リールの性能を最大化するZPIの最新削り出しカスタムパーツ



リールの性能を最大限に向上させる技術を、ふんだんに取り入れたZPIのカスタムパーツたち。アルミ素材を削り出すことで強度と軽さを両立させたベイトリール用ハンドルは、発売前から大きな話題となっている。代表の加藤強さんに語っていただいた。

【Profile】

加藤強(かとう・つよし)

カスタムパーツブームの開祖となるZPIを2001年に創業。2018年11月に総合メーカーとして大きく舵を切った後、創業20年目となる2021年に新たなブランド「ZELOSコアテクノロジー」を立ち上げてカスタムパーツを発表。

関連記事

削り出しで生まれる機能とデザインの高次元な融合

カスタムパーツ開発、そしてコラボレーション

ZPIは2001年に創業し、数多くのカスタムパーツを生み出してきた。そして2018年11月からは総合釣り具メーカーとして大きく舵を切ったことも知られている。そのZPIが20年目となる今年、カスタムパーツに特化したブランドを立ち上げることになった。その名も、ゼロス(ZELOS)コアテクノロジーだ。加藤さんはこう語ってくれた。

加藤「総合メーカーとしてアルカンセベイトリールなどの量産品を手掛けている中で、お客さんからはカスタムパーツを作って欲しいという声も大きかった。もし、うちが再びカスタムパーツをやるならば、どんな可能性があるのかと。ZPIが手掛けたものとして、カーボンハンドルがあります。これはロングドライブでラフウォーターを抜けて、ポイントに着いてもハンドルが曲がったり折れたりしないものが欲しいという要望から生まれたものでした」

加藤「後にそれは軽量化や高感度という面で評価されるようになりましたが、本来は壊れないのが必要条件。だけどカーボン素材はデザインの自由度が低いことが課題でした。金属と違って繊維を固めて整形しているから、穴を開けたりすると繊維が断ち切られて強度が損なわれるというリスクがありました」

加藤「カーボンで色々と考えていたけれど、なかなか新しいものができない。だったらアルミで強度をもたせて、しかも軽いものができるのではないかということになりました。新しくリリースするハンドルには、マシンカットの技術が導入されています」

マットブラック塗装が施されたZPI×バスブリゲードのアルカンセ。昨年ルアマガのネットショップでも限定販売され、大好評のうち完売となった。

削り出す機械に作りたい形のデータを入力して、アルミ塊を機械が精密に削り出すことによって製品を作るやり方がマシンカットだ。僕らはどっちかというと「削り出し」と呼ぶのが好きですね、と加藤さんは言う。

加藤「削る前に3Dプリンタで全体の形を確認できるのも、マシンカットのメリットです。画面上じゃなくて実物を見ながら微調整ができます。ハンドルの素材は超々ジュラルミンのA7075t-6というものです。これはスプールにも使われている最高強度のアルミです。ハンドルは開口部を大きくしたデザインで、軽量化すると同時に強度も十分に備わっています」

ZELOSマシンカットハンドルはボックス状に大きな開口部が設けられているのが特徴だ。開口部には支柱が4本渡してあって、よく見ると上下2段に分かれている。個性的なルックスと強度を両立させた、ZPIらしい仕上がりだ。

加藤「支柱を上下2段に渡すことで中空と同じぐらい大胆に肉抜きができるし、デザイン的にも面白くなる。金属ハンドルって軽いものでも30g後半が普通で、重いものだと50gぐらいのもある。ハンドルが重すぎると、キャスト時に回ったりしてトラブルの原因になる。お客さんがハンドルを付け替えたときに体感レベルでいいなと思ってもらいたいので、ノブが付いた状態で25g以下にまとめました」

今年新たに発表されるのはハンドルだけではない。スタードラグやカスタムスプールなど、すでに発売されているアルカンセの性能を高めるスペシャルパーツもリリースが予定されている。またZPIは昨年、人気アパレルブランドのバスブリゲードとのコラボリールを発表したことでも大きな話題を巻き起こした。バスブリゲードの代表である西方史浩さんと仕事をすることで、かっこよさに対しての考え方が変わりました、と加藤さんは言った。

