数え切れないほどのルアーが存在し、数え切れないほどのメソッドがある、釣りの中でも希有なジャンルと言えるバスフィッシング。それに対応すべく、ラインの種類や特性も『カオス』な状況になっているのはご存知の通り。今回は檜原湖を中心としたスモールマウスフィールドで活躍する高梨洋平さんに、デッドオアアライブPEシリーズの紹介とともにスモールマウス狙いにおけるPEラインの優位性をお話いただこう。
【Profile】
高梨洋平(たかなし・ようへい)
福島県裏磐梯エリアの桧原湖、猪苗代湖といったスモールマウスバスレイクを中心に活動する、予約がなかなか取れない凄腕ガイド。バリバスのプロスタッフを務める。
デッドオアアライブ フィネスマスターPE×4(ノガレス)
【Spec】
●号数:0.3号、0.4号、0.6号
●最大強力:7lb、9.5lb、10lb
●糸巻量:150m
●価格:オープン
ダークグリーンが1m、モーショングリーンが50cmのカラーを繰り返すコンビネーションカラー。
ルアーアクションのキレが全然違う。バイトが連発!!
細い号数は4本組、太い号数は8本組と、PE原糸の編み数を強度で設定を分けているシステマチックなPEラインですが、特徴は?
高梨「表面にオリジナルのスーパーフッ素加工を施すことで摩擦抵抗が少なく、軽いルアーでもイージーに飛距離が出せます。ライントラブルも少なく、突然高切れしたりしないのでガイドのお客さんにも安心しておすすめできます」
X4とX8、どのように使い分けますか?
高梨「X4は0.3~0.6号という細い号数のラインナップで、虫系やミノー、シャッドなど、スモールマウスの釣りでは欠かせないルアーを使用するときに。飛距離が出せるのはもちろんなんですが、伸びがないのでミノーやシャッドのアクションのキレが素晴らしい。お客さんが2人いて、おひとりはPEライン、もうひとりがフロロラインを使って、それ以外はまったく条件が同じ状況で釣りをすると、PEラインのお客さんばかり釣れ続くということは多々あります。虫系の場合はバイトがあれば超即アワセなので、やはり伸びないという特性がフッキングに活きてきます」
デッドオアアライブ ウルトラパワーフィネスPE×8(ノガレス)
【Spec】
●号数:0.8号、1号、1.2号、1.5号、2号
●最大強力:16lb、20lb、23lb、31lb、37lb
●糸巻量:150m
●価格:オープン
150m巻きの中間75mの地点でマーキングが施されているので、2回に分けて使うことができる。
しなやかなベイトロッドでルアーの使用範囲拡大
高梨「X8なら1.5~2号を使って、ベイトタックルでのペンシルベイトやポッパー、ジャークベイト、ソフトジャークベイトでの、アングラーが自発的にルアーへアクションを与える釣りに向いています。ラインの伸びがないぶん、MLアクションのしなやかなロッドの方がルアーの使用範囲が広く、ロングキャストでもルアーにアクションがしっかりと伝わりやすいですね」
高梨さんのスモールマウスゲームの中で、PEラインのタックルが占める割合はどのくらいでしょうか?
高梨「ベイトタックルはまだ3割といったところですが、こと春~初夏を考えるとスピニングは7~8割になり、完全にメインタックルになります。ミドストはフロロが多いですが、それ以外はほぼPEラインの方が明らかに釣果はアップします。皆さんも裏磐梯にお越しの際は、ぜひPEをご持参ください(笑)」
ディープを狙うことが多いスモールマウスの釣りは、伸びがなくてアクションが伝わりやすいPEが非常に有効だ。