死ぬまでに1度は行きたい日本のバス釣り場10【ルアマガ編集部&テッペイ】



全国各地のバスレイクを知る「ルアーマガジン」本誌編集部の面々。そんな彼らが惚れ込んでいるバス釣りポイントとはいったいどこなのだろうか? 6人に徹底的なヒアリングを決行し、集まった膨大なデータをスパコン「富岳」で集計しようとしたが、スマホで十分だった。

桧原湖(福島県)

釣り、キャンプ、グルメも楽しめる癒しの湖

【基本情報】

福島県耶麻郡北塩原村にある湖。ラージとスモールが混在するが、特にスモールマウスバスの釣りが盛ん。ロケーションもよく、キャンプ場やレンタルボートなどの施設も充実。完全結氷した後のワカサギの穴釣りも人気。

【選出の理由】

カミイ「ドラマチックハンターで横島さんと釣りした印象が強いね。とにかくロケーションが最高で、スモールもラージも釣れる。キャンプ場も多いし友達同士や家族で行っても楽しめる湖だ。ワカサギの穴釣りも最高!」

カミイ

ご存知ドラマチックハンター釣れない担当兼ルアーマガジン本誌編集長兼サブカル男子兼マラソンとさのまるが好き。

フルカワ「僕にとって、第2の故郷的な場所。年1回は必ず行く湖で、釣りはもちろん、ここにいるだけで癒される。その他、塩ラーメンや馬刺しなど、美味しいご当地グルメもたくさん。観光にも最高だと思います」

フルカワ

業界のガチ試合(メディアウォーズ)を2度制し、「メディア界の青木大介」を名乗るルアマガプライム担当。

霞ヶ浦北浦水系(茨城県)

難易度は増したが見返りも大きいビッグレイク

【基本情報】

霞ケ浦は、茨城県にある日本で2番目に広い湖。北浦はその隣に位置する細長い湖。この2つをつなぐ川と、外浪逆浦などを総称して霞ケ浦北浦水系と呼ぶ。全体的に浅く、水が濁っている。以前より釣るのが難しくなった。

【選出の理由】

カミイ「自分が最初にバス釣りにハマった湖。当時すでに釣れなったけど、特に土浦近辺はオカッパリをするためによく通った。それから、大好きなランカーズに寄れるのが幸せ」

マイケル「かなり釣れなくなってきたけど、出ればデカい。それを楽しめる人には最高な釣り場だと思います」

マイケル

ルアマガプロデューサーという謎の肩書きをもつメディア界のエリア王にして琵琶湖艇王(バックシート)

フルカワ「自分のホームフィールドであり、岸、ボート問わずにあらゆるシチュエーションで楽しめる。オカッパリシーンの最先端感があるのも、イイ感じ」

利根川(茨城県・千葉県)

劇的な変化を楽しむ本流、手軽に楽しめる支流

【基本情報】

群馬県から流れ出し、太平洋に注ぐ日本最大の流域面積を誇る大河。バス釣りにおいては、茨城県と千葉県の県境を流れる下流エリアが主な釣り場となる。潮の干満に影響を受けるタイダルリバーとしても知られている。

【選出の理由】

マツ「日本最大の流域面積を誇る暴れ川。タイドに応じて、ツンデレを繰り返す難しさがドMの多いバスアングラーにはたまらない!? 大抵はツンの釣果しか得られないけれど、流れの有無でバスのポジションや活性がガラリと変わることを身をもって知ることができるはずです」

マツ

もしかしたら関東で50アップを釣らないまま人生を終えるのではないかと不安で仕方ない本誌副編

カミイ「支流に当たる長門川、将監川が自宅から近いのと、長門川マリーナがリーズナブルなので、最寄りのメジャーフィールドです。本流ではオカッパリをしてます」

亀山湖(千葉県)

最先端の技と人が集結する、圧倒的人気レイク

【基本情報】

千葉県君津市にあるダム湖。バス、ベイトフィッシュ共に魚影が濃く、比較的コンスタントに釣れるので、関東屈指の人気を誇る。レンタルボート店も多く、設備も充実しているが、ハイシーズンは予約を取るのが難しい。

【選出の理由】

フルカワ「神の湖。日本の最先端を行くメジャーレイク。ロクマルの可能性もあり、あらゆる釣りの可能性があるのも魅力」

ツヅキ「土日はもちろん、平日でも大勢のアングラーで湖上が賑わう、関東を代表するバスフィッシングの聖地でしょう。房総には数多くのフィールドがありますが、どこで釣れたバスよりも、亀山で釣ったバスというのは、その重みが違う気がします。亀山で50アップを経験済みの嫁様に対して、僕は未経験。それによって家庭内にヒエラルキーが生じています」

ツヅキ

嫁さんをバス釣りにハメたはいいが技術面で追い越され、家庭内での立場を失いつつある広告営業担当

相模湖(神奈川県) 

古豪復活! 首都圏から至近のデカバスレイク

【基本情報】

神奈川県に位置する、芦ノ湖に次いでバスの歴史が古いとされる大型のダム湖。湖まで歩ける距離にJR相模湖駅があるので電車によるアクセスも可能。ここ10年はバスが巨大化し、釣れる50アップの数が増えてきた。