加藤「マットブラックのコラボリールは僕らの発想にありませんでした。そこまでマットにする必要があるのか?と思ったけど、製品を見たらなるほどなと。僕らが言うかっこよさと西方さんの言うかっこよさがあって、その両方を形にできるように持っていくにはデザインの自由度はかなり武器になると思います。機能美っていう言葉に乗っかっておけばかっこいいものができると思ってたけど、すべてがそうではないと思うようになりました」

カスタムパーツの開発という原点回帰。そしてアパレルブランドとのコラボレーションという新しい局面。ZPIの今後の展開に期待したい。

ち合わせ時、漆黒のベイトリールが登場。メカニカルブレーキノブには稲妻マーク、スプールには「BRGD」らしきプリントが……!?

ZELOS マシンカットハンドル(ZPI)

プレートカラー:ブラック(ナットはゴールド・チタンシルバー・ガンメタの3色)

プレートカラー:チタンシルバー(ナットはブラック・ゴールド・ガンメタの3色)

プレートカラー:ガンメタ(ナットはブラック・ゴールド・チタンシルバーの3色)

【スペック】

●ハンドル長:92mm
●重量:25g以下
●プレートカラー:3色(ブラック・チタンシルバー・ガンメタ)
●ナットカラー:4色(ゴールド・チタンシルバー・ガンメタ・ブラック)
●価格:18,700円(税込)

斬新なデザインと高強度を両立させたアルミ製ハンドル

航空機にも使用されている超々ジュラルミンA7075t-6を使用。マシンカットにより大きなボックス状の開口部と滑らかな曲線を生み出し、デザイン面と強度面を両立させている。ノブを付けた状態で25g以下と、軽くて扱いやすいも利点のひとつ。

12mm径のナットが採用されている。径を大きくすることで、挟み込む部分の面圧が上がって剛性が高くなるというメリットが。緩み止めのネジも同梱。
直径7mm用(左・シマノ対応)と8mm用(右・DAIWA&アブ&アルカンセ対応)の金属製アダプターが標準装備。
開口部に設けられた支柱は、上下2本ずつ。デザイン的なアクセントを与えるとともに、強度を高める設計だ。


ZELOS ZPIII スプール(アルカンセ用・ZPI)

【スペック】

●直径:34mm
●ラインキャパ:7~14lb/30~70m
●重量:8.8g(ベアリング含む)
●カラー:4色(ゴールド・チタンシルバー・ガンメタ・ブラック)
●適合機種:ZPI アルカンセリール
●価格:10,890円(税込)

大胆な穴開け加工で小径化のメリットを再現

急角なスプールエッジと大胆な穴開け加工で、直径34mmながら小径スプールと同様のパフォーマンスを実現。8lbから14lbラインを巻いて、ピッチングが軽快に決められるスペシャルスプールだ。スプール画像はブラックとガンメタ。

アルカンセにZPIIIスプールを組み込むことで、名作Z-PRIDEが持っていた懐の深さを再現できる。いわば第3世代のカスタムスプール。
20lb以上のラインを十分に巻き込める、アルカンセ用の深溝スプールも開発中。

マシンカットスタードラグ(アルカンセ用・ZPI)

【スペック】

●価格:未定
●カラー:未定

自在にラインスラックを調整できる大口径ドラグ

マシンカットで仕上げたオフセットタイプの大口径スタードラグを発売予定。ロッドを持ったまま、指でドラグを軽く弾くとラインスラックをコントロールできる。

『ルアーマガジン』2022年11月号 発売情報

[写真タップで拡大]

『ルアーマガジン』2022年11月号

今回の表紙は「る○ぶ」をイメージしています。って、言わなくてもわかりますかね(笑)。旅をテーマに特集を考えていたときに真っ先に浮かんだイメージがコレでした。楽しそうでいいですよね~。実際、内容のほうも非常にバラエティ豊かなものになっています! ガチで使えるハウツーはもちろん、冒険心をくすぐる実釣企画、たくさんのお役立ち情報…。「る○ぶ」のように皆さまを楽しい旅へと導きますよ!

  • 発売日:2022年9月21日
  • 定価:990円(税込)
ルアマガプラス