近年、日本の生態系を根底から変えるような天変地異や、天候不順が列島を襲っております。そのなかで、貴重な河川の資源を守るために「釣り人」だからできることもあるんです。そんなレポートをおなじみベイトロッド専門メーカーFishmanのテスターとして活躍する西村さんが編集部に送ってくれました。では西村さんよろしくおねがいします!(文:西村均)
ヤマメの発眼卵放流のレポート! 人工産卵床を設置せよ!
こんにちは、Fishmanスタッフの西村です、が今回はいつものドクトルニシニシではなく、かなり真面目な、いち西村でございます。
【Profile】
西村均(にしむら・ひとし)
ベイトロッド専門メーカー「Fishman」のテスターを務める。新潟県をホームに小渓流から海のルアー釣りまで幅広く楽しむマルチアングラー。人気サイトfimoでブログも執筆中。ドクトル・ニシニシの愛称で変な格好もするが、釣りのテクニックには定評あり。
11月8日、新潟県南魚沼市を流れる清流・魚野川にて、U`s+Futures主催の第7回ヤマメ発眼卵放流に参加してきました。僕がこのイベントに参加するのは6回目、6年間も関わらせて頂いております。
かつて、新潟福島の7.13水害により、大被害を受け、更に昨年、2019年の台風19号でまたしても氾濫した魚野川。その後、水害対策として行われた護岸工事や河床の整理により、魚の住処が減り、その結果、トラウト達の数が激減してしまったのです。
のちに、生態系を考慮した河川改修が行われたのですが、一度減ってしまった魚は、自然のままでは増える事が難しかったのでしょう。
このままでは、この素敵なフィールドを未来に残す事が出来ない。そう憂慮したトラウトアングラー達の手で、魚を増やす活動を始めたのです。
人工的に産卵床を作り、そこに発眼状態まで育てたヤマメの卵を設置するのです。成魚放流では繁殖力に欠ける、稚魚放流では他の捕食者に食べられてしまいがち。
そこでこの発眼卵放流なのです。
シマノ&アイマのテスターであり、アングラーズペンションを経営している船沢京介さんの発起、アングラーズベンチの池田さんや魚沼漁協様のご協力、そして沢山の参加者様のお力で、このイベントは成り立っております。
人工産卵床を作る道具を川まで運び、産卵に適した流域まで運びます。これだけでも重労働ですが、禁漁のオフシーズンにまた川に立てる、と言うのはアングラーとしては幸せな瞬間でもあります。
大中小と、必要になる石を川底から拾って選別していきます。これが本当に重労働(笑)。
ですが、魚たちは誰に教わるとも無しに、本能でこれをやっているのです。未来に自分の遺伝子を残す為に。
自然の強さを感じられますね。川底の、流れが当たりやすく、かつ流速が速すぎない所に塩ビ管を立て、その周りを石で囲い、卵が流れない様に小砂利を敷けば産卵床の完成です。
ふつふつと芽生える親心? ていねいな作業で未来へつなぐ
魚卵は紫外線に弱いので、日の光を極力当てない様に注意してコップに受けます。優しく優しく扱うのですが、この瞬間、親心が芽生えたり(笑)。
この通り、卵の中で稚魚の眼がもうキョロキョロしています。あと数週間で孵化、と言うタイミングまで育成されていますが、孵化するまでに自然の環境に馴染んでいき、ほぼ自然魚のような強さが付くのです。
卵を産卵床に入れて貰うのは、女性や子供達に率先して頂きます。
愛情をたっぷり注がれるような気がします。多分気のせいではないはず!ちょっと急流では、女性アングラーさんの卵設置は補助させていただきます。
11月の南魚沼は、水はとても冷たいのですが、ぐっと我慢しての作業です。冷たい川に浸かり、砂利集めと言う重労働をし、更にこのバケツリレーで汗だくですが、皆さん誰もが良い表情なのです。
ご夫婦での参加は、我が子のように丁寧に作業されていて、見ているこちらも心がほっこりしてきます。そして、1万粒全ての放流が終わります。
コロナ渦の中でも、釣法を問わず、県内外を問わず、これだけ沢山のアングラーが、未来の為に集まった。本当に素敵な事だと思います。
禁漁期、オフシーズンの釣り人の楽しみとして、このような活動が根付いていくと良いな、と心から思います。
放流が終わった後のBBQの最中、ふっと僅かの時間、それまで曇りだった空が晴れ、紅葉が綺麗に映えました。これを見た瞬間、あぁ、今年もトラウトシーズンが締めくくられたなぁ!と感じた、そんなフィールド活動の一日だっだのです。
Fishmanスタッフとしてではなく、いち西村の釣りの活動の一環として、毎年行ってきたこの発眼卵放流、また来年も頑張りたいと思います。
ご参加頂いた皆様、協賛して頂いた関係各位様、本当にお疲れ様でした!
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西村均(にしむらひとし)
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Profile
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