PEラインの欠点をカバーする「高比重化」という進化『ピットブルG5(シマノ)』【進化するライン】



数え切れないほどのルアーが存在し、数え切れないほどのメソッドがある、釣りの中でも希有なジャンルと言えるバスフィッシング。それに対応すべく、ラインの種類や特性も『カオス』な状況になっているのはご存知の通り。今回は奥田学さんに、沈むPEライン『ピットブル G5(シマノ)』についてお聞きしよう。

【Profile】

奥田学(おくだ・まなぶ)

ロボットのようにでかバスを大量捕獲することから『ロボ奥田』の愛称を持つ。シマノ・バスフィッシングインストラクターを務める。

『浮く』『風に流される』というデメリットを高比重化で克服

かつてモノフィラメントライン一辺倒だったバスフィッシング界で、急激にシェアを拡大しているのがPEライン。モノフィラメントラインと比較して約4分の1の太さで同等の直線強力を持つことから、より細いラインを使って圧倒的な飛距離を出すことができる。そして、素材の特性上ほとんど伸びることがないので、遠距離でのバイトはもちろん地形&地質変化も敏感に感じ取ることができる。ソルトルアーの世界ではPEラインが大半を占め、その流れがバスにも影響したという部分もあるだろう。

これだけならPEライン最強で、もはやフロロカーボンやナイロンなどのモノフィラメントラインは出番なし…となりそうだが、PEラインとて万能というわけではない。

奥田「通常のポリエチレン原糸だけでできているPEラインは比重が0.98と低く、基本的には水面に浮いた状態。だから虫系やトップウォーターなど、水面系の釣りをするにはまったく問題ない。けれども軽量ジグヘッドリグやノーシンカーリグを水中で使おうとすると、PEラインの浮こうとする力がリグのフォールやアクションの妨げになってしまう。また、比重が低い=軽いだけに風の影響を受けやすく、ラインが流されて自分の意図するコースを通せない、アクションが出せないというデメリットもある」

そのデメリットを解消すべく開発されたのがシンキングPEの『ピットブルG5』だ。

ピットブルG5(シマノ)

【Spec】

●号数:0.6号、0.8号、1号、1.2号、1.5号、2号
●最大強力:10.6lb、13.7lb、16.7lb、22.8lb、25.8lb、30.6lb
●糸巻量:100m、150m
●カラー:全2色
●価格:1,243円、1,870円(税込)

水中でラインの存在感を消したいならばスティールグレー、ラインの動きでアタリを取るならハイビズオレンジがおすすめ。

奥田「芯材に高比重フッ素繊維を採用し、その周囲にポリエチレン原糸のIZANASを4本編み込んだ仕様で、比重は最大で1.35(1.5号)なので沈んでくれる。だからライトリグを遠投しても、ラインメンディングをしっかりすれば風に煽られることもないし、水中でのリグの操作性も非常に高い。僕のような強めのスピニングタックルでのパワーゲームを得意とするアングラーにとっては大きな武器になるり、これまでモノフィラメントラインで対応していた状況も、ほぼPEラインでカバーできるようになっている」

バスフィッシングにおけるPEラインの弱点をカバーし、さらに使いやすさを向上させたピットブルG5。奥田さんによると、まだまだ発展できる余地はあるという。

奥田「さらなる強度を追求できれば、ゲームの幅はより広がると思う。価格もリーズナブルなので、まだPEラインを使ったことがないバスアングラーには、ぜひとも一度トライしてほしい」

オカッパリゲームは飛距離が大きなアドバンテージになるだけに、PEラインは今や必須アイテム。奥田「モノフィラメントと適材適所で使い分ければ、さらに釣果はアップするはず」。



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