秋エギングシーズン真っ只中な10月。秋はエギングはビギナーにもうってつけな入門時期とされるが、10月に入ると、先月までとは違い、秋イカも最初の転換期へと突入する。「コロッケ」と言われる400g未満のイカがひと潮ごとに成長し、生息域も広がり、食性にも変化が訪れセレクティブな状況へと変化するのだ。そんな少しテクニカルになる10月のエギングの攻略法を、老舗エギメーカー・デュエルのプロスタッフを務める池内さんに解説して頂こう。
解説して頂くのは笑顔が眩しい! スマイルエギンガー・池内さん!
秋イカの成長は早い! 『ひと潮3cm』の超ハイペース!
10月には「コロッケ」から「とんかつ」へサイズアップ!
池内「9月はまだコロッケサイズでコンパクトな秋イカたちも、天敵に襲われにくい浅場でベイトフィッシュをもりもり食べ続け、10月にはひと回り大きい『とんかつサイズ』へと成長します」
一説にはこの時期のアオリイカは1回の潮の巡り(1週間~10日)で3cmほど、1ヶ月なら10cmほど大きくなるという。
池内「9月にサイトで釣っていたイカとは比較にならない、釣り応えも満足度も一気に上がりますよ!」
生息域が徐々に「深場」へと移行
9月の小イカとは異なる行動パターンに!
池内「とんかつサイズにまで成長したアオリイカは、遊泳力も身に着けて徐々に沖のの深場まで生息域を拡大していきます。こうなると9月まで最高潮に楽しかったサイトフィッシングでの数釣りは難しくなり、これまでより一段深い、例えばサイトで狙っていたレンジが3~5mならば、5~10mレンジのエリアを意識して探るのがセオリーとなります」
池内「またとんかつサイズになったアオリイカはエサの獲り方にも変化が見られます。天敵である青物などの大型魚が盛んに活動する日中は深場へと鳴りを潜め、朝夕マヅメ時や夜を中心に浅場へと上昇し、短時間で効率的に栄養を摂取できる、大きめのベイトフィッシュを捕食する方向へシフトします」
デイゲームは徐々に「キビしく」なる時期へ
成長した秋イカの活動タイムは前述の通り朝夕マヅメ、もしくは夜へと移り変わり、サイトフィッシングはもちろんのこと、デイゲームそのものが難しくなる時期へと突入する。そして早くもよりテクニカルな晩秋~初冬のエギングゲームへとステップアップしていくのだ。
成長したイカに合わせてエギの号数もサイズアップ!
アオリイカのサイズはアップ!…そして 警戒心も高い!
池内「好奇心旺盛で目立つモノには何でも飛びついていたコロッケサイズの小イカでしたが、成長するに従って警戒心が強くなり、『君子危うきに近寄らず』状態になります。
そのためサイズアップしたアオリイカに合わせてエギの号数は上げるものの、よりナチュラルな波動で誘えて警戒心を駆り立てない『EZ-Qキャスト(デュエル)』シリーズなどでアプローチしていくのがおすすめですよ!」