遠心、マグ、ハイブリット!アブベイトリールは全てのブレーキをラインナップ!!【ブレーキシステムのいろは】



どれも機構に大きな差異はなく、シンプルにキャストできるスピニングリールとは異なり、メーカーごとに独自の構造を持つベイトリールはいささか扱うのが難しい…。そうお嘆きの貴方に送る当企画。案ずることなかれ、どんなベイトリールのセッティングも基本は同じ。各メーカー推奨のセッティング方法をご紹介しよう!今回は釣具における圧倒的な世界シェアを誇り、リールブランドとしても名高い「アブ・ガルシア」のベイトリールについて解説していきます。



遠心力ブレーキの先駆け的ブランド。現在はハイブリットブレーキモデルが主体。

ハイブレットブレーキ「IB」が搭載されている「レボ・エリート7IB」

アンバサダーと呼ばれる円形リールで古くから知られ、遠心力ブレーキを1950年代から搭載する老舗ブランドがアブ・ガルシア。

現代ではテクノロジーの進化により、遠心力とマグネットの有効性を高次元に融合したハイブリッドブレーキを搭載したロープロファイル型が主力となっている。

堅牢性と貫禄を愛でるベテランから、高いデザイン性や安定感に惚れ込むユーザーまで幅広い層から支持を受けている。

アブ・ガルシアベイトリールにおける“3つ”のブレーキシステム

IB(=インフィニット・ブレーキ)

レボ・エリートIB

遠心力主体で、風やルアー次第でマグネットダイヤルを微調整!

2大ブレーキシステムの長所を抽出したアブガルシア独自のハイブリッドブレーキ。基本セッティングはまずマグネットのダイヤルをゼロ設定にして、遠心ブレーキのブロックすべてONの状態から試投してダイヤルを徐々に強めていく方法。空気抵抗の強いルアーほど、ブロックは多めが有効に機能。飛びやすいルアーなら、ブロックを1つずつOFFにしていくのもいい。

レボエリートIBやビースト、ロケットなど主力モデルの多くに搭載。遠心力の抜けの良さを活かし、マグネットの調整でトラブルを回避する抜け目のないシステムだ。

IVCB-6L

レボ・エリート8 IVCB

まずは遠心ブロック全てON、ダイヤルMAXからスタート!

高回転時のみにブレーキが効くのが遠心力ブレーキの特性。ブレーキブロックはすべてON、ダイヤルはMAXの状態から試投して、まずはダイヤルのみでベストな状態にセット。さらに飛ばせる余力を感じたなら、ブレーキを1つOFF。ルアーの種類や風の状態によって微調整することが肝要だ。

レボエリート8IVCBなど、撃ちモノが主軸となるハイギアモデルに多く搭載されるのがIVCB-6L。

マグトラックス

レボ・ブラック10

ベイトフィネスや空気抵抗の強いルアーに◎

キャストの際、スプールの高回転と放出されるライン量の不一致によって発生するバックラッシュは、空気抵抗の強いルアーで発生しがち。最初からブレーキが効いた状態から始めることができるマグネット式は、大型ルアー用機やスモラバなどを多用するベイトフィネスはもちろん、ビギナーにもおすすめのブレーキシステムだ。セッティングは下記記事を参照されたし⬇⬇

BFと名の付くベイトフィネス機に搭載される一方で、エントリー機にも多いマグトラックス式。とはいえ、ブラック10やビッグシューターなど大型ルアー用の名機にも数多く搭載。





各ブレーキ調整の前に、まずは“スプールのガタ止め”

ハンドル内側にはアブガルシアの“スウェーデン王室御用達”を示すロゴが燦然と輝くノブ。それがメカニカルブレーキ。スプールに指で触れ、左右にガタが出ない程度にセッティング。全てのブレーキに共通するセレモニーのような調整だ。

“IBを超える”究極のハイブリッドブレーキ搭載リールも遂に登場!!!

ロキサーニ7/8

遠心派とマグネット派の両者を納得させる新機軸!

2つのブレーキシステムをミックスすることで最適値を生み出すのがアブ独自のハイブリッドブレーキ「IB」。ところが、このロキサーニは遠心か、マグネットかのどちらかだけでも存分に機能する変わり種。遠心派はマグネットゼロで2タイプ付属のブロックでON/OFF調整。マグネットは全OFFでダイヤルによる対応を。

ロキサーニ7/8にはIB-Xブレーキ搭載。基本的にはIBブレーキでミックス調整も可能だが、どちらかを優先したセッティングもOK。

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