琵琶湖唯一!? バスボートでトップオンリーのガイドサービスを体験してみた



広大な水域を舞台に、数多くのプロガイドが出船している琵琶湖。だけどトップウォーター縛りってのはこの人しかいないかも。個性的なトップウォータープラグで人気のアカシブランドを主宰する明石光正さんと、アツい1日を楽しませてもらいました。

待ち合わせはマリーナだけど、駅までの送迎もアリ。

今回は電車移動だったので、6時30分頃にJR湖西線の和邇駅で拾ってもらった。明石さんが利用しているマリーナはワニヨットクラブで、愛艇はストラトス278。ハンドレールとかコックピットの感じとか、オールドスクールな雰囲気が最高です。

バスボート界の巨匠アール・ベンツによる名作。エンジンは載せ替えたばかりで、走りも最高によかった。

【Profile】

明石光正(あかし・みつまさ)

個性的なトップウォーターメーカー・アカシブランドを主宰。8年ほど前に工房を琵琶湖へ移し、ルアー開発の傍らトップオンリーのガイドも行っている。



いざ出発。目指すは南湖のシャローエリア。

タックルを積んでボートに乗り込むと、明石さんは琵琶湖大橋をくぐって南湖のシャローエリアへ向かった。何箇所かチェックした後、「アシ際やヒシモの周りでいいのが出るんですよ」と、8時を過ぎた頃に山の下湾の奥へ移動した。トップウォーターの釣りは、アルミボートに小さなエンジンを積んでノンビリ、というのが一般的。だけどバスボートの機動力を活かして、テンポよく移動していくのもアリだと思う。

湾内をエンジンで移動する際はデッドスローで。山の下湾にはレンタルボート店もある。

ヒシモに覆い尽くされた山の下湾。そこら中から「プチプチ……」という音が聞こえる。ヒシモの裏で、ブルーギルの子供がエサを食べている音らしい。

そして突如「ドバーン!」という激しい音と水しぶき。

遠目に見ても50cmはありそうなバスがあちこちでボイルしていた。が、ルアーへの反応はない。「8時から1時間ちょっとは景気がいいけど、そろそろ時合が終わりそうですね。バスは確実にいるので、夕方また来ましょう」とエリアを移動した。

午前中はノーバイト。夕方にワンチャンあるか!?

お昼休憩を挟んで、午後も南湖のシャローエリアを数ヵ所回ってみたが無反応。個人的には今年の琵琶湖は、例年よりも釣れてない気がするので全然気にならなかった。ワーム使っても1日1本で終わるとか普通にあるし(笑)。

明石さんの使用タックル。ロッドは低弾性カーボンを使用したオリジナル。ちょっと使わせてもらったが、全体的に曲がるけどシャキっとしていてルアーが操作しやすくキャストも決まった。メインラインはPEで、太めのリーダーを装着していた。

16時過ぎに再び山の下湾へ入った。相変わらずギルのプチプチ音は聞こえて、所々でボイルが起きる。「そろそろ来てほしいですねー」と言いつつお互いフロッグをキャストし続けていた。

同船させてもらったのは6月上旬。快晴、ほぼ無風だったのでとにかく暑かった。熱中症対策に飲み物は多めに用意しておこう。

すると突然、明石さんのフロッグに激しいバイト! しっかりアワセた後、バスに潜らせる間を与えることなく一気に寄せてランディング成功! さすがです。

ヒシモの間を割って出たグッドサイズ。「どうなるかと思ったけど、釣れてよかったです!」。

ヒットルアー「フニャーン(アカシブランド)」

アカシブランドの「フニャーン」。軽くカップ状になった頭部で水しぶきを上げながらターンする。先が丸くなったスカートがかわいい。

その後キャストを続けるも無反応。18時過ぎにストップフィッシングとなった。

普段はよさげなタイミングや場所だけトップウォーターの釣りをしているので、1日中やり続けたのは初めて。だけど水面を泳ぐルアーにバスが襲いかかるのを想像しながらキャストを続けていると、ワクワクしながらあっという間に夕方になっていた。

「フロッグの釣りも面白いし、6月下旬になるとエビモが水面まで伸びて、その周辺をポッパーで狙うのが熱いですよ」とは明石さん。興味がある方はアカシブランドまで電話してみてください!

形状もさることながら、独特のカラーリングも特徴。「フニャーンを出す前に、イヤーンっていうプラグも出てたんですよ」。どんなルアーかは同船時に見せてもらおう(笑)。
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