バスロッドの金字塔610Mはなぜ人気足りえるのか? 『スタンドアウト SOC610M』編集部インプレッション!



バス釣りロッド「ワイルドサイド」シリーズを筆頭に根強いファン層を持つロッドメーカー・レジットデザイン。2021年の彼らが世に生み落としたロッドこそ「スタンドアウト」だ。その名には小さくまとまることなく、出る杭となるべし! という意味が込められている。一方、ともすれば遠慮しがちでひかえめな現代の青年・アズマが紹介するのは、オカッパリシーンでの人気が高いロクテン『スタンドアウト SOC 610M』です。

【Profile】

アズマ

入社2年目のルアマガ+編集部員。どシャローに浅い知恵と知識と経験を逆手に取り、ルアマガの初心者担当という立場を虎視眈々と狙っている。1本のロッドで何でもやりたい系。半目。

バスロッドの金字塔「610M」は外せない!

巻きにも撃ちにもイケてる610Mというレングス&パワー設定はバスロッドの中で最も人気のある番手のひとつ。

スタンドアウトのいわゆる「ロクテンM」は釣り人がこの番手に求める性能を見事に反映してくれているんです。そう、まるで打てば響くかのごとく…!

スタンドアウト SOC610M

●全長:6ft10in
●対応ルアー:5~18g
●対応ライン:8~16lb
●価格:19,800円(税込み)

巻きの感触をあまさず伝えてくれて、入力したアクションには機敏に反応。汎用性は抜群で、ストラクチャーにはジグやテキサスをお届け、カバー付近を巻いて魅せたいときにはノーシンカーのシャッドテール、シャローの表層をポッパーでネチネチ…など、どんな状況でも期待に応えてくれるロッドでした!

あらゆる点で高バランスなセッティングの何でも屋さん!

パワーを残しつつよく曲がるブランクは操作性の高さと飛距離の長さを両立。その上、バスを掛けるにも寄せるにもよろしいあんばいです。

フルキャストでは中量級ルアーを軽快に飛ばせます。遠投性能を活かすのなら1/2ozあたりからがベターかと!



610Mのスタンドアウトは取り回しのよさもまた魅力!

グリップには手に吸い付いて滑りにくいEVA素材を採用。スタンドアウトの他のモデルと比べて610Mのグリップはやや短めの設計となっており、その分だけ手元での取り回しの良さが光ります。

ロングキャストから近距離戦まで対応できるセパレートグリップ。オカッパリの遊撃手です。

グリップが短ければ、当然のことながらブランクは長くなります。したがってピッチングやフリッピング、フリップキャストにヨシ。頭上に木が茂っていたりするなど、キャストスタイルが限られやすいオカッパリでの釣りで助かります。

ちなみにこのとき岸際に見えバスを発見! 着水音を抑えつつ狙ってみましたが無念、食わせきれず…!

実は、この取材のためにリールを新調してました。見て…。

スタンドアウトのインプレが決まったのをきっかけに、以前から注文しようと考えていた「タトゥーラSV TW(DAIWA)」を購入。スタンドアウトとの相性は完璧! セッティングのバランスがいいのはもちろん、黒×黒でカラー的にも一体感がありました。

いやあ、真新しいタックルで釣りするのっていいですね!

ラインは12lbのエクスレッド(東レ)を使用。惜しむらくは、見えバスに食わせきれなかったこと…!

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!