【選出の理由】

マツ「都心からのアクセスの良さが魅力。子どもの頃から足を運んでいて、かつて住んでいた多摩エリアからだと、中央線の始発に乗れば7時にはルアーを投げることができました。そして今や、押しも押されもせぬ関東屈指のビッグフィッシュレイク!」

フルカワ「現役メディア王の私が、2尾3510gという破壊的なウエイトで2度目の優勝を果たした湖。かつては艇王のロケ中に伊藤巧氏がロクマルを釣るなど、色々と思い出深い場所です」



芦ノ湖(神奈川県)

日本バスフィッシングのルーツがここにある

【基本情報】

日本で最初にブラックバスが公式に放流された湖で、ブラックバスは魚種認定されている。ただし、現在ワームの使用は禁じられている。バスだけではなく、ニジマスやブラウンなどを狙うゲームフィッシングも昔から盛んだ。

【選出の理由】

マツ「日本のバスのルーツであり、ネイティブバスの金色味を帯びた輝きは、芦ノ湖ならではの美しさなのでは? ここでバスを釣るたびに、日本にバスを移入した赤星鉄馬氏に対するリスペクトが込み上げてきます」

カミイ「春の解禁後は、トラウトを狙っていると意外とでかバスがシャローで釣れてくる。またカヤックも漁協で申請すると出艇できるのでオススメ。夏は短パンウェーディングが最高に気持ちいいが、ライジャケ等は必須」

池原ダム(奈良県)

誰もが一度は夢見るビッグフィッシュの聖地

【基本情報】

奈良県の山奥にある、巨大なダム湖。昔から秘境の釣り場として知られ、そのロケーションが多くの釣り人を魅了。90年代に入ってからは、ロクマルが頻発するようになり、琵琶湖と双璧をなすビッグバスの聖地となった。

【選出の理由】

マツ「中学生の頃、釣り雑誌のグラビアでみた月谷の滝が忘れられない。まるで釣りキチ三平に描かれているような荘厳な景色に思いを馳せ、大学生になってから徹夜で10時間かけて行ったものです。秘境という言葉がいまなおピッタリの、バスアングラーなら一度は訪れるべきリザーバーでしょう」

カミイ「局地的だけど、大型羽根モノでロクマルヒットの報告もあり。老舗レイクだが、新たなパターンが日々更新されているのも魅力」

琵琶湖(滋賀県) 

人生を変える、世界屈指のビッグバスレイク

【基本情報】

滋賀県にある、日本で最も大きな湖。80年代に入ってバス釣りが盛んになり、バスも大型化。2009年7月2日、栗田学氏によって10.12kgという世界記録のバスも仕留められた。世界最高クラスのビッグバスレイクだ。

【選出の理由】

マイケル「バスボートの機動力を生かした釣りが楽しめる数少ない湖。ガイドサービスが充実していたり、ショップも釣り場の近くに多くて、買い物も楽しめる」

カミイ「ドラマチックハンターのロケで、推定65アップ、5kgオーバーをかけたのに逃したという一点でランクイン。琵琶湖詣でも、毎年行きたいなあ(へそくり)」

テッペイ「俺の人生を狂わせた湖。88年に琵琶湖へと行ってなかったら、今頃、高級官僚にでもなっていただろう」

テッペイ

歳とともにすばしこいデブからただのデブになってしまった、バス歴42年の超ベテランライター。

府中湖(香川県)

オカッパリにやさしい香川のビッグレイク

【基本情報】

香川県の綾川町から坂出市にかけて湖面を広げるダム湖。複雑な地形が特徴で、バスの魚影も濃い。坂出の野池群の中にあるので、府中湖だけに釣り人が集中することは少ない。だから、比較的プレッシャーは低いほうだ。

【選出の理由】

テッペイ「よく俺に微笑んでくれる、女神のような湖だ。個人的な最大魚は55cm。情報を仕入れたいなら、坂出市のタイガー釣具。品揃えも豊富だし、運が良ければ、伝説の菊丸師匠に会えるかも?」

カミイ「バックウォーターは上るに連れて魚影は薄くなるが、プレッシャーが弱まるのでオススメ。またナマズなどの嬉しい外道も多い」

マイケル「ダム湖だけど岸釣りができる場所が多くて、時期によってはビッグフィッシュ率も高いのが魅力」

遠賀川(福岡県)

上流と下流で2つの顔を見せる九州の雄

【基本情報】

福岡県北部を流れる、九州を代表するバスリバー。岸釣りもしやすく、バスボートも降ろせる環境なので、トーナメントや取材も盛んに行われている。現在、以前ほどの爆発力はないが、潜在能力はまだまだ高い。

【選出の理由】

マイケル「上流・中流域はカバーがメイン、下流は護岸と狙うスポットが多種多様。陸王でもドラマチックな展開が多くて楽しい」

マツ「トーナメントエリアの新日鐵堰下流は、ほとんどが護岸。だから試合時にトッププロの釣りを間近で見ることができる。堰から上はナチュラルバンク。そのギャップが好き!」

カミイ「釣具のポイント、ロッドマン、ブランチなどホットな情報を持つショップが多数。ルアーを買うついでに、情報収集するべし!」

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!