アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを有効活用するために、そうそうたるゲーリーファミリーが基本からシークレットまでを公開しちゃうのが当企画…なんですが、前回に続いて今回も特別編! 昨年のJBマスターズで見事に今季からのトップカテゴリー返り咲きを果たしたゲーリーファミリーのボス、河辺裕和さんに2020年に多用したゲーリーワームBEST3を紹介してもらいます!!
解説は「JBトップ50」に返り咲いた河辺裕和さん!
【Profile】
河辺裕和(かわべ・ひろかず)
日本のバスフィッシングを黎明期からけん引し続けている重鎮のひとりにして、レッグワームやヤマセンコー、カットテールなど数々のフォロワーを生んだ元祖『釣れるワーム』の開発者でありゲーリーインターナショナル代表。2021年はトップ50での活躍に期待大だ!!
JBトップ50へと帰還を果たした2020年
JBトップ50からマスターズシリーズへと降格して2シーズン目を迎えた2020年は、僕にとってトップカテゴリー昇格を賭けた勝負の年でした。
その矢先に猛威をふるい始めた新型コロナウイルス。緊急事態宣言の発令後、トップ50シリーズは全戦キャンセルというショッキングなアナウンスがJB本部(=日本バスプロ協会)から通達されました。
以降はマスターズ戦に関してもキャンセルなのか? 最低あと2年間はマスターズから上がれないのか? と、戦々恐々とする日々…。
しかし運営側の努力と開催地の協力のおかげで、どうにかマスターズは全4戦を行なうことになったのです。
もはや後のない僕にとって1戦1戦が重圧との戦いでした。
そのなかで1尾1尾を追い求め、ひたすら自力昇格圏内の年間20位を目指した結果、16位でフィニッシュ。今季のトップ50出場権を獲得することができました。
応援してくださったファンの皆様、会社のみんな、家族、アドバイスをしてくれた小森嗣彦プロ、そして多くの仲間たちに、この場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。この感謝の気持ちをトップ50シリーズでの結果に反映させます。
2021年の抱負は『チャージ&エンジョイ』。常に前へ向けて全集中で挑みながらも楽しむことを忘れない。
トーナメントの1戦1戦はもちろん普段の釣りでも、あるいは仕事でも、そして遊びでも、心掛けたいと思っています。
【3位】ヤマセンコー
テールを頭にするだけでひと味違うキャラクターに!!
本来のテール側(細いほう)にオフセットフックをセットして、頭側にネイルシンカーを挿入する「逆付けネイルリグ」での起用。
メインは5inですが、狙うバスのサイズや状況によってはシリーズ最大の7inも出番があるし、逆に一番小さな2inが強烈にハマるケースもあるので、常に全サイズを用意しています。
主にカバーやウィードが活躍の場で、ダイレクトに撃ち込むのであれば、にゃん玉シンカーを装着。
カバーに入れやすく、なおかつワームの柔らかさを阻害しないのでより自然な動きと深いバイトが望めます。
また軽いネイルシンカーを頭部分から少しボディの奥へ押し込むとバックスライドするようになるので、アシ際のエグレ等を攻める際に威力を発揮します。
基本アクションは、落とす、待つ、震わせる、止める、待つ、が多いですが、バイトがなければ移動距離を抑えてパンッと跳ね上げるリアクション的な動きも加えてみましょう。
【ヤマセンコー活用タックル ※5in仕様】
●ロッド:バスバムYBBC-65MH(アブ・ガルシア) ●リール:レボLTX-BF8(アブ・ガルシア)KTFチューン ●ライン:ガノア アブソルート10lb(バリバス)
【2位】2.5in&2.9inレッグワーム
実はネコリグとも相性バッチリ!
困ったときのタフタイムキラー!!
ダウンショットリグで使われることの多いレッグワームですが、バスの嗜好がボトムベッタリだったり、タフな状態でバイトが出ないとき等に活躍するのがネコリグ!
フックの刺し方にちょっとしたキモがあり、積極的に釣っていく場合は波動が大きくなるテール上向き、逆に食わせを意識するなら下向きにします。
フィールドやエリアを問わずどこでも有効ですが、比較的「硬い場所」での出番が多いです。
ウエイトは1.3gのにゃん玉シンカー(YABAIブランド)が基本で、たまに倒木等のカバーを狙う際は根がからないよう0.5g以下の軽いネイルシンカーを挿入。
アクションはズルズル、何かに当たって止まったらそこで一点シェイクしてください。
【レッグワーム活用タックル】
●ロッド:バスバムYBBS-69L(アブ・ガルシア) ●リール:レボYABAI(アブ・ガルシア) ●ライン:ガノア アブソルート3lb(バリバス)
【1位】4inグラブ
なおも最前線で釣れ続けるキング・オブ・グラブ!!
昨年のJBマスターズ霞水系での2戦共に(3月の霞ヶ浦、10月の北浦)貴重なバスを釣らせてもらった神のルアー。
これのジグヘッドリグなくしてトップ50への返り咲きはなかった僕の守護神です。
登場して30年以上経ってもその威力はまったく衰えていないのに、トーナメントアングラーが意外に使わなくなってきているのが盲点。
出しどころはリップラップ、アシ前、ブレイクなどフィーディングモードのバスがポジションしやすい場所で、横方向への動きに興味があり、サスペンドしているときが狙いめです。
ジグヘッドの重さは1/16ozが基本。スイミング、カーブフォールで泳がせてテールの波動を出し、積極的だけど弱々しい感じに仕立て上げます。
ラインを張らず緩めずス~~~~、「くッ」!! このバイトがたまらない!
ぜひ試してほしいです。
【4inグラブ活用タックル】
●ロッド:バスバムYBBS-69L(アブ・ガルシア) ●リール:レボYABAI(アブ・ガルシア) ●ライン:ガノア アブソルート4lb(バリバス)