編集部員による自腹インプレ企画。昨今は朝昼晩クソ暑いですが、この猛暑さえ抜けてしまえばいよいよ魅力的な秋の釣り物がワンサカ。玄人素人の区別なく、来たるべき季節に備えて新しいリールが必要ですね? そう、必要なんです。ルアマガプラスチームリーダー、大木パイセンの推薦もあり、ド直球の王道リール『フリームスLT2500S-XH』をおポチり申し上げました。
【Profile】
ルアマガプラス編集部・アズマ
ルアマガ事業局に入って半年、そろそろ新人を自称するのが苦しくなってきたしたっぱ編集部員。とはいえあいかわらず局内では最年少、なおかつ釣り知識もどシャローに貧弱なルアマガきっての雑魚カード。でも釣りは好き。先日、ようやく人生初のバスを釣ることができた。
そもそも2500番っていうのは使い勝手がよいのです
汎用のスピニングリールにはだいたい1000~6000番までのラインナップがあります。数字が小さいほどサイズも小さく、逆もしかり。
その中でも2500番はオオモノ過ぎず、かといって小さすぎるということもない絶妙なサイズ感。その分だけ対象魚も幅広くとれるのです。
バス、シーバス、エギングなどの代表的なルアーフィッシングのほか、サビキやちょい投げなど、各種エサ釣りにも対応可能。
2500が1台あれば何でもできるから! と編集部のツワモノどもが豪語するほどの汎用性。
マルチに使い勝手のよいリールとして、1台選ぶならこれ! というサイズなのです。参考にしてね。
フリームスの位置づけは“ハイエンドへの入口”
フリームスはとにかく小型&軽量。ダイワの新規格「LT(Light Tough)」シリーズの旗頭として、2018年に上位機種の『イグジスト』『カルディア』と同時にフルモデルチェンジしたものです。
今では代表的なコスパリール『レブロス』ほか、多くのダイワ製のリールに導入されている「LT」規格ですが、もともとはミドルシップ以上のスピニングリールに冠される称号であったのです。
フリームスの実勢価格はおおむね1万円代中盤ほど。このあたりの価格帯から“本格派”のリールが増えてくる印象です。
ルアマガプラスのチームリーダーであり、潤沢な釣り知識を誇る大木パイセンのお眼鏡にも適う逸品でもあります。
大木「フリームスはいいぞ!」
アズマ「うす! ポチりやす!」
大木パイセンからディレクションが入っているのは、今週末の『ルアマガ編集部バスフィッシング大会』で僕とチームを組むはめになったからだぞ。最下位チームは優勝者に秘蔵ルアーを奪われてしまうのだ。
今回はこの『フリームス』でなんとかびりっケツは避けたいが、それはともかく…。
お買い上げはフリームスの『LT2500S-XH』
【スペック】
●巻取り長さ:87cm
●ギア比:6.2
●自重:205g
●最大ドラグ力:5kg
●糸巻き量(ナイロン/PE):4lb×150m/0.6号×200m
●ベアリング(ボール/ローラー):5/1
リールやロッドの番手って直観的には分かりにくかったりしますよね。ちょっと備忘録的にまとめておきます。
LTは前述の「Light Tough」シリーズであることを示す言葉。2500はスプール(ラインを巻いてある部分)のサイズ。Sはシャロー、すなわちスプールのミゾが浅いという意味です。糸巻き量が少なく済むので経済的ですが、ナイロンなどの太いラインを巻きたいときには深ミゾのほうが適しています。ちなみに深ミゾの番手はD。deepの頭文字“D”です。覚えやすいですね。
XHはエクストラハイギアの意。ハンドル1回転につき、このリールなら6.2回スプールが回転します。手早く巻き取ればその分だけ手返しが早くなり、キャスト回数が増えて魚と出会う確率も増える…ハズ。週末のバス釣り大会ではどうやらライトリグ用に使う予定です。Keep Casting!
番手の読み方はダイワの公式サイトもチェック!
想像以上に軽くて小さい!
「LT」はその名の通り“軽くて強い”がコンセプト。化粧箱を持ち上げた時点で「これ本当に中にリール入ってるんですか? 配送ミスでは?」と疑いたくなるほどの軽さ。
“一切の贅肉を削ぎ落とした”という言葉は嘘ではなく、スプールやローターなどリールの「胴体部分」のみならず、ベールまでも中空構造に設計することで軽量化を実現。単純なダウンサイジングだけではたどり着けない境地が「LT」モデルの真髄なのです。
巻き心地も超軽快で、巻くのを止めればビシリと感度よく止まります。
ダイワリールの目玉機構:マグシールドを搭載
ベアリング内部への異物や水分、チリといった汚れの浸入を防ぐ「マグシールド」機構を搭載。ベアリング内に満たされたオイル状の“磁性流体”により、いつまでも新品同様のスムースな回転が持続する…とのことです。
特別なお手入れなしにこの滑らかさが続くとすれば、それはとてもすばらしいことだぞ。自分で買ったモノとは末永くお付き合いしたいところ。
マルチな番手ゆえに出撃機会が増えてくるはずの2500番。マグシールドによる品質を保つ“タフさ”は非常に心強いです。
オートマチックドラグシステム(ATD)
内蔵された「ATD」がドラグのバランスを自動で調整、瞬間的に強い力が掛かることを防ぎ、ラインブレイクの発生を抑えます。ラインに致命的な負荷が掛からないよう、ジワジワとドラグが効き始める感じ。
こちらもダイワの開発担当、大玉さんに詳しく取材した記事がございます。
フリームスの実力やいかに!? 続報を待て!
…とはいえ、ダイワの先端技術がいくら詰まっていても、使い手がうまく活かさなければまったくもって宝の持ち腐れ。緊張しながら週末の大会を楽しみにしております。
というわけで次回は番外編。真夏のルアマガ事業局、熱くて暑いバトルの模様をお届けいたします。場所は相模湖の日相園さん。レンタルボート店でありながらバーベキューやコテージでの宿泊もできるという最高の施設です。朝から夕方まで釣りをして、夜に仲間と肉を焼く…。テンプレートな大人の男の休日をお届けいたします。