ホバストとはホバーストローリングの略。また名前だけ新しいテクニックなんじゃないの? と思うなかれ。i字系とミドストの中間あたりに位置するニューコンセプトメソッド…らしいのだ。まるで魔法のようにバスが湧くそうな…。ホバストの提唱者であり、第一人者とも目される山岡計文さんにお話を伺った。
解説してくれるのはJBトップ50プロ、山岡計文さん!
【Profile】
山岡計文(やまもと・かずふみ)
1981年生まれ、奈良県在住のJBトップ50プロ。池原、七色ダムをホームレイクとし、ガイドサービスを営む。サイトフィッシングやミドスト系の釣りを得意とし、クリアレイクでは無類の強さを誇る。
今、一番新しいフワフワ釣法『ホバスト』
「あいつなら食えそうだぞ?」とスレバスを騙す
山岡「ホバストは、ミドストとi字系の中間をカバーする釣りですね。i字系ってルアーがブレないように作っているので誘うのが苦手なんですが、ホバストはシェイキングを加えることによって誘いのアクションもできるのが強みです。また、バスがチェイスしてきたら、i字みたいに巻いて食わせることも可能です」
入れ替わり立ち替わり人に責められているような場所でも魚を引っ張り出すパワーもあるそうだ。では、出しどころは?
山岡「オールシーズン、魚がいるところならどこでも釣れますね。いたって軽いリグなので、沈めてもせいぜい2〜3メートルまでのレンジで誘います」
ホバスト特化のタックル続々登場!
ホバスト用のワームは浮力があるのがキー。『スーパーホバリングフィッシュ(ティムコ)』はボディが中空になっているのが特徴だ。
リアル系ワーム『スーパーホバリングフィッシュ3″』
【スペック】
●全長:3in ●入数:7本 ●カラー:11色 ●価格:1,080円(税抜き)●2020年8月発売予定
中空ボディでふわふわと漂わせられるし、ネイルシンカーを使った繊細なウエイト調整もやりやすい。縦長のテールからはさらに3本のピンテールが伸びており、バスに食わせのスイッチを入れる気満々だ!
ネイルシンカーは頭に刺す
極軽量シンカーでスーパースローシンキングに調整。ネイルシンカーを0.2〜0.3gになるように切って、頭から刺す。あるいは、さらに軽量の糸オモリを使うこともあるという(JBトーナメントでは使用不可)。
ホバストフック『ホバーショット(リューギ)』
【スペック】
●サイズ:#2、#3 ●入数:5本 ●本体価格:450円(税抜き)
これもホバスト専用に作られたフック。ジグヘッドのヘッドをなくしたような形状で、ワームキーパーがついている。ラインアイは結び位置がズレない横アイで、泳ぎが安定する。
アクションは“視認しながら早く細かく!”
山岡さんによれば、ルアーの挙動を見ながら釣るほうが釣果は上がるという。
山岡「極々遅くピンポイントを狙うメソッドなので、見えないということは、自分の意図するアクションが出ていなかったり、狙った場所にルアーが通っていないかもしれない。まったくなにをやっているかわからないと思いますし、釣れないです」
最後に、その極意ともいえる動かし方とは…?
山岡「ミドストは、ワームが左右にロールしてキラキラと泳がせるテクニックなんですけど、ホバストは細かいシェイキングでちょっとしたロールとピリピリアクションで、バスに口を使わせるイメージです」
ミドストとはまた異なる魅せ方。したがってロッドワークもミドストとは違ってくる。
山岡「ミドストは比較的ゆったりした大きめのシェイキングですが、ホバストのシェイキングは速く細かい。移動スピードは極力遅くして、バスの近くでずーっとルアーが漂っている状態を演出してあげると食いますよ」
新たな釣り“ホバスト”のセッティングを要チェック! 繊細な釣りだぞ!
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