『軽さのSTEEZ、タフのZILLION』。DAIWAベイトリールのハイエンド2大巨頭を敢えてひとことで表現するならばこうだ。いや、『だった』と過去形で表現すべきなのかもしれない。2016年以来5年ぶりのフルモデルチェンジを果たす“ZILLION SV TW”が歴史を塗り替える。
DAIWAの新製品大本命! 2021ジリオン登場!
伝統のタフ機が5年ぶりのフルモデルチェンジ
2016年以来5年ぶりのフルモデルチェンジを果たす「ZILLION SV TW」。その第一印象を語るならば『まるで別物』。
光輝塗装を纏いスムーズなカーブを描くボディデザインは、先代までのタフを象徴する無骨さとは無縁。サイズは詳細こそ不明だが、STEEZ同等のコンパクトフォルムであることも判明した。
その自重、実に175g。先代比で20gの大幅減だ。21DAIWAもう一方の雄、「STEEZ LIMITED SV TW」の160gに肉薄している。
無論、コンパクトかつ軽量だけがNEW ZILLIONの進化ではない。
ボディはアルミを採用したフルメタルでさらなる剛性を勝ち獲り、新型ドライブギアで優れた回転性能と力強い巻きを実現。
さらにはSV BOOST搭載で、キャスト性能も強化。後半のもうひと伸びを増し、遠投性能にも繋げている。
歴代の進化レベルを遥かに超えた革命機。いわば“タフバーサタイル”へと変貌したNEW ZILLIONは、2020年内に市場へ投入済み。その劇的進化に驚け!
ZILLION SV TW 各部カット
新たなジリオンに搭載された「最新テクノロジー」
キャスト後半のもうひと伸びを体感可能【SVブースト】
2段階シフトのインダクトローターを擁するSV BOOSTがNEW ZILLIONに搭載。
フルキャスト時には一気に2段階飛び出して磁界に突入。瞬時にブレーキ力を与え過剰な回転を抑えた後に、1段階戻って弱化。そして着水直前には収束する。
後半のブレーキ力を抑えることで、もうひと伸びに繋げる画期的機構だ。
スプールのサイドに見えるオレンジメタリックのパーツがインダクトローター。
キャスト時の高回転により外側へとせり出し、サイドプレート内側の磁界へ突入するのがDAIWAブレーキシステムの基本的な仕組みだ。
ドラグ引き出しクリック音も配備【UTD】
対大物戦で強い味方となるのがDAIWAベイトのドラグシステムUTD。
軽量かつ高剛性のZAIONを採用したスタードラグで事前に調整することで不意のランにも瞬時に対応可能だ。
SV BOOSTとの相乗効果で飛距離UP!【TWS】
スプールから放出されるラインに抵抗を与えることなくスムーズに送り出すDAIWA独自のレベルワインド「TWS」は健在。
単体で優れた放出力を発揮する上に、上記「SV BOOST」とのマッチアップでさらなる遠投性に貢献している。
「HYPERDRIVE」が別次元の巻き性能、驚くべき剛性感へ!
ブーストアップしたのはキャスト性能だけではない。
2021に向けたDAIWAのベイトリールには、初期性能の永続を目指し全ての基本性能を大幅に高めた設計思想「HYPERDRIVE DESIGN」がインストール。
なお、「STEEZ LIMITED SV TW」及び「ALPHAS SV TW」にもこのコンセプトは採用されている。
優れた回転性能と耐久性を同時に両立【HYPER DRIVE DIGIGEAR】
ギアシステムの歯面形状を探求し、ドライブギアの歯面サイズはそのままに圧力角を工夫して噛み合い率が大幅に向上。
耐久性を維持したまま、より滑らかな回転フィーリングを実現。諸刃の剣だった小モジュール化からの脱却を図った。
確かな巻きを体感できるフルメタルボディ【HYPER ARMED HOUSING】
新鋭ドライブギアを確実に受け止めるのが金属素材のフルメタルボディ。アングラーとの直接の接点である筐体は屈強なコンストラクションで確かな巻きと耐久性に直結。
NEW ZILLIONは、ハウジング及びサイド側&ハンドル側プレートが全てアルミで仕上げられた。
塩噛みによる固着と返りを防ぐ屈強構造【HYPER TOUGH COLUTCH】
淡水のバスフィッシングでは過剰な構造か。否、異なる。幾度となく繰り返されるクラッチON/OFFがより確実、かつ不意の返りを防いでトラブルレスに。