ルーツPEx8 インプレ2ndラウンド『シーバス』
釣パラダイスを出た一行は西へ車を走らせた。向かったのは東京と千葉をまたぐ旧江戸川。
そう、第2ラウンドはナイトシーバス。取材当時の旧江戸川はバチ抜けシーズン最盛期。
大木「日本が誇る2大ルアーターゲットをここで制覇するよ! フクちゃん!」
フクシゲ「なるほど! 今しかできない豪華プランっスね!しかもリールはそのままにロッドだけを付け替えればいけますし!」
バチ抜け時期のシーバスは「バチ専用」といわれる軽量シーバスルアーを使うため、タックルはシーバスハイシーズンに比べるとライトなものを使用する。
ラインにおいても通常0.8~1.2号が定番であるが、バチ時期では0.6号が主流。ルーツPEx8のオールマイティ性能を実証するにはうってつけなのである。
日が傾き、釣り場にはバチ抜けシーバスを狙うアングラーが多く集まってきた。満潮潮止まりから下げ始めたタイミングで、川の流れが効き始めるとアタリが出だした。
大木「アタッた! でも乗らない……。くっそォ……ルアーの動きが早いからかな……」
大木は何度かアタリはあるものの、乗せきれず。そんな四苦八苦しているさなか、遠くからアズマの叫び声が!
アズマ「きました! やばいやばい、石に擦られる!」
なんとシーバスビギナー・アズマにヒット! これまでに2回のシーバス釣行でいずれもバラし、ノーフィッシュで終わっているアズマ。3度目の正直でシーバスキャッチとなるか!?
アズマ「獲れました! 念願の初シーバスです!」
なんとルーツPEx8を実装し、初シーバスをキャッチ! サイズは40cm程のフッコクラスだが、苦戦続きだったので感動もひとしお!
アズマ「自分はまだ初心者なのであまり多くのPEラインを使用したことがありませんが、ルーツPEx8はキャストが苦手な自分でも軽量ルアーを使っているにもかかわらず予想以上の飛距離を出せました。感度が良いので暗い中でルアーをドリフトさせていても、流している場所が分かりましたし、流れの変化も掴めましたね。ランディングの際にもたついてゴロタ場にで擦られたりもしましたが、傷もついておらずしっかりとキャッチすることが出来ました!」
そして今回助っ人で急遽参加したルアマガリバー編集長・小倉はなんと60アップの良型シーバスをゲット!
小倉「シーバスは久しぶりだったからちょっと不安だったけど、ルーツPEx8はびっくりするぐらいしなやか。シリコンコーティングで糸抜けもすごい良かったし、投げてるだけで楽しかったよ(笑)感度も高くて、正直乗せられなかったアタリがかなりあった(爆)東と同じくゴロタ場でのランディングにはちょっと不安があったけど、糸を信じてスムーズにランディングが出来たよ。1匹釣ったあとにそのまま2匹目もしっかりキャッチできたし。是非、他の号数や釣種にも使ってみたいね!」
さらにフクシゲもしれっとシーバスをキャッチ。
フクシゲ「だいぶ反応が悪くなりつつあったんですが、なんとか1匹キャッチ出来たっス(苦笑)
バスでスモールプラグを使っていたリールからリーダーを12lbと太くして望んだんですが、飛距離は大河川でやったせいか、より飛んでいることを実感できたっスね」
そして反応はピタリと止まり、時合が終了。ここで納竿となった。
フクシゲ「あれ、大木さんシーバス釣りましたっけ?」
大木「俺はあれだよ、ちょっと手加減してあげただけ。まあ本番は春の湘南シーバスなんで」
フクシゲ「苦しい言い訳っスね…」
大木「すみません、3バイトノーフイッシュです。喰わせきれませんでした(泣)」
ルーツPEx8を1日使い倒した感想は!?
大木「ところでフクちゃん、ルーツで2魚種を制覇できたけど、どうだった?」
フクシゲ「そうですね、1日通して2魚種にチャレンジしましたが、8本編みのPEラインがこんなに良いとはびっくりしました! バスとシーバスで兼用したのが0.6号、バスのパワーフィネスで使用したのが1.5号だったんですけれども、いずれもラインが滑らかでよく飛びました!」
フクシゲ「ルーツPEx8は高切れを軽減する「MPX製法」と「HDX製法」を採用していますが、高切れなんかする気配が一切ない(笑)軽いルアーを使用していましたが、釣りをしている最中にライントラブルもありませんでしたね。
強度も先述した通り、カバーを攻めるパワーフィネスではリーダーなしでスモラバを直結しましたが、擦れて切れるようなこともなければ、糸が毛羽立ったりすることもありませんでした」
大木「自分はシーバスは釣れなくて、バスのみでしたが(笑)やはり今まで使用したPEラインの中でもかなり使いやすかったです。自分もフクシゲと同じく、PEラインはいろんなメーカーのものを使用してきましたが、やはりコストをおさえて4本編みのものばかり。たまに8本編みも使ったりもしたのですが、逆に慣れなくて、いつも4本編みに戻してしまってたんですが、ルーツPEx8は違和感なく使えました!」
大木「むしろ、8本編みってこんなに使いやすいのかと初めて実感したぐらい!8本編みはラインの表面がなめらかでノットが組みにくいとされていますが、そんなことは全然なくて4本編みと変わりなくノットが組めたし。あと感度や操作感も非常に高くて、軽量ルアーを使用するタックルなら間違いなくルーツPEx8が良いです! 特にミドストしたときの操作感は忘れられない位良かった!」
フクシゲ「ただ個人的に気をつけなければならないと思ったことがあって、しなやかさがあるが故に、ロッドはPEに対応したタックルでないと糸抜けの良さを実感出来ないかもしれませんね。昨今だとほとんどがPE対応ガイドを採用しているロッドなので大丈夫かと思いますが。あとPEの難敵である『風』についても少し煽られたりもしましたが、投げ方を工夫したら解消されました」
大木「風が気になるシチュエーションであれば、同じくゴーセンのシンキングPE「ワイルドジャーク」の方がメリットが高いかもね。でもトータル的に考えたらルーツPEx8はハイクオリティでバランスの良いPEだったかなと」
フクシゲ「実はあの後、バスとソルトに一度ずつ、インプレで巻いたままのルーツを使用しましたが、全然色落ちがないです! 普通巻いているラインの先端から色落ちするのですが、他と比べても圧倒的に色落ちが少ないです。これはオフショアのアングラーは特に嬉しいでしょうね」
大木「そう!確かに色落ちが全然してないんだよね。個人的にもこのラインの良さはオフショアでも発揮しそう!ラインのなめらかさといい、バーチカルにジグや仕掛けを落とすときに良さそうだね!」
フクシゲ「春のタイラバ、初夏のSLJは0.6号がピッタリだから、まだまだこの糸があればいろんな釣種で楽しめそうっス!」
大木「自分も引き続きバスのPEスピニングに、これからハイシーズンの春エギング、あとは初夏のチヌトップゲームにも使いたいかな!」
幅広いラインナップにあらゆるシチュエーションや釣種で使え、さらには各号数ごとに最適化された設計を施されたハイクオリティベーシックPEライン『ルーツPEx8』。昨今様々なPEラインがリリースされている中、どれを選べばいいのか迷うことも多いハズ。そんな悩めるアングラーには是非とも使ってみて頂きたい。
PEラインに慣れたベテランから、8本編みにステップアップを考えている中級者の方々、さらにはPEラインを使ったことがないビギナーでもトラブルレスに使用でき、PEラインの使い心地のよさを実感できる間違いない一品であるだろう。
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