春でも夏でも秋でも、ターゲットの大小に関わらずエギングを楽しみたい! そんなワガママな願望を叶えてくれるのが、スマイルエギンガー・池内修次さんのローテーション術。手を替え品を替え、手前から沖へと徐々にアピールを変化させていく池内流をここに公開!
【Profile】
池内修次(いけうち・しゅうじ)
京都府在住のデュエルやゼスタなどのプロスタッフを務める。和歌山県や日本海側のイカ釣り全般に詳しく、自身のスタイルでもある“中層エギング”を提唱し続けてきたエキスパート。常に笑顔を絶やさない、スマイルエギンガーの愛称で親しまれているが釣り対する姿勢はとにかく真面目だ!
池内さんの釣りでベースとなるのが、近くて浅い場所から探る範囲を広げていく釣り。今回の記事を読む前に、まずは前回の記事を読むことをおすすめします!
そして今回は実践編として、この釣りに適したエギを紹介します!
その1:ナチュラルアピールで近いエリアを探るエギ
EZ-Qキャスト喰わせ
EZ-Qキャストプラス
キモはアクションでは無くエラストマーの波動
第一段階目として投入するのが、樹脂製のフット“パタパタ”搭載モデル。中でもオススメなのが、シリーズの中でも最も多い8本もの足を採用しているエギたちだ。
池内「まずは足元にいる“小さな波動に反応する”個体を釣っていきます。ダートを得意としないエギですが、エビの足を模したパタパタフットが波動と紫外線発光で誘ってくれます。これでまずは近場のスレた個体も含めて、ナチュラルに釣っていきます」。
“パタパタフット”は水の抵抗を受けるとバイブレーションを起こす。使い方はシャクるというよりも、軽いトゥイッチで誘っていくのだという。
池内「基本的には軽くトゥイッチをするイメージでチョンチョンと誘い、テンションフォールないしはゼロテンションで抱かせます」。
池内「パタパタフットだけでなく、スムーズな回転で揺らめきを演出してくれるローリングシャフトや凹凸を持たせたボディ自体もいい“誘い”を演出してくれているんです」。
その2:ナチュラルに誘い波動に別の要素を組み合わせる
EZ-Q ダートマスター
EZ-Q ダートマスター サーチダブルグロー
パタパタQラトル スーパーブルー夜行
徐々に沖を意識すると同時にアピールを変化させる
前段階ではパタパタフットによる樹脂素材の波動をメインに誘ってきたが、今度はこれにダートアクションを加えてアピールに変化を持たせる。
池内「どれも樹脂による波動を演出できますが、ダートアクションや強アピールの色、ラトル音を持ち合わせたアイテムをチョイスしていきます」。
池内「これらのエギはしっかりとアクションさせていきます。大体1秒に1回くらいのテンポで。大きくダートさせて、ダート自体のアピールと、パタパタフットライトやパタパタフィンによるナチュラルなアピールの組み合わせで狙っていきます」。
その3:ダートアクションとボディの波動で誘う
アオリ-Q3.5号
アオリ-Q ロングキャスト
大きなエギが大きく水を押す波動に期待
池内「3段階目では樹脂による波動を排除します。伝統のアオリーQや、アオリーQロングキャストで、大きなエギが強く水を押したときの波動アピールで誘っていきます」。
より広範囲からイカを寄せてくるイメージなのだそうだ。
池内「水を押す波動が大きくなればなるほど、遠くのエリアにいるイカにアピールすることができますからね」。
池内「これら2種のエギは、どちらかと言えばボトム付近まで落としてやるのが得意なタイプです。僕もボトムタッチまではやりませんが、ほぼボトムまで落としてから1秒に1回くらいのシャクリで誘っていきます。横っ飛びのダートで移動距離を抑えることを意識するといいですよ!」。
その4:遠投して広範囲をくまなくサーチ
EZ-Qマグキャスト サーチ ダブルグロー
最後はド遠投で広範囲を
最後は重心移動システム内蔵エギで締めくくり。強風時にも強く、超遠投で遠くのイカを誘い出す。
池内「最後は思いきり飛ばして探ってください。フルキャストの時間です(笑)」。
池内「ちなみに、マグキャストにもダブルグローモデルが最近追加されました。グローとブルーグローの中間アピールで、爆発力のある信頼のカラーです。ただ、注意点がひとつ。グロー系のカラーはパッケージから出したそのまんま“ライトの光をあてずに”使ってください! ツツイカ系には効きますが、アオリイカには有効ではありません!」
エギの特性を知りシーンに合った使い分けを!
誰しも自分の鉄板エギがあると思いますが、他にもちょっとしたカラーや性能の異なるモデルが多数存在しますよね。
そういったエギのレパートリを揃え、戦略を自分なりに考えて実践した末の釣果は格別ですよ!