【15:00】チーム色白艇、古敷谷川上流へ
さてここからは通信遮断のため、色白艇目線でお届けしていきます。
これまでの状況おさらい
- 魚の量は多いとのことながら釣果が出ていない。
- 岸寄りではライズもボイルも出る。
- ダウンショットのボトム攻めでショート含め10回はバイトあり。
- アタった際、バスは追ってこない。
- 激濁りの本湖より水色のよい古敷谷川は明らかにアタリが多い。
魚はいるし、食い気がないわけでもない。それでも釣れないのは、水温の変化や水流など様々な理由があると思うんですが、1番大きな要因は強すぎる濁りでバスが上手に捕食行動ができないからなのでは……。
こうなると、強いデメリットかと思えたミミポン(レインズスワンプミニのことです)の低シルエットは、逆に吸い込みやすさとなってチャンスに繋がるということもなくはなくもなくはなくあばばばばとか妄想が広がってくるわけです。
……よし、このままミミポンだ。底突きを続行する。
【15:20】やはり……やはりミミポンなのか
今日はもう何をやっても無駄では……というマインドをふっ飛ばしたファーストヒットを得てにわかに色めき立ったチーム色白艇は、まだアタリが続くその場とチームWトモヒロ艇を後にしてさらに上流へ移動。
スズカワ「こうなるともう釣れるという予感しかない、ぜんぶ良ポイントに見えます」
オオバ「上流は少しのあいだ叩かれてないはず、どんどん撃っていきましょう」
スズカワ「ほらこのカバー気味になって垂直に落ちてる川岸の際とか……コツン……あれ?」
オオバ「え、またですか(笑)」
今度は24cmとわずかにサイズアップで釣果は1人1尾までの2尾の合計サイズなので、スズカワの1尾が入れ替え。チーム色白艇の記録は24cmとなる。
仮説は間違ってない。
この1尾は報告なしのシークレットとなるが、状況的に急に活性があがってきたように感じなくもない。この程度ではまったく心許ない。ティーチャーオオバに釣ってもらって勝負を競りたいと思い、スズカワはトーンダウン。キャプテンが釣りやすいよう思うがままの操船に身を委ねることにする。
【15:40】古敷谷川ジャングルクルーズ
オオバ「それにしてもすごい景観の川ですね、これはまるでジャングルをゆく……まさに例のアトラクション」
スズカワ「原住民が襲撃してきたりゾウやカバがブシャーしたりなんかして最終的に古代の遺跡にたどり着くやつ」
古敷谷川の河岸は水流が削った垂直の壁になっていて、川面には広葉樹の幹が横に垂れ込んでいたりして、まったく人の手が加わっていない原生の風景が続いている。
房総半島南部は日本でも最も隆起する速度が早い地域で、大昔の海底が地表に現れて間もないため地質が柔らかく、簡単に水流で削られて垂直の崖になる、まるで日本離れした渓相が広がっている。こんな原生の風景を誰にも邪魔されず独り占めできるって何気にすごいことなのではという空気になってきたチーム色白艇、いつの間にかクルーズのついでに釣りをしているような流れになってしまった。
結論から言うと、この先はニゴイを追加したのみで帰着と相成りました。
チームWトモヒロ艇は色白艇と別れた場所でずっと釣り続けていた模様。その他の艇も古敷谷川かボート発着場周辺で釣りをしていて、誰ともなくうっすらと緊張感のある笑みを浮かべている。やはり誰か追加があったのか。
果たして結果はいかに――。
【18:00】結果発表
それではお待ちかね結果発表のお時間です。
会場はボート発着場となる高滝湖観光企業組合の目の前にある「寿司割烹 千鶴」からお送りしております。
なお本日、ご飯の大量需要がありご飯物は残り3名分との通知アリ。名物のうな重は勝利チームおよび新人タナカに贈られるということになります。
それでは着座順に、トップバッターはチーム色白艇、オオバ&スズカワペアから。
【チーム色白艇】結果発表
オオバ:0尾、スズカワ:2尾、合計24cm
スズカワ「フリップ、ドン。結果は2尾でサイズアップの24cm」
一同「え、あれから追加とかうそでしょwww」
オオバ「特にこれといった戦略はなく、良さげなポイントに適合しそうなルアーを撃っていくという感じでした。ラストは少しでも透明度のいい場所を探してたら古敷谷川に行き着いて、気配があるなと。そこでヴァラップスイマー3.3inにチェンジしたら40オーバーがバイトしたんですが惜しくもバラし……」
一同「えええええええええ!!!」
オオバ「そこからはスズカワさんのターンでしたね」
スズカワ「今日は初手ミミポンで、釣れたら他のにチェンジしようかなって思ってたんだけど、誰も釣れてないし、でもアタリはあるので結局1日中ボトムをこんこんしてたらパターンがハマるタイミングがきて連釣」
フクシゲ「スズカワさんだけ完全にエサ師の船釣りおじさんと化してたのが面白かったです」
