巻きの釣りがパワーダウンするものの、ディープエリアでメタルバイブを使うにはまだちょっと早い…。そんな微妙なタイミングにこそ効くのがテールスピンであると、シマノの佐々一真さんは考える。今回はそんなテールスピンジグが有効である理由と、「バンタム Btスピン」の使い方を紹介!
【Profile】
佐々一真
さっさ・かずま/国内最高峰カテゴリーJBトップ50をトレイルしながら、河口湖を中心にガイド業を営むプロフェッショナルアングラー。2019年間ランキング9位。コロナ禍で全戦キャンセルとなった今季は山中湖シリーズでその実力を遺憾なく発揮、ここまで開催された3戦すべてにおいて勝利するという前人未踏の大記録を打ち立てた。最先端エレクトロニクスを自在に使いこなす、JB第7世代の最注目株である。1989年生まれ。熊本県出身、山梨県在住。
芸達者だからこそビミョーな時期にも強い!
バンタム Btスピン[シマノ]
圧倒的な飛距離とスピーディーな沈下でディープレンジをストレスなくサーチ可能。小さなブレードが生む控えめな波動は、深場のスクールをスレさせずに誘い切る。
ゆっくり巻くとブレード回転のみのI字的アクション、速く巻くとボディの振動がプラスされてバイブレーションに早変わりするのもBtスピンの特徴。ファットなボディかつリトリーブ時の前傾姿勢により、ウィードの薄いエリアなら根がかりづらいのもメリットとなる。
秋が深まり、スピナーベイトのスローロールがややパワーダウン、でもメタルバイブにはまだちょっと速い…その隙間を補完するのが「バンタム Btスピン」であると佐々さんは考えている。
様々なシチュエーションで活躍!
まるで弾丸のような超遠投性能を備え、リトリーブではバイブレーションプラグさながらの速度に応じた振動を発生するため、使うシーズンが限定されないのが、このルアーの特徴でもあるわけだ。
実際、取材でもウィードがまばらなシャローフラットではただ巻きで3尾のナイスサイズを手にしている。
かと思えば、水深6メートルラインでベイトフィッシュについて回遊しているバスもキャッチしてみせてくれた。
釣れる釣りが正解! だから晩秋の秘密兵器!
テールスピナーと聞くと、どうしてもリフト&フォールのイメージが先行してしまいがちだ。
しかし、佐々さんの操作は、それをベースにしつつもリフト幅を変えてみたり、リフトスピードを速めたり、途中で巻きを入れたり、ストンと縦に落としたりと、型にハマっていない。
バスはどのアクションに反応するのか。
バイトに持ち込めれば、それが正解なのだ。
巻きの釣りがパワーダウン、でもメタルバイブには早い…そんなときにも釣果が期待できるBtスピンはまさしく、晩秋の秘密兵器なのだ。
自重(g): 18
フックサイズ#: 8
しっかり泳ぐスイミングスピン!
ウォブルアクションでしっかり動くボディ。
フォール時の回転レスポンスを高める専用軽量ブレード。
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【Profile】
黒田健史(くろだ・けんし)
1985年生まれ。国内最高峰カテゴリーJBトップ50メンバーであり、昨季の開幕七色ダム戦では見事3位入賞、年間ランキング7位で…