さて、夏休みも後半。小学生のみなさん。宿題はすすんでいますか? 今回は、究極の血抜き・津本式の津本光弘さんと、小学生の『いちかちゃん』が取り組んだ夏休みの自由研究についてご紹介します。
【Profile】
津本光弘(つもと・みつひろ)
「究極の血抜き・津本式(究極に簡単の意)」という魚の仕立て技術を開発し、精度の高い血抜きで魚の臭みを消し、本来の香りや旨味を引き出すばかりか、異次元の鮮魚保存を実現することで、熟成魚など魚食の幅を広げた。技術は無料でYouTubeにて公開。小社で関連本も発売中。
『生き物を頂く』ということを学ぶ
本メディアでもお馴染みの津本光弘さんは、魚仕立て師として、宮崎県の長谷川水産に勤める傍ら、ご自身の開発した魚の仕立て技術『究極の血抜き・津本式』を普及のための活動をされています。生き物を頂くなら、より美味しく。無駄のないように感謝の気持ちを持って、最高の状態で食べてもらいたい。魚が好きだからこその思いです。
今回は県内の小学生を招き、津本式の仕立て方から「魚を感謝していただく」という勉強をすることになったそうです。その様子を自身のYouTubeチャンネルで公開中です。
まずは、簡単な津本式の仕立て方から入り、仕事場である市場にいちかちゃんを案内。敢えて残酷とも思える、魚の締めをいちかちゃんに体験してもらいます。普段食べている豚や牛、魚。命あるものはこういった過程を経て食卓に届けられていることを実感してもらう機会になったようです。
津本「だから、ご飯をたべるときは『いただきます』って手を合わせるんよ」
そして、どうして生きている魚を絞める必要があるのかも解説。命を奪うのだから、より魚にとって楽な方法で、そして、せっかく頂くのだからより美味しい方法で。苦しませて死なせると魚もエネルギーを失って美味しくなくなること。だから、残酷に見える作業を行なっていると解説されていました。
作業を見て「かわいそう」と感じて元気を失っていたいちかちゃんですが、それをしっかりと理解し、後半には津本さんに教わりながら、魚を捌くことを学んでいました。津本さんもびっくりなお手前になったとか!
スーパーに行けば、切り身やサクで並んでいるお魚。実際の姿はおろか、どうやって調理するか、大人でさえ知らない人が増えつつある時代ではありますが、こうやって知ろうとすることで、大きく成長することができるのだなと実感できるコンテンツになっていますので、よかったらお子様と一緒にご覧になってみてください。
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