話題の津本式が「手軽に」家庭や釣り場で行える!『津本式血抜きポンプYH-350(ハピソン)』 を編集部公認技師がインプレ!!



釣り人の間でも話題沸騰中の魚の仕立法「究極の血抜き・津本式」。宮崎県魚仕立て師・津本光弘さんが考案した血抜き方法は、魚の味だけでなく保存力の大幅アップが実現することから、大人気。それをもっと手軽に、なんなら現場で!という要望に答えた新兵器がハピソンから発売されます!

【Profile】

津本光弘(つもと・みつひろ)

宮崎県で魚仕立て屋として活躍。究極の血抜き・津本式という画期的な仕立て法を開発し、その普及に尽力する。「魚の価値を上げる仕立て」として今、釣り人だけでなく料理人などにも注目されている。

ついに待望の携帯式が発売!

釣った魚を持ち帰って、それからでも血抜きができる、ホース1本で処理できるというのが津本式の凄いところなんですが、いくつかの問題点が…。最近の自宅の台所の蛇口…。ホースが取り付けられないタイプだなんてことも多いですよね。あと、いくら、家に帰ってからでも処理できるといっても、釣った現場でサッと血抜きできたほうが、より鮮度もよく、美味しく持ち帰れるということで、現場や家庭で処理できるそんなアイテムが待ち望まれていました。

その待望のアイテムがハピソンから発売される「津本式血抜きポンプ」。

津本式血抜きポンプYH-350(ハピソン)

●津本式 究極の血抜き」こと津本氏との共同開発。釣り場や自宅で津本式血抜きを
再現できるポータブル電動ポンプ。
●コードレスだから場所やタイミングを選ばず使用可能。
●独自のポンプシステムとトルネード水流で、コンパクトサイズながら高水圧を実現。
●リムーバー+2種類の経口ノズルで様々なサイズの魚に対応。(φ1.5・φ2.0)
●持ち運びの際に便利な専用バック、2L専用ボトルが付属。
●発売日未定、価格未定

関連記事


USB充電式で、現場に持ち込んで使えるコンパクトポンプ! 使用する水は専用ボトルやバケツに用意しておけばOKというタイプ。家庭である程度の量を処理したい場合でも、バケツに給水パイプを突っ込んでおけば水量気にせずに使えますが、専用のボトルでも、実際は津本式ってそんなに水を使わないので、5~10匹程度なら問題なく処理できるはず。

家庭で行う場合には、バケツなどに水を汲んで使用すると便利です。給水ホースには専用ボトルの口にフィットするキャップが付いています。

このセットには、リムーバーと呼ばれるノズルと、尾から血抜き&神経絞め(抜き)を行うφ1.5と、φ2.0のノズルと3種が標準でついてくる。この3つが付いているというだけでお買い得。

ポンプ本体に、血抜き用のホース(ノズル用ホース)と、給水用ホースが付属します。


リムーバーというエラからの血抜きもできるノズルと、そのノズルに装着する尾の神経穴、動脈穴用のノズルも付属。これはかなりお得。Φ1.5とφ2.0という超汎用性の高いサイズが付く。

実際はホースが設置できる環境があればマストなのですが、付属のリムーバーでも小型〜中型の魚であれば、問題なく血抜きは可能なのでその方法をマスターすればOKです。



釣りの現場で! 家庭でも使える!

最新のリムーバーを駆使して血抜きをしてみよう

実際に津本式の公認技師である記者が使用してみました。


セット内容は、ポンプ本体に取り外し可能な2本のホース。1本は給水用。もう1本はノズル装着用です。

ポンプはUSB(microUSB)で充電可能なタイプです。比較的ポンプの重量感はありますがコンパクトです。釣りをしながら持ち歩くにはちょっと重い印象ですが、船に持ち込んだり、バケツの横に置いておいたりという使い方ができれば問題ないかと思います。持ち運びに便利な専用バッグが付属します。

ポンプの電源を入れるとウィーンと音がします。こちら結構な音量ですので、現場でも夜の使用は注意。
肝心の水圧ですが20~40cmくらいのサイズの魚であれば、しっかりと津本式の処理法に沿って使えば、携帯用にも関わらず高い精度で血抜きを行うことができます(リムーバー処理の場合)。尾から行う血抜きや神経抜きのための圧力は十分! こちらは40~60cmクラスの処理も可能かと思います。

現場で軽く血抜き処理をしておけば、より有効な鮮度維持が可能ですので、この血抜きポンプで処理をしておき、気になるなら自宅で再処理なんて使い方も良いかと思います。その場合は内蔵のとりだしはせずにエラからの血抜きと尾からの血抜きだけを済ませておくか、血合いが収納されている腎臓の膜を破らないように処理しておくと良いでしょう。

今回はアジの処理をこの血抜きポンプで行ったのですが、十二分な性能でした。アジくらいのサイズだとホース血抜きでなく、付属しているリムーバーで精度の高い血抜きができるので、とても相性が良かったです。

考えてみると、特に青物系の足の速い魚を現場で処理、および下処理しておくとかなり美味しくいただくことができるようになるので、この血抜きポンプが活躍するのではないでしょうか。

ウォーターシューター(津本式の接続用ハブ)の部分のボタンを押しっぱなしにすると水が放出されるのですが、押しっぱなしだと圧が弱くなります。ただ、リムーバーの場合、長時間の押しっぱなしで使用することはありません。気になる場合は断続的に放出する方法を使うと良いと思います。

今回はアジの処理を行ってみましたが、アジにはベスト! もくもくと数を処理するこが可能。10尾ほどを連続して処理してみましたが、電池の問題はまったくなく出力も落ちませんでした。

究極の血抜き・津本式については津本光弘さんのYouTubeや小社の書籍にて解説されているので、ぜひご覧になってくださいませ。

『ルアーマガジン・ソルト』2023年5月号 発売情報

『ルアーマガジン・ソルト 2023年5月号』

今号の特集企画は盛りだくさん!「春イカ」「アジング」「ロックフィッシュ&ロックショア」「シーバス」の4つのテーマを徹底詳細!

このほか、小沼正弥さんの代名詞でもあるレバーブレーキ理論をまとめた企画や、村田基さんが登場する「インショア」企画、さらに春は旅の季節ということで特別企画「極上の釣り旅」も紹介してきます。

『ルアーマガジン・ソルト2023年3月号』は全国の釣具店・書店・Web通販サイトでお求めいただけます。

  • 発売日:2023年3月21日
  • 定価:1,500円(税込)