クランクベイトはエリアトラウト入門に最適のルアー。ルアーフィッシング経験者が、トラウトの管理釣り場ゲームを始めるにあたり絶対にオススメ! ただ投げて巻くだけで釣れるが、大切なのは状況に応じた5パターンの使い分け! 5つのキモをそれぞれ備えた、ヴァルケインの神クランクベイト5つを荒川通さんが徹底解説。
解説:荒川通 エリア業界を牽引する若きスピードスター!
【Profile】
荒川通(あらかわ・とおる)
あらかわ・とおる/ヴァルケイン・プロスタッフ。斬新な発想と攻撃的釣りスタイルで、エリア業界のトップを疾走するスピードスター。奥深い巻きスプーンの世界に傾倒する一方、革新的なボトムプラグの世界も愛する。そんな優れたバランス感覚が高く評価されている。
クランクベイト…魚の機嫌と性格が探れるルアーのチカラ
エリアトラウトは、多種多様なエリア専用ルアーが発売されている。なかでも、今回はバスアングラーにも馴染みが深くて、最も手軽にエリアゲームが楽しめるクランクベイトの世界を、荒川通さんに案内してもらおう。
魚とのコミュニケーションを濃密に取るために、そしてもちろん釣るために、大切なクランクベイトの役割を5タイプに分類して解説。何を買うべきか迷ったら、まずはこの5タイプのクランクベイトからそろえてみよう。
フィッシングパーク・アルクスポンド宇都宮
最初にキャストするアピールマックスのパイロットプラグ。広範囲から魚を集める!
クーガワイドウォーク/ヴァルケイン
荒川「プラグは強い動きから入ったほうが外しません。まずは活性が高い魚から釣っていきます。万が一食わなくても最初は広範囲から魚を寄せることが大切。1投目のプラグで釣れなくても、最初にハイアピール系プラグを使うことによって、高活性のトラウトを広範囲から集めることができます。最初に投げるへぎプラグにはそうした役割があります。そのためには、アピール強めでシルエット大きめのプラグが適任。2020年11月に発売したばかりのクーガワイドウォークは通常のクーガよりもシルエットが大きく、動きもワイドです」
アクションは強いが、食わせの要素も満載。いい意味での中間ポジション!
クーガF/ヴァルケイン
荒川「ここが自分のスタンダードです。つまりは軸となる存在のクランクベイト。クーガワイドウォークをひと回り小さくして、動きを若干抑えたのがクーガFです。ですが動きの本質はクーガワイドウォークと同じワイドウォブリング系。クーガワイドウォークで食わせきれなかったトラウトを食わせることが可能です。強い動きですが、食わせ要素もあるセッティングです。使用用途が非常に広いクランクベイトです」
シルエットをさらに落として食わせ要素を本格的に剝き出しにする
クーガナノシンキング/ヴァルケイン
荒川「この段階になると本格的な食わせモードに突入です。ですがこの段階までは比較的上目レンジ中心の攻略。基本1m以内のレンジです。まずは上目のレンジから探るのが鉄則です。この段階までくると、巻きスピードはかなりのスローで、トラウトのレンジにしっかりと合わせて食わせます。そのためにはシンキングモデルでレンジをピッタリ合わせます。さらにシンキングモデルのほうが、ウエイトがあるため動きも抑えられて食わせ向きです」
幅広いレンジが自在に探れるレンジサーチ系クランクベイト
ヘイズF/ヴァルケイン
荒川「全長28mmの小型ボディのフローティングモデルですが、幅広いレンジが探れます。ロッド角度と巻きスピードの調整で、狙うレンジを自在にコントロールできます。アクションが中間的な強さなのでレンジサーチに最適。ヘイズFのような、レンジサーチ特化型のクランクベイトは武器としてひとつは持っていたいです。自分は4段目に使用していますが、もっと初期段階でレンジサーチ系のクランクベイトを投入する方もいます」
最後に全く違うフォルム&全く違うアクションを試す
ハイドラムF/ヴァルケイン
荒川「最後にまったく別角度からのアプローチを試します。この場合シルエットは大きいほうが効果的です。動きもこれまで使用していたクランクベイトとは全然違うタイプがオススメ。完全に目先を変える作戦です。見たこともない動きで食わせます。この戦略で最後に爆発することも珍しくありません。ハマるときは凄まじいです」
エリアトラウト・クランクベイト用タックル
■ロッド:ブレイクスルーゼロヴァージ6’3XXXGL
(ヴァルケイン)
■リール:18イグジスFC LT2000S-P(DAIWA)
■ライン:フロロカーボン2ポンド