スタンダードなキャストの精度はバス釣りにおいて重要である。しかし、状況によってはテクニカルなキャストが要求され、それが釣果を左右することもしばしば。故にあらゆる投法をマスターすれば、釣果上昇は約束されるだろう!今回は「オカッパリのプリンス」として日本のオカッパリバスフィッシングシーンを牽引し続ける川村光大郎さんのキャストテクをご紹介!
川村光大郎×サイレントアプローチ
その名のとおりに答えるなら、「無音の着水」。しかし、必ずしもそれが有利には働かない。
サイレントアプローチと聞いて誰もがイメージするのは、ルアーがスッと水の中へ入るあの無音の着水だろう。しかし、川村さんの回答は意外だった。
川村「常に静かな着水がベストではないです。濁った時にはあえて着水音を大きくしたり、フロッグなどの中空ルアーではポフッというサウンドを強調することもあります。僕が日々意識しているのは、釣り場のエサとなるベイトが水に飛び込む音に近づけること。着水音はバスに対し、『気づかせる』『思わせる』『スイッチを入れる』要素だと感じているので、必ずしも静かな着水音がベストではありません」
その時、その場所に合わせた自然な着水音、これが真のサイレントアプローチなのかもしれない。
ルアーの存在を気づかせない「不意打ち」
メリット:純粋な無音の着水ならば、不意打ちが可能になる
着水音が前述の「気づかせる」モノであるならば、サイレントアプローチは「気づかせない」ことに利がある。例えばサイトフィッシングで、バスの進行方向の先に無音の着水でルアーを置くことができれば、仕掛けた時のリアクション要素は高まる。
川村「要はルアーを気づかせないことによる不意打ちです」
サイレントアプローチの“コツ”とは?
低弾道のキャストが基本。周囲の障害物も利用すべし!
着水寸前で勢いを殺すサミングワークである程度の着水音は抑えられる。より精度を上げるならば、より低弾道のキャストをまずは習得すべし。
川村「実際の釣り場では障害物もあるので、それを利用してワンクッション与えることもアリですね」
この記事が掲載されているルアーマガジンはこちら!
『ルアーマガジン 2020年6月号』4月26日発売! 釣果上昇に直結する究極のテク【キャスティング!】
誰もが憧れる並木さんのキャスティング方法をはじめ、各アングラーさん秘蔵のハウツーをお届けいたします。キャストが決まれば、魚は釣れる! 魚が釣れれば、釣りがもっと楽しくなる! そんな、キャスティングが今号の特集です。
川村光大郎に関する記事はこちら!
ビーブル発売記念!川村光大郎のスピナベサイト&夏テク【予習&復習】
川村光大郎さんが主宰するボトムアップより満を持してリリースされたスピナーベイト『ビーブル』。釣具量販店でも品切れ続出中のこのルアーをルアマガ+でもう一度おさらい&これから始まる夏のシーズンに向けての川村流テクニックも公開!!