渓流の“アップストリーム専用”ミノーだと? パズデザイン「TAGIRI」の性能に迫る



パズデザインといえば、主力のウエーダー関連商品やアパレル商品、ソルト関連ルアーなどを展開するメーカーだが、内部のスタッフはトラウトのエキスパート揃い。そんなこともあり、現在新たな渓流用ミノーの開発に着手し始めたようなのだが、テーマは“アップストリーム専用”で、ハードウッド仕様。さらにデッドベイトのようなデザインを採用するなど、かなり尖った印象だ。その性能に迫るべく、テスト釣行に同行することとなった。

発案&開発は吉島一郎さん

【Profile】

パズデザイン ・吉島一郎(よしじまいちろう)

パズデザインに10年以上在籍。渓流釣り歴は約30年以上。中でも渓流と本流の釣りをこよなく愛する。出身地である岐阜県のフィールドがホームになるが、北は北海道から南は九州まで、全国各地の鱒釣りフィールド情報に明るい。

今回の注目アイテム「TAGIRI(パズデザイン )」

アップストリームが基本の渓流ルアーフィッシングに最適なアイテムに

まるでデッドベイトのような特徴的なデザインを採用したパズデザイン渾身の渓流用ミノー。「アップストリーム専用のシンキングミノーという位置づけです。これまで様々なルアーを使い込んできましたが、このジャンルはなかなかなかった。使ってみるとビックリすると思います。まさに最終兵器」と吉島さん。アップストリームでブレーキをかけて、とにかく大きく艶かしいアクションを演出したかったんです。最終的にはバルサでなくハードウッドになりそうですね」

スペックをまとめてみるとこんな感じ

●長さ:50mm
●ウエイト:約4.5g
●素材:ハードウッド
●タイプ:シンキング
●リップ:基盤リップ
●発売時期:2022年予定

テスターの飛田さん曰く「絡まってる? と思うほど引き抵抗が強い!」

実釣テストを行ったのは福井県の九頭竜川水系。TAGIRIのアクションにアマゴが好反応!
上流に向かって釣り上がる“アップストリーム”の釣りが基本の渓流ルアーフィッシングにおいて、流されないようにルアーを引けるのはかなり魅力的だ。
パズデザイン のテスターを務める飛田俊一郎さん。富山県出身で、渓流からサクラマスまで幅広いジャンルの釣りに精通するエキスパートであり、今回の「TAGIRI」テスト釣行に参加した。

パズデザインでテスターを務める飛田俊一郎さんによれば「最初に使ったときに、絡まってる!? と思った」ほど、引き抵抗はかなり強め。つまりは、速い流れの中でもしっかりブレーキをかけて、魚にじっくり見せられるルアーになっているのだ。アクションに関してはローリング強め。艶かしい魅惑の泳ぎで渓流魚を魅了する!

ギミック満載! TAGIRIの仕様まとめ

●素材はハードウッド=スレた魚にも強いとされるローリングアクションをより艶かしいものにするための素材選択
●タングステンウエイト=重心を後方におくことで、飛距離大幅アップ!
●基盤リップ=薄く強い基盤リップ(サーキットボード)を採用することで、素早い水噛みを実現
●デザイン=死にかけたベイトフィッシュの演出だけでなく、アングラーからの視認性を重視したボディデザイン
●引き抵抗=まるでラインが絡んでいるかのような強い引き抵抗がアップストリームの釣りでもルアーの移動距離を短くしてくれる

TAGIRIのアクションと遊泳イメージ

ヒラを打つというよりは、艶かしいローリングアクションで魚にアピール。基盤リップとハードウッドボディの組み合わせにより、トゥイッチによるロッド操作では、速い流れの中でもまるで“定位”するような移動距離の短いアプローチが可能だ。まさにアップストリームに向く性能が満載!



「TAGIRI」実釣性能チェック!

吉島さんも順調に釣果を重ねていると思いきや…

開発者である吉島さん。「TAGIRI」で何尾ものアマゴをキャッチしていると思いきや「アップストリーム専用なので、他のミノーとの併用、つまり使い分けが有効ですから」と、別のミノーも使い釣果を重ねていた。こちらの釣果は吉島さんお気に入りという「M50SR-S(babyface japan)」によるものだ。

エキスパートの経験を凝縮した1本に!

吉島「僕含め、パズデザインのスタッフたちがトラウト好きということもあり、実はかなり前からルアーの開発を構想していたんです。釣れる性能はもちろん、個性的なアイテムをリリースしたいなと思い、長い時間をかけてひそかに開発を進めてきたのがTAGIRIです」

飛田「非常に面白い発想だと思います。選択肢のひとつとして、ぜひワレットやボックスに忍ばせておきたいアイテム。この引き抵抗はアップストリームでかなり有利に働くことでしょう」

小嶋「僕も最初に渡された時、度肝を抜かれました。でも使った瞬間に“理にかなっているな”と感じたのも事実。リリースは2022年の初旬を予定していますので、お楽しみに!」

渓流釣り歴は30年以上。とにかく色々なルアーを使い込んできたという吉島さん。そんな彼のすべてがこのミノーに詰め込まれている。釣り上がりが基本となる渓流釣り、アップストリーム専用という選択肢は大いにアリだろう。

パズデザインのサイトはこちら!

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