DAIWA最高峰のベイトリールを徹底インプレ!『スティーズ リミテッド SV TW 1000H』はやっぱりあらゆる面で「格が違った」



同一メーカー、同一用途のタックルを3つの価格帯から抽出し、その差を明らかにするのがこの企画、3Gインプレッション。今回は熱い視線を浴びているDAIWAの新型ベイトリールを検証! アルファス、ジリオンに引き続いて当インプレッションの幕を引くのは言わずとしれた最高峰シリーズ「スティーズ」だ。DAIWAがベイトリールに賭けられるすべてを注入したハイエストバーサタイル、その使用感を確かめてみたい。

【Profile】

3Gテスター テッペイ

バス歴42年、ライター歴25年を誇る、プロフェッショナルアングラー。3Gインプレッション開始時からテスターを務め、インプレは職人芸の域だ。メーカー契約ゼロなので、歯に衣着せぬ舌鋒で、新製品を一刀両断!

はっきり言おう「このリールが一番いい」!【スティーズ リミテッド SV TW 1000H】

新機構を生かし切る、ベイトリールの最高峰

DAIWAテクノロジーの粋を結集してきた、ベイトリールの最高峰「スティーズ」は、今回のリニューアルで前人未踏の高みへと到達した。最後のひと伸びというわがままな願望を叶えた、ブレーキシステム「SVブースト」。巻き性能のアンチエイジングを目指す「ハイパードライブデザイン」。その2大哲学を存分に生かせる仕上がりだ。

スティーズ リミテッド SV TW 1000H(DAIWA)

【スペック】

●ギヤ比:7.1
●最大ドラグ力(kg):5
●自重(g):160
●スプール径:34mm
●ナイロン糸巻量(lb-m):14-90
●最大巻上長(cm/ハンドル1回転):75
●ハンドル長(mm):90
●ベアリング数(BB/ローラー):12/1
●価格:77,000円(税込)

POINT.1 スティーズ リミテッド SV TW 1000H 外観デザイン

王者の風格を漂わせる苦み走ったカッコよさ

渋みのある輝きを放つガンメタ。パーミングカップは上部にポケットがあり、ブレーキダイヤルを配置している。レベルワインダーの下部のフレームには、スティーズのロゴが印字されている。ひとつひとつの曲線に意味を感じる隙のないデザイン。フラッグシップとしての風格も漂う。正直、カッコいいと思った。

スティーズ リミテッド SV TW 1000H 各部カット(クリックで拡大)

POINT.2 回転・巻き心地

1度回すと手放したくなくなる、巻き心地

ハンドルを回すと、滑らかさの中に力強さを感じる。そして気持ちがいい。まるで流麗な音楽を聞いているかのような巻き心地だ。

自重も軽く、パーミング感がいい。決して小さくないのに、素直に掌中に収まる。ジリオンに匹敵する回転性能と、アルファスに匹敵する握りやすさの双方を併せ持っている。

POINT.3 キャストフィール

キャスティング

カバースキャットのノーシンカーはラインが切れたかと思うほど遠くに飛んだ。Bカスタムの5/8ozも沖の彼方まで飛んで行った。ブレーキは6設定でだいたい行ける。

先の2台(アルファス、ジリオン)とはインプレ場所を変えたので、正確な飛距離の違いは判らないが、スティーズが一番飛んだと思う。しかも逆風にも強かった。

ピッチング

ブレーキ設定そのままでピッチングすると、軽い振り込みで十分な距離を飛ばせた。最初使ったカバースキャットは飛びすぎるので、ラバージグに切り替えたが、その投げ心地は不変。

無理くり遠くに飛ばそうとするよりも、軽く振った方がいい。低回転時にブレーキ力が弱まるSVブーストの影響なのかも。

POINT.4 ブレーキ

アンバランスな組み合わせにも着地点を用意

ほとんどのルアーはダイヤル6設定でオーバーヘッドでもピッチングでもトラブルなく遠くまで飛ばせた。ロッドが硬めだったので、K-IミノーDのような軽いプラグは、どうにもアンバランス。ところが、スティーズさんが両者の間をうまく取り持って、ブレーキを8に上げると、パシューンと飛ばしてくれた。

ブレーキダイヤルは、リールの半内部にスマートに配置されていて、パーミングしても違和感なし。ただ、ちょっと動かしにくいかも。スプールはSVブースト。金色のパーツが2段階にスライドするインダクトローターだ。



POINT.5 ドラグ

ハートに余裕はないが、ドラグは最高レべル

調節時はノブからカチカチと音が出て、極めてピッチの細かい設定が可能。ドラグが滑る際は、無音でラインが出ていく。その設定は均一感にあふれていて、固着とは無縁そうだ。

ナマズを掛けた際、ファイト中の操作性を検証するため、試しに緩めてみるべきだった。でも、俺の心にそんな余裕はなかった。

POINT.6 総合的使用感

どこをとっても非の打ちどころなしですな

ズバリ、このリール一番いい。投げてよし、握ってよし、巻いてよし。逆風が吹いていても、ブレーキを少し強めるだけで、大満足の距離を出せる。DAIWAリール開発陣のプライドが随所から感じ取れる。

「今回はこのBカスタムが一番投げやすかったかな」

今回、ロッドにアウトクロスを選んだので、超ライトリグは試さなかったが、恐らく問題なく使えるはず。

POINT.7 価格

何かの記念に購入するなら、庶民でも買える

ネット通販の相場を調べたら、67,000円前後になっている。正直あまり値引き率がいいとは言えない。ジリオンの倍以上の価格だ。フラッグシップモデルなので、価格も頂点なのは当然だけど、かなりの犠牲を払わないと購入できないレベル。卒業とか、結婚10周年とか、人生の節目の時に買うのがいいかもね。

第1弾:アルファスSV TW 800XHのインプレはこちら

第2弾:ジリオン SV TW 1000XHのインプレはこちら

『ルアーマガジン』2022年11月号 発売情報

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『ルアーマガジン』2022年11月号

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