バス釣りのメッカ、琵琶湖で2019年に起きた異変。ウィードの減少、ブルーギルの激減…などなどで、これまで存在していた「琵琶湖パターン」は脆くも崩れ去った。しかし厳しいシーズンながら、夏頃に突如釣れだしたのが南湖のワカサギパターンだったのである!
解説は杉戸繁伸さん!
【Profile】
杉戸繁伸(すぎと・けんしん)
1970年、京都府生まれ。その昔、JBプロトーナメント河口湖戦で、発売3日後のベビーシャッドで衝撃の優勝。その後、琵琶湖で週末ガイドを経て、フルタイムガイドとなる。ハネラバ、直リグなどの仕掛け人でもある。
夏の琵琶湖に異変! 今年は…?
釣れないといわれていた昨年の琵琶湖で、夏になって突如始まった南湖のワカサギパターン。今年もあの船団がやってくるのだろうか?
杉戸「去年は、8月中旬くらいに、ワカサギが爆発したんです。南湖の南エリアに、まるでカツオが集まったかのような、今まで見たことのないようなナブラが発生して…南湖でそういう光景を頻繁に見たのは去年が初めてでした」
とはいえ、もともと琵琶湖のi字系はよく釣れていたのだという。
杉戸「それ以前もワカサギじゃなくて、アユ、ハス、モロコのi字系というのが年中あって、やり込んでいた人はこそっとデカいのを釣っていたんです。それらが去年は全然釣れていなかったときに、i字系だけがボコボコに釣れていたので、一気に注目されたんです」
中でも『ジャスターフィッシュ3.5インチ』が大爆発!
ワカサギの群れを追うバスはなぜか他のルアーは見切ることが多く、また琵琶湖にしては小さなルアーに好反応。そんななかで秋によく釣れていたのがジャスターフィッシュ3.5インチだったという。
杉戸「ハマったのはネイルリグ。ネイルシンカー1.3グラムを入れて、それをゆっくりまっすぐに引くだけです。朝はワカサギが表層に浮いてくるので、水面直下から1メートルくらいを引くだけでドスドス釣れた」
ワカサギが浮く朝にはジャスターフィッシュのネイルリグ
朝などワカサギが浮いているタイミングにはコレを表層付近でゆっくりと引く。0.6〜0.9グラムのネイルシンカーをお腹のスリットから水平に刺す。ウィードのあるエリアなどはオフセットフックのオカッパリフック(カルティバ)#1を使用。オープンエリアではマスバリチョン掛けでOK。
昼にはジグヘッドで深場漁り!
杉戸「昼になると表層にはいなくなって、10メートルくらいの深場に行くので、1.4〜1.8グラムのジグヘッドです」
日が高くなるとワカサギがディープまで落ちてくる。レンジを合わせてジグヘッドリグをゆっくり巻こう。ジグヘッドはスウィングヘッド(カルティバ)1.4〜1.8グラムをセットする。
同じi字系でもプラグとワームは“波動”が違う
去年の6月によく釣れていたという、i字系プラグのジジル。杉戸さん曰く、ワーム系とi字系では波動が全然違うので使い分けが必要とのこと。このジジルにはウエイトチューンがされている。