両手を自在に操る「スイッチキャスト」とは? トッププロ青木大介が解説!



スタンダードなキャストの精度はバス釣りにおいて重要である。しかし、状況によってはテクニカルなキャストが要求され、それが釣果を左右することもしばしば。故にあらゆる投法をマスターすれば、釣果上昇は約束されるだろう!今回は日本国内のバストーナメントタイトルを総なめにし、一昨年より活躍の場をアメリカ・B.A.S.S.トーナメントに移した「俺の職業バスプロ」こと青木大介さんのキャストをご紹介!



【Profile】
青木大介(あおき・だいすけ)
国内のビッグタイトルを総なめし、現在米国B.A.S.S.オープンで活躍するバスプロ。誰もが認めるキャスト精度だが、驚くべきはそれが両手から繰り出されることである。

青木大介×スイッチキャスト

野球の打者に例えるなら両打のスイッチヒッター

青木さんの華麗なキャストは投げ方を問わず左右から繰り出される。その理由についてこう語る。

青木「基本的にはワームの釣りなど、繊細なロッドワークを要求される釣りは右手で操作したいので右投げ左巻き。逆にファストムービング系の釣りは右手で巻きたいから、左投げ右巻き。ただしこれはベイトの話。スピニングの場合は100%右投げ左巻きです」

攻撃範囲を広げる「二刀流」!

メリット:手返しのアップはもちろん、アプローチ、メンディングなど、多くの場面で有利に働く。

根本的なメリットは持ち換える必要がなくなるため、単純な手返しの向上。しかし、左右で投げられるからこそ得られるメリットはそれだけにあらず。

青木「狙う場所によっては、右投げ用のタックルでも左で投げたほうが入れやすい場面もあるので、逆手を使います。メンディングは…言われてみればやりやすいかもしれませんね。まぁ僕レベルになると左右問わず、無意識でベストなトレースコースを作ってしまうので気がつきませんでした(笑)」

オーバーハングのポケットにビッグベイトを投げ入れてる様子。 右ハンドルのリールを使用しているが、この場合はアプローチ優先で右投げ。


スイッチキャストを習得する“コツ”は?

青木「まずは利き手とは逆で飯を食ってください(笑)」

コツに関して青木さんは申し訳なさそう言う。

青木「実は元々が左利きで幼少期に右に矯正されたので、どっちも使えちゃうんですよね。でも釣りを始めた時は右投げ右巻きで、ベイトフィネスの導入あたりから左ハンドルも使うようになって、どっちのリールも巻けるようになったから左手でも投げるようになったっていうのはありますね。とりあえず、日常の生活で積極的に逆手を使うことがコツです(笑)」



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