江戸前の風物詩なんて呼ばれ、昭和の前半頃までうなるほど釣れたという東京湾のハゼ。
埋め立てや水質の変化など、様々な要因によって、現在はその数を大きく減らしてしまいました。
とはいえ今でも、ハゼは身近な海辺で狙える東京湾の人気釣りターゲットであることに変わりはありません。そんなハゼをどうやったら増やせるだろう、という取り組みをご紹介します。
昭和の高度経済成長期に比べれば水質については圧倒的に改善され、魚の生活環境も良くなってきている東京湾。
それでもまだ、ハゼはかつてほどは生息していません。
そのような状況の理由などを探るべく、東京湾の代表的な魚であるハゼの生活史を明らかにし、東京湾全体の水辺環境を改善させる政策提言などに活かそうという取り組みが「江戸前ハゼ復活プロジェクト」という官民連携の生態調査です。
難しそうな感じがしますが、実はこのプロジェクト、どなたでも簡単に参加することができるんです。
ハゼを釣ったらサイズを測って投稿!
こちら「マハゼの棲み処調査」は参加が簡単。
特別なイベントなどではなく、ハゼ釣りに出かけたら釣ったハゼの全長を測って、Webサイトから報告するだけ。
多くの報告を元に季節と場所、ハゼのサイズから、生活史を共にする群れを推測するというプロジェクトです。
まずはこちらの公式サイトの「データ登録」にアクセス、調査に参加いただく方の新規登録を済ませましょう。
あとはハゼを釣って、サイズを計測して、サイトから情報を登録するだけ!
ハゼの調査対象区域について
釣り場は観音崎から富津岬まで。いわゆる「東京湾内湾」であればどこでもOKです。船釣りやボート釣りで狙う沖合のハゼも調査対象です。
また、2021年の調査期間は「上期:7月1日~9月30日」と「下期:10月1日~12月30日」に分かれています。
7月から12月30日までということになりますので、期間内に釣れたハゼの情報をどんどん送りましょう。
データを送った方には、漏れなくハゼの全長計測シールが貰えます。耐水性の頑丈なシールなので、ハゼに限らず(笑)魚のサイズを測るのに便利です。
ハゼの釣り方やハゼ釣りのポイントは、2020年の記事やハゼクランクの記事を参考にしてみてください。