ジャッカルの釣れ釣れフラット系ワーム、RVドリフトクロー。バックスライドセッティングやフリーリグでの使用が一般的だが、あっと驚くようなトンデモナイ使い方が存在するという。「カニパターンです。これからますます効きますよ!」とは、情報元の加木屋守さん。
『ドリフトクロー』とカニのフシギな関係
加木屋さんがガイドの拠点としている長良川では夏から秋までにかけてのこの時期、バックスライド系のカバー撃ちが効果的だという。中でも『ドリフトクロー』にバイトが集中することが多いそうだ。
加木屋「ドリフトクローのワッキーで釣ったバスをライブウェルに入れておいたら、ある時カニを吐いたんですよ。長良川にカニがいることは知ってたけど、バスが食ってるという認識はなかった」
【スペック】
●全長:4.0in ●カラー:10色 ●入数:6本 ●本体価格:800円(税抜き)
扁平なボディとフラットなテールとスカートを備えた『ドリフトクロー』はジャッカルの人気アイテム。バックスライドセッティングで使えば、文字どおり水中を漂ってバスを誘う。
若き天才・藤田京弥さんもドリフトクローのワッキーセッティングで紀の川のタフなビッグフィッシュを攻略。青木大介さんをくだし、旧吉野川で行われた決勝戦でも圧勝して12代目陸王の座に輝いたことは記憶に新しい。
そんなドリフトクローとカニの意外な関係性に気づいてしまった加木屋さんは、切断した2つのドリフトクローの断面をライターで炙り、融かしたワームを無理やり圧着するという荒業に出る。
加木屋さん流ドリフトクローの“カニ”チューン
加木屋「2つくっつけてみたらシルエットがカニそのものになってすごく釣れました。ワッキーだとスライド幅が大きいけど、これなら移動距離が少なくてピンスポットも狙いやすいです。七色ダムに行った時もサワガニが結構いたので、試してみたらすごく釣れました。今までにないシルエットだから、バスが素直に反応するのかもしれないですね」
いわばカニパターン! 二連装ドリフトクローの使い方
加木屋さんは大き目のマスバリをボディ中央付近にちょんがけして、主に表層で使っている。
加木屋「カニがいるのはデカい木の根元とかアシ際とか消波ブロックの周辺です。そういうところで表層をモワモワさせる。細かくシェイクすると両腕がモワモワと動いてくれて、その動きによく反応します」
このカニパターンは岸釣りでも有効だという。
加木屋「護岸を狙う場合にぜひ試してもらいたいです。ボディの少し左にフックを刺すと左にスライドして泳ぐので、護岸際をカニが這うような感じで使える」
加木屋「中層でフワフワさせたい場合はボディにネイルシンカーを刺して使いますけど、基本はシャローカバー狙いがいいと思います。あとはサイトの釣り。いったん岸にルアーを落として、カニが水の中に入っていくように動かすと効果的です」
モズクガニやサワガニなど、加木屋産は釣り場によってカニの種類や大きさを想定、大小2つを用意するのだという。カラーにもこだわりがあり、“カニっぽさ”を意識して「ザリガニ」「スポーンギル」を好んでよく使うとのこと。
加木屋「お腹の赤やオレンジのコアが、サワガニのお腹っぽくてよりカニっぽくなりますね。長良川は夏から秋にかけて、モクズガニが川に上がってくるからチャンスですよ」