「ワイルドサイド」シリーズで大人気のレジットデザインが2021年に満を持してリリースするハイコストパフォーマンスロッド『スタンドアウト』。価格はリーズナブルでありながらも、その性能はワイルドサイド譲りの実力派…という噂を聞きつけて、ルアマガ+のスタッフが出張インプレを敢行!今回はルアーマガジン本誌(7月号)に掲載したかった…けど誌面の都合上掲載出来なかったおすすめの番手をご紹介します!
【Profile】
ルアマガ+編集部・大木
ルアマガ+チームリーダー。元釣具店販売員でありバスからソルトまで幅広い釣りを楽しむ。近年はペンシルやビッグベイトなど、バスとシーバスに共通する釣りを探求。今回も両ジャンルで使えるロッドを見つけるのが裏テーマ(笑)
王道の中重量級バーサタイル!
スタンドアウトSOC 610MH
●全長:6ft10in
●対応ルアー:5~21g
●対応ライン:10~20lb
●価格:19,800円(税込)
オカッパリロッドで幅広いルアーを使いたい、あわよくばレンタルボートでも主戦力として使えるロッドってないかな…とお考えのアナタ!
このSOC610MHはそんな欲張りアングラーのわがままを叶えてくれます。
6ft10inこと通称「ロクテン」のよさは以前ルアマガ+ルーキー・東が解説していたと思いますが、東が紹介していた610Mは個人的にはバーサタイルではあるのですが、7~10gクラスが最も使いやすく、ファストムービング系ルアーであれば3/8ozまでのスピナーベイトやトップウォーター、バイブレーション。また撃ちもの系であれば4in前後のノーシンカーや3~5gクラスのライトテキサスやリーダーレスダウンショットなどが使いやすいのではないかと思います。
上記に上げたルアーやリグなどは主にオカッパリで使用する機会が多いものばかり。故にボートでもリグや使用用途によれば勿論使えるとは思いますが、「オカッパリもボートも」第一線に配置するのであれば610MHのほうがよりバーサタイル性は増すのではないかと思います(※あくまでも個人の感想です)
個人的には610Mはボートで使用するのであれば、ベイトフィネスリールと組み合わせた強めのベイトフィネスとして使用したい!なにせルアーウェイトの下限が5gとなっているので重めのネコリグやノーシンカーなどはマッチしているのではないかと思います。
マイルドなMH(ミディアムヘビー)が釣りの幅を広げてくれる!
話はそれてしまいましたが、SOC610MHこそが陸艇共通のバーサタイルとする理由は、MHクラスであるのにマイルドな設計になっていること。
適応ウェイトだけ見ると他社のMクラスと同等になりますが、実際に触ってみると間違いなくMHクラス!バットパワーもしっかりあるので、4~5inクラスのノーシンカーシャッドテールが非常にキャストしやすかったです。
このノーシンカーシャッドテールは勿論ウェイト的にはMクラスでも全然投げられますが、いざ魚が掛かった際にフッキングパワーをしっかりと伝えるのであれば、MHクラスのほうが俄然向いています。他にも3/8~1/2ozクラスのスピナーベイトやバスベイトなどシングルフックでフッキングパワーを伝えなければならないルアーに対してはSOC610MHは投げやすく、パワーもしっかり備わっています。
巻抵抗が強いが故、ロッドが1ランク上のパワーが欲しい1/4~3/8ozクラスチャターなどにもうってつけかと思います。
マイルドになってるからメインはファストムービング系? いやいやそんなことはありません。マイルドになっているが故、テキサスでもライトクラスから~3/8ozクラスまで幅広く使用できます。
むしろこのロッドの購入を検討している初~中級者層、撃ちものビギナーには程よいマイルドさがキャスタビリティもロッドパワーも十二分に扱いやすいのではないかと思います。
大木的総評
自分がもしショップスタッフに戻ったら、ビギナーにおすすめしたいベイトタックルNo.1は間違いなくこのロッド!このロッドを中心とし楽しみながらも、ライトめなML~Lクラス、そしてヘビーパワーのクラスのH~XHクラスがあればさらにバスフィッシングの楽しみは広がり、陸艇共通のベイトタックルトライアングルは完成かと。
1本でなんでもこなせることはスゴい良いこと!けれどもさらにバリエーションを広げることで視野が広がり、楽しみが広がるのがバスフィッシング!
スタンドアウトシリーズはそれを可能にしてくれるロッドシリーズかと思います!
とりあえず、このロッドは自分のデスクの隣にいるルーキー・東にもゴリ推しします!(笑)
鬼形C.O.O.の動画解説もチェックすべし!
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!