O.S.Pの大人気クランクにシャローを制するNEWモデルが登場!『ブリッツマグナムSR』



ブリッツシリーズといえば、バリエーション豊かにしてハイレスポンスな性能で知られるクラクベイト。マグナムクランクとしては『ブリッマグナムMR』が先行してリリースされているが、カバーやシャローモンスターへの期待が高いSRが満を持して登場! その実力を折金一樹さんと探っていこう。

解説して頂くのは「突き抜ける」房総の黒鱒職人!

【Profile】

折金一樹(おりかね・かずき)

房総最強クラスのロコアングラーにして房総リザーバー辣腕ガイド。ハードルアーのみで戦うH-1グランプリでは2度も年間優勝を飾っているが、ソフトルアーもAAA級に使いこなすオールラウンダーだ。

ブリッツマグナムSR(O.S.P)

連続した強い波動がシャローのバスを誘き寄せる!

カバーを回避しつつ、シャローを縦横無尽に連続攻略できるというメリットを拡大し、強烈な波動によりバスに気付かせる能力を高めた。スーパーハニカムHPボディやレスポンスがいい低重心ウェイトなど、過去10作のブリッツのノウハウを高次元で結晶させたマグナムクランクだ。

【スペック】

●全長:90mm
●自重:40g
●タイプ:フローティング
●カラー:全12色(8月上旬発売6色、9月発売6色)
●価格:2,200円(税込)

単純に、バスに気づかせ、マッチ・ザ・ベイト!

数年前、アメリカでデビューすると日本でも琵琶湖などで炸裂したマグナムクランク。東日本でもリザーバーを中心に使い込まれ、一大ジャンルとして定着した。だが、ビッグベイト的な強さとクランクベイトという性質を併せ持った、この特異なキャラクターを捉え切れてない釣り人も少なくない。

折金「マグナムクランクは、もっと単純に考えていい。アピールが足りないとき、ベイトが大きいときに登場させたり。潜っていって、リップでカバーもかわせるので、立ち木やバンク沿いのカバーへのアプローチが多いですね」

そんなシンプルに考えられるのは、ルアーの潜在能力が高いからこそ。飛び、泳ぎの質や安定度…どれも高次元に仕上がっているから、アングラーは迷わず手にできるのだ。その最新ブリッツの秘密に迫ってみようか。



ブリッツシリーズ集大成! 全ステータスMAXなマグナムモデルを入手せよ!!

ハニカム&固定重心

強度を堅持しつつ、室内の浮力を最大限まで高めるハニカムスーパーHPボディにより、動きのレスポンスが限界まで向上。また泳ぎだしとスイミング姿勢の安定を求めた固定式低重心ウエイトを採用しているが、驚きの飛距離を見せる。

折金「しっかりと1点集中させたウエイトが良い仕事をしています」

スイミング

巻き始めから、ブリッツお得意のハイピッチな強波動スイミングを披露! ボディの側面がセミフラットになっているので、フラッシング効果も突出している。

ニゴリ

ニゴリ始めから低下するバスの警戒心に加え、視覚的なアピールも低下しがちなシチュエーションこそ、マグナムクランクの出番。

折金「ニゴリが出る、流れが出るといった急激な状況変化にハマる場面がありますね」

0.5~2mシャロー&カバー

ブリッツマグナムSRの得意レンジは、0.5〜2m。

折金「ルアーが見えるか見えないかくらいの水深から、2mあたりがベストレンジ。地形変化に絡むカバーや、立ち木など、障害物回避能力が高いので積極的にモノに当てていきたい。急変した状況では、存在感をしっかり出していきたいし、そういうときに釣れるバスは大きい。レンジだけでなく、そういう意味でも本当に欲しかったルアーに仕上がっています」

タフバス×リアクション

サマーシーズン、夏ダレしたバスにもブリッツマグナムSRは効果的だ。

折金「ヤル気が落ちたバスにも、スピードを持たせた大きなルアーなら、瞬間的にリアクションで口を使わせられることも。ここぞというところで一瞬止めたり、逆に強く巻いてというイレギュラーな動きも悪くないです」