フルカワ「1日中飽きずに同じ釣りができるってのがすごい」
オオキ「わしはこんな釣りを教えた覚えはない……」
【チームWトモヒロ艇】結果発表
オグラ:0尾、フクシゲ:0尾、合計0cm
フクシゲ&オグラ「結果は0!」
スズカワ「あのポイント魚いたから追加してたかと思った」
フクシゲ「そう、いたんです。でも狙いはそうじゃない。実はバラけたあの後、ぼくらは秘蔵のとっておきポイントがありまして……あの場所から誰も攻めないであろう激濁りの分岐の先に広い水場があって、突き当りに大きなインレットがあったんです。そこだけ透明度の高い水が溜まっていていたんですよ。誰にもバレないようラストにこっそりそこに入りました」
オグラ「終了間際の16時45分、葦際にストーミーマグナムを投げたら本当に出た」
フクシゲ「オグラさん合わせて合わせて! って、すっぽ抜けました(笑)」
フルカワ「劇的大逆転のはずがうーん(笑)」
【チーム東の都艇】結果発表
ツヅキ:0尾、アズマ:0尾、合計0cm
アズマ「残念ながらまったく魚を見ることなく終わりましたね」
ツヅキ「かわいそうに、ラストなんかこのNZクローラーJr.あげたくないって壊れちゃうんじゃないかってくらいガチャガチャに投げ倒して」
アズマ「もう、ここでお別れかと思うと……ヒグッヒグッ……」
スズカワ「いやNZクローラーは使わないからいいよ……」
アズマ「そうですかありがとうございます絶対あげません」
ツヅキ「釣りとは関係なく、転落の1件で今日の流れを持っていったかなァ」
一同「(笑)」
アズマ「僕的にはチャーシュー丼で優勝です」
【チームフリー艇】結果発表
オオキ:0尾、タナカ:0尾、合計0cm
タナカ&オオキ「はい、0でした!」
オオキ「今日はぜったいスピナベかボトムかだろうと思って準備してきて、古敷谷川は水質回復が早いってのも聞いてたので、狙いは明確だったんですが、結果は残念」
フルカワ「期待の相棒はどうでした?」
オオキ「タナカくんはキャスティングもバッチリで、さすが九州で鍛えられただけあってすごい戦力になるなと」
タナカ「力及びませんでした(ガクッ」
オオキ「とんぼの像の近くの際でブルズホッグで2バイトは出たんだけどなあ」
タナカ「釣れないのは残念でしたが、オオキさんとマッチングアプリの話で盛り上がりました(笑)」
フルカワ「その件については後で詳細を報告するように!」
【チーム馬鹿艇】結果発表
フルカワ:0尾、サトウ:0尾、合計0cm
フルカワ「今日は40くらいのが魚群になってるの見つけてたんだよね」
一同「(ざわざわ)」
フルカワ「最初養老川を上がっていって、インレット撃ち。陸っぱりからも攻められてたのでキツイかなと思ったけど、インレット脇の葦でデカイのが1発出て」
一同「――!!!」
フルカワ「残念ながらバラし。養老川は上流が激流になっててリターン。今日は濁りでルアーが見えなくて、小さくするとバスに見つからないし、でかいと食えないってのがもどかしかった。そのあと45を掛けた」
一同「――!!!」
フルカワ「取り込みにもたついて、引っこ抜こうとしてバレちゃった」
一同「ええええええ……ということは」
フルカワ「じゃあはい、サトウくん締めて」
サトウ「ハイ、チーム馬鹿艇0でした!」
一同「(笑)」
フルカワ「というわけで……優勝はチーム色白艇オオバ&スズカワペア! あ、お姐さんうな重はここでお願いしますね!」
ジリオンについて
アズマ「SVブーストですが、あと一歩の飛距離が伸びるリールですね」
ツヅキ「いいね、研究してるねェ」
フクシゲ「自分もそれは感じていて。でも少し個体差がある?」
オグラ「ぼくのはそんなでもって感じだった」
オオキ「巻きの滑らかさと安定感はさすがと思ったですね」
フルカワ「ゼロアジャスターはデフォルト設定でスプールがガタつかず問題なく使えるのはDAIWAならではかなと」
オオバ「別にフィネス用じゃないのにライトリグが問題なく使えたのは驚きでした」
スズカワ「全然問題なく使えました。ベイトフィネスリール持ってないんだけど、ちゃんとしたベイトフィネスリールだったらこれ以上にもっとすごいのか? と思うとジリオンってすごいと感じさせるリール」
オオキ「あとでベイトフィネスリールのオススメ教えるっス」
【後日】
スズカワの机の上には新しいミミポンの仲間が山になっていた……。
なお悔しい思いをしたキャプテン・オオバは後日再戦、40アップをバラした場所で見事リベンジマッチを果たしたとのこと。高滝湖は釣れまァす!
ジリオン SV TW【DAIWA】
ジリオン SV TW、い~いリールです!
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