Fishman@赤塚ケンイチ アメリカ・ケープコッドのストライパーフィッシング【WORLD EXPEDITION FISHING!! Part.5】



ベイトロッドを片手に、日本国内のみならず、世界中を釣り歩くフィッシュマンの赤塚ケンイチさん。今回はアメリカのゲームフィッシュ、ストライパーフィッシングについて語ってくださいました。では、赤塚さんよろしくおねがいします!(原稿:赤塚ケンイチ)

【Profile】

赤塚ケンイチ(あかつか・けんいち)

ベイトキャスティングロッドメーカー「Fishman」代表。本流や渓流のトラウトから、海外遠征におけるオフショアフィッシングまで、ベイトタックルで挑戦し続ける世界を旅するアングラー。

アメリカの至宝! 秋の大型ストライパーを狙え!

ターゲットはストライパー。正式名称はストライプドバス。日本ではシマスズキとも呼ばれている。しかも日本のシーバスよりも大きくなるようで最大はなんと2m(30kg以上)! 主に北米の大西洋に生息している。僕らが行った秋は特に大型が釣れる実績がある。そのタイミングに合わせての釣行だった。

オッサン2人の珍道中から始まる今回の旅

さて、今回の釣旅は2015年に友人・村岡昌憲氏(以下まさっち)と行ったアメリカ釣行をHDDにある写真を見ながら思い出してみたい。

今回の相棒は友人の村岡昌憲氏。よく海外遠征に行く気の知れた友人だ。

たしか僕が仕事のため別便で飛んだのでニューヨークで待ち合わせしたのだった。無事合流(いろいろなことがあったが割愛w)し、アメ車のSUVをレンタルして、ニューヨークから北上したところにあるマサチューセッツ州のケープコッドを目指す。

「まさっち、ノリの良い曲をかけてくれ!」とリクエストすると、ゴキゲンなナンバーをかけてくれ右足もハンドリングも軽快だったが何故かバックミラーに……。この時も面白いエピソードはあるが話がなかなか進まないので割愛し現場へ急ぎましょう。

ケープコッドは釣り針のような形の半島で、リタイヤした人がのんびり暮らしている雰囲気の街並みや、リゾート色が強い地域もあった。初めてのところというものはとにかく先端を見たいと思い、リサーチがてら颯爽とサーフへ突入していくと待っていたのは……スタックだw

SUVなので颯爽とサーフを走るものの……まさかのスタックwまさに珍道中。

程なくして通りすがりのローカルが助けてくれ事なきを得たが、どうもこの道を車で通る場合はエアーを抜かなくてはならなかったようだ。

ようやくビーチに到着。沖には大型魚っぽいボイルは確認できたが、ストライパー探しなので次の場所をリサーチしていると、レンタルカヤック屋を発見したので借りてみることにした。



カヤックでストライパーを狙う!

フィールドは入り組んだ河口域で、波も風もなくカヤック初心者でも操作しやすかった。2人別行動で好きなポイントへ向かいオールを漕ぐ。iPhoneでマップを見ながらベイトっ気のあるポイントに到着。

沖に出ないと勝負できそうにないので、カヤックを借りることに。

するとドッグ中のペンシルが消え、小さい水飛沫が上がった。正体は小型のブルーフィッシュ。後日オフショアでこの魚を狙うことになる。

万が一の大物に備えBRIST5.10MXHをチョイスし、ルアーは何が良いか分からないけど、トップで釣りたいからペンシルベイトをセットした。

ロケーションは海が近いベジテーションエリア。日本も護岸する前はこうだったんだろうなぁ。こういうエリアはベイトのゆりかごの役割をするので、恐ろしい数のベイトがあちこちに居る。そんな中またボイルが起こる。

すかさずキャストし、数回のドッグアクションで水面が割れた。大きくはないがようやく本命のストライパーキャッチ。

ようやく手にした本命のストライパー。大型ではないが納得の1尾となった。

まさっちも数尾キャッチしたようで、カヤックを返却しホテルに戻り、シャワーを浴びてお祝いでもしよう。

美味そうなロブスター屋を発見したので、ここで乾杯することに。

美味そうなロブスター屋を発見!

まさっちのエビのうんちくを右から左へと聞き流しながらアメリカ・ケープコッドの夜は更けていく……。

タックルデータ

ロッド:BRIST 5.10 MXH(Fishman)
リール:REVO ALT(AbuGarcia)
ライン:PE3号
リーダー:フロロカーボンライン20lb

おまけ

ホテルの近くに酒類や日用品が買えるマーケット「Tedeschi」があるのだが、ここは滞在中毎日利用していた。しかし発音が分かりづらいので僕が「ここはタダシと呼ぶことにする」と決めた。

当然、翌日も行くことになるのだが、まさっちが「先にタダシ寄りますか?」と言ったので、自分で言い出したことをすっかり忘れていた僕は「なにそれ?」と聞くと、まさっちはプリプリ怒り出したのだった。

すまない……言い出しっぺなのに……。