O.S.Pと言えば、バスフィッシングのトーナメントプロとして輝かしい実績を残してきた並木敏成さんが代表の、人気ルアーメーカーだ。そのO.S.Pが、ソルトルアーフィッシング界に本気参入するという情報をキャッチ。「TEAM OCEAN」とは何か? 同社を直撃取材!
ソルトルアーゲームの伝説を作った名作「ルドラ」
並木敏成さんがO.S.Pを立ち上げたのは2000年。実戦で徹底的に鍛え上げられたルアーは、多くのバスアングラーから支持を受け、瞬く間に一流ルアーメーカーの仲間入りを果たした。数多くのルアーを輩出する中で、シーバスゲームにおいて圧倒的な実績を叩き出し、伝説を作ったモデルがある。それが、ルドラである。バスフィッシング用として作られたジャークベイトだが、その基本性能の高さやキレの良いダートアクションがシーバスに効いたのだ。
遠藤「2007年頃だったと思うんですが、O.S.Pさんからルドラを2本頂いたんです。あるとき、テッパンだと思ってたパターンが全然ハマらなかったことがあって、試しにルドラを投げてみたらメチャクチャ釣れたんです。ルドラ130SPのハスカラーです。強烈なインパクトでした。今でも忘れられないですね」
これ以降、東京湾のボートゲームにおいて、ルドラは定番ルアーとして揺るがない地位を築き上げていく。しかし、この時点でのO.S.Pのスタンスは、あくまでもバスフィッシング用ルアーメーカーという立ち位置だった。
東京湾ボートゲームの猛者4人が、O.S.Pでチームを結成!
一方で、東京湾を中心に、遠藤船長だけでなく、他の遊漁船の船長の間でも、O.S.Pルアーの実力の高さは話題となっていく。そして、それは一過性のブームで終わるものでもないということは、現場のアングラーが誰よりもよく理解していた。
遠藤「シーバスから始まったルドラですが、青物や近年だとサワラなど、様々なゲームフィッシングで活躍の場を広げていきました。また、ルドラだけでなくi・ウェーバー74SWでの大型メバルなど、もう、O.S.Pルアーがないと成立しないというくらい、重要な存在になっています」
シーバスに留まらず、あらゆるターゲットにおいてO.S.Pルアーの有効性が、現場レベルで実証される。そうなってくると求められるのが、ソルト専用ルアーの開発だろう。そこでO.S.Pは、東京湾で活躍する4人の凄腕船長とタッグを組み、ソルトルアーフィッシングに特化したルアーの開発を念頭に活動をスタートさせた。それが「O.S.P TEAM OCEAN」コンセプトであり、まさにここから、新たなO.S.Pのソルトゲームの歴史がスタートすると言ってもいいだろう。
すでにルアーの開発はスタートしている
こうなると、気になってくるのが、どんなルアーが出てくるのか? という点だが…。
O.S.Pでルアー開発を担当する麻生さんにお話しを伺った。
麻生「現時点でお話しできる範囲だと…、まず、秋のコノシロパターンに対応するベントミノーを開発中です。他にも、O.S.Pでは初となるソルト用のメタルジグもテスト中です。まだまだ開発段階なのでリリースも確定しておらず、確実なことも言えないのですが、ただ、チームオーシャンの皆さんから様々な提案や意見も取り入れながら、製品に落とし込む作業を鋭意進めていますので、ご期待下さい」
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