アグレッシブなバスアングラーに捧ぐ“攻撃的”スピニング『スタンドアウト SOS 65ML(レジットデザイン)』



「ワイルドサイド」シリーズで大人気のレジットデザインが2021年に満を持してリリースするハイコストパフォーマンスロッド『スタンドアウト』。価格はリーズナブルでありながらも、その性能はワイルドサイド譲りの実力派…という噂を聞きつけて、ルアマガ+のスタッフが出張インプレを敢行!今回はオフェンシブなスピニングスタイルのアングラーおすすめの1本をご紹介します。

【Profile】

ルアマガ+編集部・大木

ルアマガ+チームリーダー。元釣具店販売員でありバスからソルトまで幅広い釣りを楽しむ。近年はペンシルやビッグベイトなど、バスとシーバスに共通する釣りを探求。今回も両ジャンルで使えるロッドを見つけるのが裏テーマ(笑)

ハードベイト中心のマルチパーパススピニング!

スタンドアウトSOS 65ML

●全長:6ft10in
●対応ルアー:1.8~11g
●対応ライン:3~6lb
●価格:19,800円(税込)

以前このモデルより一段ライトなSOS65Lをインプレッションさせて頂き、「バス釣りビギナーは絶対買うべし」と激推しさせていただきました。

しかし、このSOS65MLはビギナーというよりかは、ロッドの特性を理解したうえでこのロッドにしか出来ない、このロッドが活きる場面をイメージできるアングラーが手にするロッドかと思います。

例えば、オカッパリアングラーであれば、河口湖や西湖、芦ノ湖などワーム禁止のフィールドでハードベイトを主軸に組み立てるスピニングスタイル。またはスモラバやPEを使ったロッドの強さが必要だけれども、繊細なアプローチを試みたい、そんなスタイルには非常に有効かと思います。

画像のようなオープンフィールドでのスピニングスタイルにはうってつけ。

ボートも上記と同じルアー、また加えるのであれば房総フィールドなどオーバーハングを攻め込んでいく野良ネズミのPEラインセッティングでは活躍しそうです。レンタルボートスタイルにおいて少し遠目からのアプローチでも6ft5inの長さとPEの組み合わせならガンガンオーバーハングに打ち込めそうです。

是非ともPEラインと組み合わせて使って欲しい!

今回、2500番のスピニングにPEライン0.6号+10lbリーダーでセットしましたが、こちらもキャストが気持ちいいっ!

全体的にロッドのハリは強めで、鬼形さんの動画解説にもあるようにパラボリックアクション。軽いルアーもしっかりとロッドにウェイトを乗せてキャストすることが出来ます。

軽量ルアーもしっかりと竿を曲げてキャストできるのでキャスティングがうまくなったと勘違いしてしまうほど。でもよいキャストが増える=釣果にも間違いなく繋がります!

そしてパラボリックが故に小型ハードベイトの相性は言わずもがな。またPEラインを組み合わせればアクションもダイレクトに伝わりやすいので、ミノーのトウィッチやポッパーのポップアクションもしっかり出せます。

トウィッチやジャークなどのアクションが非常にしやすい!

やはり富士五湖のような広大なオカッパリフィールドでなおかつ、ハードルアーが活きるシチュエーションでは威力は十二分に発揮するでしょう。また関西より西のフィールドでは冬場の小型メタルバイブやシャッドなどでも遠投出来て、かつアクションも加えやすい。ロッドワークで機敏なアクションを演出させられそうです。

PEセッティングでの小型バイブのリフト&フォールは意のままに操れるでしょう。

今回自分は2019年の陸王で某プロが五三川でみせたバスエネミーのキャストからのフォール、着底後のトウィッチアクションをやってみましたが、バッチリ再現出来たと思います(自画自賛w)

大木溺愛ワーム「バスエネミー(エバーグリーン)」にもピッタリです。

バスエネミーだけではなく、4inセンコーやイモグラブ、ベビーファットイカなんかの対岸カバー撃ちも最適なのではないかと思います。

また、2g以上のジグヘッドのミドストアクションなんかも良さそうなので、季節問わず意外と使えるシチュエーションが多いロッドなのではないかと。



大木的総評

小型プラグやアクションを積極的に加えるオフェンシブなスピニングの使い方をするアングラーは持っておけば間違いのない1本になるかと思います。

ボートアングラーであれば、よりフィネスなリグが扱える63ULや65Lを持ちつつも、65MLにしかできないシチュエーションもあるので、その2本を揃えておけばスピニングはほぼ完結するのではないかと思います。

冒頭でもお話したようにロッドの特性を活かしきれるシチュエーションを想定できるアングラーこそがこのロッドで栄光を掴めると思います。

これからの時期のI字形やポッパー、小型ペンシル、野良ネズミ、割とすぐロッドにアクションを掛けたがる大木は大好きなロッドです!房総リザーバーに持って行きたい~(笑)

鬼形C.O.O.の動画解説もチェックすべし!

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!