆似が目の前に通り過ぎるとか、千載一遇のチャンスやんな〜。考えただけでもドキドキするわ〜。」

ヒラス「ルアーも同じや。いくら吉岡里帆似やからて、ヤズがそうそう喰い付かんのと同様に、魚たちも美味しそうなルアーは気になるけど、喰い付くまで、なかなかいかへんやろ。でや、吉岡里帆似が、立ち止まって、クイッ、クイッって手招きしたらどないする??」

ヤズ「なんでしょか? って反応してまうかもな。なるほど、それがリアクションやといいたいんやな?」

ヒラス「ちゃうな。それは、ただのアクションやな。つまり、ただの誘いや。お前はその誘いに乗って釣られただけや。つまりお前は安い誘いにのっただけの哀れな男ってことや。クズや。う◯こや。リアクションちゅうのはな、もー少し手強いヤツに使う技なんや」

ヤズ「クズやのう◯こだの煩いわ! どうせイージーなアクションで釣られてまう、うぶな魚じゃ! 悪かったな! ほーか、ほーか、言いたいことはよくわかったが、で、リアクションてどんな高級なテクニックなんや!?」

ヒラス「目の前で、吉岡里帆が手招きで誘うどころか、突然激しくダンスしだしたり、奇妙な動きしはじめたらどうするよ? 独身のヤズならいざしらず、ガードの硬いくそまじめな既婚者男性でも、『どないしはりました?』って何らかの反応をせざるを得ないやろ? ルアー釣りで言うリアクションゆうのは、そういう突拍子のない動きで魚を誘ったり、反応させるテクニックがリアクションなんや。ガードの固い賢い魚も、食い気のない魚も、そういう動きには本能で反応したりするんよ。それを狙ったテクニックの総称とも言えるなぁ」



具体的なルアーでの動きはどんなの?

ヤズ「わかりやすかったような、わかりにくかったよーな….。で、具体的にルアーでは、そのリアクションさせる動きってどうするんや?」

ヒラス「わっかりやすいんは、速くて急な動きをルアーに与えるんや。例えば、超速ただ巻き。あとはフォールしたりしているルアーに強いリフト動作、つまり、ピンピン、ビュンビュン、エビ見たいに跳ねさせたり、せやな、ミノーのかっとびダート&ジャークアクションも、一種のリアクションを誘う動きと言えるな。ちなみにリアクションバイトという言葉もあってな。これは魚が反射的にルアーに喰いついてしまうようなときに使われるんやけどな」

普通のフォールだけでは喰わない魚も、動きの速い変化をくわえると反応することがある。本能に訴えかける強い緩急をルアーに与える技術、それに反応することを「リアクション」と呼ぶ。

ヤズ「ダートやジャークちゅう言葉が、そもそもわからへんけど、ルアーに普通よりも強い、緩急つけた動きを与えるアクションがリアクションを誘うってことやな」

ヒラス「ま、おおまかソレでええわ。喰われる小魚が逃げる時って、案外突拍子のない動きするやん? だから上下左右緩急のついた動きや、速い動きをルアーにあたえると、スイッチが本能的に入りやすいんやろな。あ、ただ、四六時中その動きしてたら流石にアカンで。リアクションはココぞって時に繰り出すのが効果的やで

ヤズ「あ! あそこに石田ゆり子似がっっっっっ!!!」

ヒラス「ドコや!? ドコにおるねん!??」

ヤズ「なるほど、効果的やな! ここぞという時のリアクションテクは!! ヒラス兄貴の好みを熟知した、リアクション指差し! そんなんおるわけないやろぉ。討ち取ったりぃ!」

ヒラス「なんか、ヤズに騙されるとか腹立つなぁ!」

ヤズ「ああっ! あそこに小池百◯子似がっ!!」

ヒラス「あほか、二度目で騙されるかぁ! リアクションはココぞの時に使うもんや。つか、ソレ以前の問題で、ルアーが魅力的じゃないと反応せえへんわボケ!」