シェードと流れを制する夏のハードルアー6選【仮想条件で考察!折金一樹編その1】



ハードルアー限定のオープントーナメントであるH-1グランプリ。残念ながらこのご時世で2020年は全戦中止となってしまいました。ですがせっかくなので、H-1グランプリの2タイムスチャンピオンである、伊藤巧さん、折金一樹さんの両雄に、もし予定されていたとおり開催されていたら? という、仮想条件を設定した上で、攻略パターンを考察してもらいました。
今回は折金一樹さんに、相模湖の夏の釣りを予想していただきます!



折金一樹
おりかね・かずき/1979年、千葉県生まれ。H-1グランプリ2016年、2018年の年間チャンピオン。高滝、亀山のローカル大会などで頭角を現し、その後H-1などでも大活躍している。得意な釣りはサイトフィッシングだが、釣れるならなんでもやる。

仮想フィールド:相模湖

東京から近く、観光地レイクでもある相模湖。かつては津久井湖と並んで、最難関レイクの一角を占めていたが…近年の釣れっぷりは房総リザーバーを凌ぐ勢いだ。去年のH-1グランプリでは優勝は4,250g、4位までが3kgオーバーという、関東にしてはハイウエイト戦となっている。

仮想条件
日程:7月26日
天気:晴れ
気温:24〜31℃
風向き:南
風速:0~1m
水温:28℃
水色:クリア(ややアオコ)

夏の必須条件、シェードと流れがキーになる

折金「もう完全に夏パターンです。が、H-1は人が多いし、相模湖は近年プレッシャーが高く、なかなか釣りづらい状況ではある。バスの状態は、完全にエサを食べている魚とより夏っぽい魚。狙うポイントは、シェードと流れを強く意識した場所を選びます。シェードといっても、魚が多くて頻繁に出入りするようなところ。となると、本湖北側の岩盤エリア、桂川に点在するオーバーハング、そしてフローティングストラクチャーなどを狙うことになります」

メインパターン:朝はエサを追っているバスを速く、強く、引っ張る

ポイント:桂川上流域、国道下

折金「朝はエサを食っている魚を狙う。場所は上流域が妥当なんですが、秋山川は人が多いので、本流と本湖のエサを食うところをやります。日中になると流れの当たる岩盤やシェードをタイトに攻めることが多いですが、朝はその外側で食うので、中に投げてその周辺の魚を引っ張って外側で食わせるというイメージです。使うルアーは上流と本湖でちょっと違うのですが、02ビート、ヤマトJr.、阿修羅2。魚を引っ張る釣りなので、トーナメントとしてはやや強めなルアーチョイスになります」

O.S.Pバズゼロツービート(O.S.P)

やる気のある魚を効率よくサーチするならバズベイト。ある程度の速く、かつしっかりと水を噛むスピードで巻く。回数を投げて広い範囲をカバーする。

ヤマトJr.(O.S.P)

バズベイトより効率は下がるが、止めて食わせの間を作れるペンシルベイト。遠投性能とアキュラシーを併せ持つので、近距離も遠距離も狙い撃ちできる。

阿修羅Ⅱ 925SP(O.S.P)

存在感、潜行深度、食わせ能力のバランスがよい阿修羅Ⅱ。ゼロツービートやヤマトJr.で反応があった場所をもう一度流したり、ミスバイトのフォローで投入する。



サブパターン:日が上がったらシェード&流れ込み狙い

ポイント:本湖のオーバーハングと流れ込み

折金「朝のフィーディングパターンが釣れなくなってからは、シェードに入ってくるバスを狙う。場所は本湖全域のオーバーハングのシェード。ただ、ある程度流れが当たるところや流れ込みが絡んでいるとなおいいです。流れ込みだけでは入ってくる魚が少ないし、いる時間も短いので、シェードがなければダメ。浅いところからやや深いところまでバスが入ってくるので、レンジとスピードを使い分けたルアーチョイスになります」

オーバーリアル62ウェイク(O.S.P)

小魚としても使えるし、虫パターンもできる。オーバーハングの中に入ってきたバス、あるいは居座っているバスにとって「食べやすいもの」という意識で使う。

ドゥルガ73SP(O.S.P)

ゆっくり巻いて使うのではなく、短い距離で瞬発的なトゥイッチを入れるようにして、しっかりダートさせる。メリハリのあるアクションで瞬間的にスイッチを入れよう。

ダンク48SP(O.S.P)

岩盤に平行に投げて、ボトムをなぞるように引いてくる。イマイチ追いの悪い魚を、岩盤やボトムにベイトを追い込みたくなるような意識でゆっくりと演出する。



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