霞ヶ浦水系のニュープリンス・佐々木勝也のバス釣り“必釣必須”自腹ルアーBEST10



パワーフィッシングと攻撃的フィネスを軸とするラン&ガンで、広大な霞水系からでかバスを拾い集めることに長けたKATSUYAだが、その実力はローカルにとどまらない。レベルアップのためにあらゆるものを試すアングラーの、ユニバーサルなルアーをご紹介!!

【Profile】

佐々木勝也(ささき・かつや)

東北エリアのため池でスキルを磨き、高まるバスフィッシング熱と向上心を抑えきれず霞ヶ浦の畔へと移住。
近年まれにみる厳しさの同水系でおそらく今季、もっともバスを手にしている最注目のアングラーだ。

カエルであり、エビにもなるビッグフィッシュキラー『野良ネズミ(ティムコ)』

佐々木「バスに口を使わせる力が極めて高く、なおかつキャスタビリティーとスナッグレス性能も高い。カバーがあれば、どこでも撃ち込んでいけます。バスがカエルを捕食しているときにもいいし、エビ食い個体にも効くという…2タイプの魚に訴求できるというのは大きなアドバンテージであり、発売直後から大量に使い込みましたね~。もしかしたら、50アップを一番手にしているルアーかもしれません(笑)。フックはダブルエッジ#1/0(リューギ)で、フックセッティングは台座の部分ではなく、鼻から刺しています。そのほうが連続トゥイッチしたときにより激しく首を振ってくれるんですよ」

使用タックル

●ロッド:リベリオン6101MLFS(DAIWA)
●リール:ルビアスFC LT 2500S(DAIWA)
●メインライン:タトゥーラセンサーPE×8+Si20.8号
●リーダー:スティーズフロロType-フィネス7lb(DAIWA)

カエル食いのバスに効果絶大!! 『カバージグSS(DAIWA)+ピッグダディー(釣り吉ホルモン)』

佐々木「ポークのナチュラルかつ艶めかしい存在感というのは、プラスチックワームとは明らかに違う…。霞ヶ浦水系をはじめ濁りの入ったときに起用しますが、リザーバーでもため池でも、バスがカエルや、場合によってはザリガニを捕食している状況であれば、水質に関係なくこの組み合わせのジグストがべらぼうに効きます。ルアーを視認できるレンジでスイミングさせるのがキモです!!」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン731HFB(DAIWA)
●リール:ジリオンSV TW1000HL(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ18lb(DAIWA)

最遅羽根モノを、ロッドワークでさらにゆっくり!!『アベンタクローラーRS(イマカツ)』

佐々木「羽根モノはいろいろありますが、これにしか反応しない魚がいるんですよね…。サイトでもブラインドでも使いますが、頻度的には前者。基本、巻かずに、スイープロッドワークで超ゆ~っくり、ぱたん、ぱたん、ぱたん、と静かに動かします。そこまでスローにできるのはアベンタRSしかないので。カラーは、ブラックが欲しかったんですけど手に入らず、かなり雑ですけど自分でマジックで塗りました(笑)。カエルっぽい形もいいのかなと思ってます」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン661MRB-G(DAIWA)
●リール:タトゥーラSV TW103SHL(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ14lb(DAIWA)

ハードルアーならではの力で誘う、ミドスト系先鋒『グリマー7(ティムコ)』

佐々木「次に挙げるフラッシュJと使い分けるかたちになるんですが、グリマー7はハードルアーであること、そしてインサートプレートのフラッシングもあり、ミドストで誘ったときの力が相対的に強い。なので“引っ張りたいな”と感じたときに投入します。クリアなリザーバーやハイランドレイクでももちろん有効ですが、“フラッシング”は場所を問わない。カスミ本湖しかり、ため池しかり、小魚がメインベイトになってさえいればどこでも釣れますね」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン6101MLFS(DAIWA)
●リール:ルビアスFC LT 2500S(DAIWA)
●メインライン:タトゥーラセンサーPE×8+Si20.8号
●リーダー:スティーズフロロType-フィネス7lb(DAIWA)

ペラ付きジグヘッドの強制ミドストで見えバスをノックアウト『フラッシュJ 3in(フィッシュアロー)』

佐々木「0.9~2.4gのウィールヘッドにセット。こちらもミドストですが、場所を絞ってからが出番。サイトでもすごく効きますね。いずれにせよ、その場にいるバスが小魚を意識している状況であれば、食わせの能力はとても高いです。ペラ付きのジグヘッドは本来、ミドストに向いていないと思うのですが、あえて強めのMLクラス(リベリオン6101MLFS)スピニングでPEラインを叩くイメージでアクションを与えると強制的にロールさせられる。ペラがブレーキになるので、ふつうのミドストよりもさらにスローに泳がせられるんです」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン6101MLFS(DAIWA)
●リール:ルビアスFCLT 2500S(DAIWA)
●メインライン:タトゥーラセンサーPE×8+Si20.8号
●リーダー:スティーズフロロType-フィネス7lb(DAIWA)



