アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを、もっともっと有効活用するために、ゲーリーファミリーのそうそうたる面々が基本からシークレットまでをルアマガプラス読者にも公開しちゃいます!! 今回紹介するアイテムは『ハートテール』。紹介してくれるのはこのワームをプロデュースした市村直之さんです!
Profile
市村直之
いちむら・なおゆき/JBトップ50霞ヶ浦水戦で優勝するなど、トーナメントでの活躍は誰もが知るところ。かたやそのソフトな人当たりから琵琶湖の超人気ガイドとしても名を馳せる。名作ハートテールをプロデュースするなど、ルアー作りにも長けたマルチプレイヤーだ。
最もアクションが生きるノーシンカーリグが基本
こんにちはゲーリーファミリーの市村直之です。
今回は、僕が溺愛してやまない『ハートテール』のパターンです!
まず初めに!
ハートテールとは何ぞや!?という方はいますでしょうか…?
いないと思いますが…簡単にご紹介しておきましょう!
●全長:5in/3.5in ●カラー:全10色/全10色 ●入数:5本
ハートテールとはゲーリー・ヤマモト独自のマテリアルを最大限に活かした、ハート型のテールデザインが特徴的なシャッドテールワーム!
この系統のワームではアクションバランスの黄金比ともいえる6:4のウォブロールアクションに、スイム姿勢を安定させるハーフソルト仕様(背中側はノンソルト、お腹側は高比重ソルティ素材)。
これぞまさに、キング・オブ・シャッドテールと自画自賛してしまうほど、水中で艶めかしくバスを誘いだしてくれるゲーリーワームなのです!!
さてさて、梅雨も明けて季節はいよいよ夏本番。
夏といえば「シェード+流れ」。
この2つは何処のフィールドでも外せない夏バス攻略の絶対的要素です。
この条件を備えたスポットで、ボリューミーかつクネクネとヘッドを揺らすほどのリアルなアクションを演出するハートテールは、夏バスにとってたまらないエサとなります。
ハートテール5inに使用するリグは、スクリュータイプのワームキーパーつきフックにセットしたノーシンカーリグ。
ハートテールで最も効果的なアクションが出せるノーシンカーリグを、オーバーハングの下やウィードの上、マンメイドストラクチャーのシェード側などなど、「バスが居そう!」と思われる全てのスポットにガンガン投げていきます!
これこそが夏のハートテール・パターン!
いたってシンプルなんです!
ただしかし!
ルアーをトレースするレンジを間違えてはいけません。
トレースレンジは「水面直下」!
これが絶対!
水面に波紋が出るか出ないか程度のスピードをキープして巻くことが最大のキモとなります。
バスがベイトを追い込んだら「逃げ場がない!」というレンジをトレースしてあげるのです。
チェイスはあるけどバイトしてこないというときはウェイテッドフックに変えて同じレンジ(水面直下)をさらに早いスピードでトレースしてあげると、見切ることができずにバイトしてきます。
基本のリグは上記の2つで、ここはと思う「シェード+流れ」をラン&ガンしていくのが夏のおススメパターンです。
状況に応じて変化球を!
一方、マッディなフィールドや、台風後などで強い濁りが入ってしまった状況では、ハートテール3.5inに5gのフットボールヘッドをセットし、ロッドをバシバシとシェイクしながらスイミングさせるジグストという釣り方が効きます。
濁った水では、同じ水面直下でもトレースレンジに対してより時間をかけ、バスにしっかりと見せて誘っていくのが有効になりますので、フィールドや状況でリグを選択していくことが大切です。
カラーは水の色やベイトのカラーに合わせていくのが鉄板ですが、最初は自分がどのレンジを引けているか把握する為にもチャートやホワイトなど派手めなカラーから始めていくのが市村流!
ボトム意識系バスへのフォローも忘れずに
ここまで紹介してきたリグを試してみてもバイトまでもっていけなかった時の最終手段が、ゲーリーヤマモト永遠の定番5inハーフスレンダーグラブを使用したフリーリグであります。
なぜなら、バスがバイトに至らない理由は、単純にバスの意識が上ではなく下を向いているから。
ハートテールにチェイスしてきたバスがどこから出てきたかを良く見ておき、そのスポットに対し細かな食わせアクションを得意とするスレンダーグラブをキャスト。
ボトムバンプで誘えば、小魚にもエビにも見えて、ボトム意識のバスをフォローで仕留められるというわけなんです。
バスの意識が上に向いているのか、それとも下に向いているのかを判断するためにも、まずはオリジナルサイズのハートテールでバスを引っ張てくることがスタートになります。
皆さんも夏本番のフィールドで是非お試し下さい!!