最新釣り用レインウェアは“濡れない・蒸れない・高機能!” 多様な用途に対応するレインウェアの選び方をご紹介!!



釣り人としては、できることなら避けたいシーズンである『梅雨』が、今年もやって来てしまいました…。ただ、梅雨の時期から良く釣れるようになる魚ってのも、けっこういるから悩ましいんですよね…「釣りたい、でも濡れたくない…」。
そんな時こそ重宝する、というか、一度着てしまったら手放せないのが『釣り専用レインウェア』。でも、専用って言うからには、普通のレインウェアやカッパ、レインコートと比べて「コレはスゴイ!!」という部分がたくさんあるはず。そのヘンを、深掘りしてみましょう!!

釣り人にとってレインウェアはタックル同様に『必需品』!

梅雨だから『レインウェア』という、誰でも思い付きそうな提案をしましたが…実は、釣りにおいて、レインウェアは一年中持っていて損はない。いや、むしろ得なことしかないというくらいの、ある意味『必需品』なのです。

皆さんも経験あるかもしれませんが、釣りをするフィールドというのは天気が変わりやすい場所がけっこう多いです。天気予報では一日中晴れマークでも、釣りの最中に雲がドンヨリ…なんてコトは一度や二度ではないはずです。

そして、集中力の維持という意味でも、レインウェアは欠かせません。せっかく最高のスポットにルアーを送り込んでも、激しい雨が打ち付けて全身ビショ濡れ…なんてことになれば、すべて台無しですよね。

さらに、たとえ夏だったとしても雨でズブ濡れになれば、服が水分を大量に含んで体温を下げてしまうので、体調が崩れて釣りどころではなくなってしまうのです。真夏の雨に打たれて唇が紫色に変色し、ガタガタと震えた経験があるのは私だけではないハズです…。
これらの観点から、レインウェアは釣り人にとってなくてはならないモノで、ある意味タックルやライフジャケット同様に重要なアイテムと言えます

釣りのスタイルに合わせてウェアの種類も多種多様

ひと口に釣り専用レインウェアと言っても、実はさまざまなタイプがあり、釣りのスタイルやシチュエーションによって使い分けるのがベストです。ここでは、その例をいくつか挙げてみましょう。

まずは『レインスーツ』と呼ばれる、ジャケットとパンツがセットになったレインウェアです。
頭部や袖口、裾などの浸水しやすい場所もガッチリとガードされ、防水性能が高い高機能素材が使われているものが多いです。雨だけではなく、全身に水しぶきを浴びやすい磯場や船で釣りをする時には最適なタイプです。防寒機能に優れたオールウェザータイプもあります。

レインマックス® レインスーツ DR-33020 (DAIWA)

また、『レインジャケット』『レインパンツ』という、アッパーウェアとボトムウェアがそれぞれ単体で用意されているモデルもあります。
ライトな陸っぱりで小雨が降った時などは、かさばらないレインジャケットは重宝します。レインパンツも薄手のライトなモデルからサロペットタイプのヘビーデューティ仕様まで、幅広く揃っています。

そして、専用とも言えるのが『ウェーディングジャケット』です。
ウェーダーを履いて水中に立ち込む時に、ウェーダーの上から着用するショート丈のモデルで、裾が水中に浸からないことで動きやすさをアシストしてくれます。



濡れないのはもちろん、蒸れないのも超大事!!

釣り用レインウェアに欠かせない性能が『防水性』と『透湿性』です。

防水性は読んで字のごとく、水分が侵入するのを防いでくれるという、レインウェアの基本性能です(※水分を効果的に弾く『撥水性』を謳う製品もあります)。

そして透湿性というのは、汗や結露といった水蒸気をウェア素材を通じて放出し、蒸れることなく快適な着心地を持続してくれる性能のことです。これらの性能を持ち併せている代表的な素材が『ゴアテックス®』で、各メーカーから発売されているさまざまなレインウェアに採用されています。他にもDAIWAの『レインマックス®』、シマノの『ドライシールド』など、釣具メーカーオリジナルの防水透湿素材も採用されています。

『釣り専用だから』必要な処理と装備

さらなる素材的な特徴として、キャスティングやルアーアクション、魚とのファイト時に釣り人が動きやすい『立体裁断』や『ストレッチ素材』を採用している点があります。キャスティングでは後方へ大きく振りかぶる時にヒジや肩などの関節部分が突出するので、立体裁断にすることで動きの自由度が増し、ストレスなく気持ちの良いキャストができます

そして、磯場を駆け回りながら魚とファイトしなければならないスタイルなら、脚部周りがストレッチ性能に優れたパンツがオススメです。

また、ヒラマサやブリを相手にしたショアキャスティングゲームでは、ゴツゴツした岩場に腰をドンと構えてファイトしなければならない場合もあるので、ヒップ部が破れにくいように耐久性に優れた厚手のパッドで補強されているモデルもあります。