オリキンさんのブリッツマグナムSRタックルはこちら

画像上

●ロッド:BLX LG6111H+FB-SB
●リール:ジリオンSVTW100HL
●ライン:モンスターブレイブZ16lb

画像下

●ロッド:BLX SG632HFB-SB
●リール:ジリオンSVTW100HL
●ライン:タトゥーラ タイプナイロン20lb

オリキン「611は比較的オールマイティ。房総リザーバーの主な近~中距離的シチュエーションで潰しが効くセットです。632はもっとキャスト精度が求められるオーバーハング下やインレット奥を攻めきれるスペシャルセットです。琵琶湖なら7ftオーバーで使いたい」

※タックルはすべてDAIWA製。

カラーセレクト

折金「基本的に色の使い分けは一般的なプラグと一緒。でも弱めでセレクトしがちかな。濁ったらチャートやブルーが入ったシルエットがはっきりする色が多い。また通常時は、フラッシングを意識したり、ゴースト系をチョイス。朝夕マズメや、うっすら色がついた水なら、中間色的な白系や薄いチャート、ギル系を投入します」

8月リリースカラー

9月リリースカラー

表層カバーで反射食い!

今年トップクラスのタフコンディション!?

ルアーマガジンの取材前日、まとまった雨が降った高滝ダム。ニゴリが発生していて、まさにマグナムクランクにおあつらえ向きなシチュエーションのようだ。

折金「ニゴリや流れが強すぎたらその裏を、そうでもなければその真ん中で勝負していこうかな。やっぱり強さが武器なので」

高滝ダム

折金さんのホームレイクのひとつ、高滝ダム。釣りをするには遊漁券が必要だ。前日からの豪雨に見舞われ、減水と極度のニゴリのコンディションだが…。

本湖を軽くチェックしながら、目指したのは上流域。しかし、本湖に巨大なマッドラインができるほど強くニゴリが出ている。また、大幅に放水したようで、かなりの減水が見てとれた。強い流れとキツいニゴリに、減水。折金さんはバスが付きそうなカバーを超タイトに狙い始めた。

折金「カバーは、しっかり着水点を見定めて、ラインをコントロールして引くコースを想定する。幅広のリップを活かして、カバーに当てるならしっかりコンタクトさせてリアクションチャンスや食わせの間を作ります」

ニゴリを活かして、隙あらば超ショートキャストでもアプローチを重ねる。

折金「こんな状況なら、キャスト数を稼いで、バスにルアーが出会うチャンスを増やすことも大事。また近づくことで、キャスト精度も上がりますし、フッキングやファイトも優位に行えます」

近距離戦も得意とする折金さんらしい展開だ。だが、思わぬ減水でショアラインのカバーや地形変化では全く反応が出ない…。風はさほどではないが、雨は降り続き時折強くたたきつけてくる。バイトはもちろん、魚探にもほぼチェイスは見られない。しかし、折金さんのキャスト精度は下がるどころか、ますます冴え渡る!

しかし、残るチャンスは夕マズメパワーくらいか…というタイミングで、その一瞬は、来た。

折金「食った!」

沖の浮き魚礁の隙間という、超タイトな水面に着水して、ハンドルを2~3巻き。ブラックレーベルが弧を描き、沈黙のコンディションは破られた!

ヒットポイント

高滝ダム下流域の浮き魚礁。ショートディスタンスで、しっかり際を沿わせていってバイトを得た。巻き始めから動いてくれるブリッツマグナムSRだからこそ、反応させられたと言える。

折金「ほっとしました(笑)」

バスの反応的にも、今年一番のタフコンディションだったと白状する折金さん。

折金「真冬のジャークベイト縛りよりキツかったかも」

強気で攻めきり、ブリッツマグナムSRのルアーパワーでひねり出した貴重なワンバイト。適材適所でブリッツマグナムMRも投入したが、今回高滝ダムのタフコンは、『SR』で破られた。

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!