2021年、DAIWAがまたバスフィッシング界を激震する。ベイトリールの最高峰・STEEZがさらに研ぎ澄まされ限界点を突破。スーパーを越えたハイパーマシン『STEEZ LIMITED SV TW』を世に送り出す。その基幹構造のひとつとなるのが、新たなキャスティングテクノロジー「SV BOOST」。エンジン部にブーストを駆け、DAIWAベイトリールの進化がまた加速していく。
突き抜けるキャスタビリティ! ハイパーマシン限界突破!
初代から10年の節目となる2016年。
DAIWAフラッグシップのベイトリール・STEEZは第2世代へと進化を遂げた。
STEEZ SV TW
ギヤー比:8.1
自重(g):160
最大ドラグ力(kg):5
標準巻糸量 ナイロン(lb-m):14-35~70、12-40~80
スプール径(mm):34
ハンドル長さ(mm):90
ベアリング(ボール/ローラー):12/1
付属品:クロロプレン製リールケース/シリアルナンバー
ソルト対応/ハンドルノブS交換可<br>TWS:TWS第3世代として、中・小口径スプールに合ったコンパクトタイプのターンアラウンド式を新しく開発。リール本体の軽量・コンパクト化に大きく貢献。<br>SVコンセプト:高回転時に飛び出すインダクトローターに独自の素材を配置…
SVコンセプトとTWS、2つのテクノロジーが融合した新鋭機はトラブルレスと優れたライン放出性能がシナジーを発揮して、快適なキャスタビリティを実現。
その構造は、今や現代ベイトリールの主流と化していることはご存知だろう。
飛びと巻き、そして操作性の全てにおいて既に頂点に君臨。
もはやネクストステージは存在しないとすら語られてきたSTEEZという最高峰。
あれから5年の月日が経過。
しかし、DAIWAは次なる頂きへ向け、進化の手を止めることはなかった。
次世代を牽引するベイトリールの先駆モデル『STEEZ LIMITED SV TW 1000』
2021シーズンに向け、いよいよ発表の時を迎えたのが『STEEZ LIMITED SV TW』。
ネーミングは期間限定機であることを示唆。そして明らかにラグジュアリーな外観であることは明白。しかし、それ以外に、ポテンシャルを計り知ることは難しい。
ところが、ひとたびキャストした瞬間、その手の中から漲るエナジーを体感することになる。
トラブルレスはそのままに、どこまでも突き抜けるキャステビリティ。今まで手の届かなかったエリアへ、さらに向こうへ。キャスト後半のもうひと伸びを身体が覚える。
それが後述する『SV BOOST』と呼ぶ、新たなDAIWAキャスティングテクノロジー。安定したブレーキ力でセーフティなキャストを実現しながら、さらなる飛距離を実現する新機構がその正体だ。
キャスト後半のもうひと伸びを実現! 新機構『SV ブースト』
SVスプールが実現するのは、安定したブレーキ力によって、軽量ルアーから重量級まで幅広いルアーウェイトにトラブルレスで対応するセーフティ機能。
新たなSV BOOSTは、SVならではのポテンシャルを発揮しながらさらなる飛距離へと繋ぐ、キャスト後半のもうひと伸びを実現する機構だ。
2段階インダクトローターがフルキャスト時に威力を発揮
SVとはスプールが軽量かつ高回転するが故に、短〜中距離キャストでは軽い力でも存分な飛距離を確保するブレーキシステム。
しかし、フルキャスト時はその高回転を制御すべくブレーキ力を強める傾向にあり、結果的にキャスト後半の伸びが阻害されてきたのも事実。
新たなSV BOOSTは2段階のインダクトローターを備え、フルキャスト時のみ一気に2段階飛び出して磁界へ突入。
瞬時にブレーキ力を与え過剰な回転を抑えた後に収束。
これがキャスト後半のもうひと伸びを実現するメカニズムだ。
超軽量かつ高剛性スプールが優れた回転性能の要
SV BOOSTスプールはG1ジュラルミン素材を採用したΦ34mm口径。
超軽量かつ高剛性、そして高精度な構造は立ち上がりが早く、優れた回転性能を発揮。
ラインキャパは14lb×45〜90m。短〜中距離には少なめに、長距離には多めに。これが基本だ。
まだまだあるぞ! 注目ポイント
TWS:T型レベルワインドがラインの渋滞を回避
スプール回転により放出されるラインに整流を与えるのが、キャスト時におけるレベルワインドの仕組み。
その間口を大きく広げることで放出ラインへの抵抗を軽減してスムーズ化。
トラブルレスと飛距離UPに繋げる。
ギア比:ボディサイドに数字明記イニシャル表記も変更
先代まではハンドルやエンジンプレート部の色分けによりギア比を区別していたが、当機は、ギア側サイドプレート後部の数字のみで判別可能。
またイニシャルも、ギア比6台は無表記、7台がHと、従来より1段階繰り上げる方式へと。
ハンドル&ハンドルノブ:巻きを主軸に捉えた85mm長で安定感へ
先代の浅溝1012では90mm、深溝1016では80mmであったアルミクランクハンドルは、双方の中間となる85mmを標準装備。
ハイグリップIシェイプノブを搭載して、薄く指に吸い付くグリップ感を実現している。
MADE IN JAPAN:リールフットには信頼の証
都下東久留米市に構えるDAIWA本社工場において、最先端のテクノロジーと熟練の匠の技を融合して組み上げられるベイトリール最高峰。リールフット裏に信頼の証が刻印。
最先端技術を搭載した上で160g! その秘密は…
諸般の事情により、今回はSTEEZ LIMITED SV TWの新たなるテクノロジーはその一部のみを公開することに留めた。
果たしてその理由とは何か?
そう。
STEEZ SV TWの新機構はこれだけではない。
さらなる詳報は今後のルアーマガジン本誌及びルアマガプラスにて、お届けすることにしたい。