テールの力に驚愕!! サイトの切り札『ギルロイドJr.(イマカツ)』

佐々木「ブーツテールのみで使用。ほぼサイトフィッシングメインなんですが、これでしか食わない魚がいるんです。バスの進行方向先に投げておいて、バスが気にした瞬間に超高速リーリングからのピタッと止めでバチコーンと食わせる。小学生みたいな感想で申し訳ないのですが…このテールはやはり“スゴイな”と思ってしまいます(笑)」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン6101MHRB(DAIWA)
●リール:タトゥーラSV TW103SHL(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ14lb(DAIWA)

デッドウォークの総本山でカバーから巨バスを引き出す『タイニークラッシュ(DRT)』

佐々木「箱から取り出したどノーマルの状態で、デッドウォークで使うだけ。コレに限らず、何もないオープンウォーターでビッグベイトを投げることはなく、カバー周りで投入するんですが、カバー内にいるテンションの高いバスを外に引っ張るイメージで、ワンスポット2投くらいでどんどんランガンしていきます。ただし、アプローチ自体はきっちり、ていねいに。ここで食わせるという場所をしっかり通すことが大切です」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン691HFB-SB(DAIWA)
●リール:ジリオンSVTW1000HL(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ20lb(DAIWA)

衰え知らずのルアーパワーはギル系ワーム随一『ブルフラット 3.8in(デプス)』

リーダーレスダウンショットリグ

佐々木「このワームはルアーパワーがすごい!! これじゃないと食わないというケースがいまだにあるんですよね。とくに春、ギル系ワームを偏食することがあるんですが、ジグやほかのワームで反応がなくて、『でも、ココ絶対にいるよね』という場所で投入するとブルフラットには一撃で食ってくるという……。スパイラルフォールによってカバーのなかを円錐状に探れるので、1 ヵ所でひたすらリフト&フォールを繰り返すこともあります」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン6101MHRB(DAIWA)
●リール: タトゥーラSVTW103SHL(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ14lb(DAIWA)

【リーダーレスダウンショットリグ セッティング】

フック:スティーズワームフックSS WOS#3/0(DAIWA)
シンカー:バザーズワームシンカーTGスリムゼロ3.5~7g (DAIWA)※オープンスイベルSN-7M(デコイ)で接続

ネイルリグ
ネイルリグではフックをややたすき掛けにして、腹部のセンターからズラしてネイルを挿入。

【ネイルリグ セッティング】

●フック:スティーズワームフックSS WOS#3/0(DAIWA)
シンカー:バザーズワームシンカーTGネイル0.9~1.8g(DAIWA)

サイトではなく、サーチベイトとして機能させる『2ウェイ(レイドジャパン)』

ダウンショットリグ

佐々木「サイトでの有効性が知られているワームですが僕の場合はブラインドがメイン。ブレイクに投げて、リフト&フォール気味にちょっと大振りなミドスト的アクションで使うと、食い気があれば高確率で反応が得られる。しかも広く、速く探っていける。なので、初めてのフィールドでバスのポジションや動きを特定する目的で使うことが多いんです。フックはスティーズワームフックSS WKY#2。シンカーはバザーズワームシンカーTGスリム2.6 ~ 3.5gで、リーダーは時と場合によるけど、長すぎるとロッドワークによるロール混じりのほわんほわんとした動きが出せなくなるので、20cmくらいですね」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン6101MLFS(DAIWA)
●リール:ルビアスFC LT 2500S(DAIWA)
●メインライン:タトゥーラセンサーPE×8+Si20.8号
●リーダー:スティーズフロロType-フィネス7lbを約1m(DAIWA)

ピンスポットで必ず獲る! お助けルアー『M.P.S(ボトムアップ)』

ダウンショットリグ

佐々木「頭部に1対ある逆手をカットしてダウンショットで用います。わざとシンカーをスタックさせて、1 ヵ所でバシバシと。逆手を取ることで、バインバインと動くんですよ。それがリアクション気味にバスを反応させてしまうのではないかと感じています。確実にバスがいる、ピンスポットが特定できている場所でのお助けルアー的な存在です」

【使用タックル】

●ロッド:リベリオン681LFS(DAIWA)
●リール:タトゥーラLT2500S(DAIWA)
●ライン:スティーズフロロType-フィネス4lb(DAIWA)

【ダウンショット セッティング】

●フック:スティーズワームフックSS FFN#4(DAIWA)
●シンカー:バザーズワームシンカーTGスリム1.8~2.6g(DAIWA)
※リーダー長はバインバインさせるためにちょっと長めの25cmほど。

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!