巻き感度が特に重要なエリアトラウトという釣りにおいて、いまや伝説的なカスタムハンドルとされている『ファンネル』。エリアトーナメンターとして、各大会で優勝を重ねてきた伊藤雄大さんも愛用者の1人だ。そこで、カスタムハンドルの「長さ」によってどう変わるのか。その選び方について語ってもらった。
解説は伊藤雄大さん
伊藤雄大がカスタムハンドルを使うワケ
エリアフィッシングのカスタムハンドルとして名高いファンネル。多くのエリアトーナメンターが使用し、数多の成績を残している。
しかし、単なるハンドルがなぜこれほどまでひっぱりだこなのか? 多くのプロが重要視するのだろうか? その理由とメリットをファンネル愛用者の伊藤雄大さんに聞いてみた。
伊藤「ファンネルはとても軽量。それがエリアトラウトという釣りのゲーム性にマッチしていたんです。その軽さによるメリットって大きいんですよ」
エリアトラウトにおける「ハンドルが軽い」ことのメリット
伊藤さんが実釣時に使用していたリールは、イグジストFC LT2000S(DAIWA)。これにファンネル45ミリを装着。このファンネル45ミリの重量は11グラムと非常に軽量。この軽さが大きなアドバンテージになるという。
伊藤「ハンドルが軽いとリールの巻きもスムーズ。これでマスが好む一定速の巻きがしやすくなります。あと、リールの巻き心地もなめらかになるので、バイトをキャッチしやすく水の抵抗も感じ取りやすくなります」
釣りをする上で重要な感度がUP! 結果的に釣果へ繋がっていくのだという。
では、実際にどんなハンドルを選べば良いのだろうか?
パワー重視のロングハンドル
長いハンドルはパワーがあり、急な巻き合わせが効く
ハンドルは長い方が巻き取るパワーが出しやすいのが大きなメリット。そして、とっさの巻き合わせが効きやすいので、微細なアタリもバイトへ繋げやすい。
伊藤「僕は長めのハンドルを好んで使っています。あと、単純に手が大きい人には扱いやすいですよね」
長いハンドルになると重くなるのでは? という疑問も出るが、ファンネルはカーボンシャフトのため長さによる重量変化は少ない。シャフトだけで見ると50ミリで1.07グラム、40ミリで0.8グラム。その差はたった0.3グラムになるのだ。
感度重視のショートハンドル
短いハンドルは一定速度に巻きやすい
長さが短いハンドルは巻きのパワー自体は弱めだが、それだけにより一定速度に巻きやすいというメリットがある。そして、より流れをつかみやすくバイト感知などの変化にも気付きやすい。
伊藤「こちらは逆に手が小さい方は扱いやすいと思います。さらに、巻いている時の変化をキャッチしやすいのでビギナーの方にもおすすめです」
自分に合ったハンドルを選べばグッと釣りがしやすくなる!
伊藤「カスタムハンドルは長短以外にもいろいろあります。自分の手にピッタリ合ったものを選べば釣りがしやすくなると思います。また、細かいバイトをキャッチしたり、もっと感度を上げたい。そういった自分の釣りを補完する役割もありますので、用途に合ったハンドルを選んでみてください」