新品ロッドを開封したら、まずやるべき!フェルールワックスの話【Fishman@西村均】



さて、今回はお馴染みのドクトルニシニシの実用ネタシリーズ。馴染みがないかもしれませんがフェルールワックスでお手入れしておくと、ロッドのトラブルからも守られ使い勝手も向上!なので覚えておくとおとくでございます。西村さんでは、よろしくおねがいします!

ベイトロッド専門メーカー「Fishman」のテスターを務める。新潟県をホームに小渓流から海のルアー釣りまで幅広く楽しむマルチアングラー。人気サイトfimoでブログも執筆中。ドクトル・ニシニシの愛称で変な格好もするが、釣りのテクニックには定評あり。



新しいロッドが届いたらまずはフェルールワックス?

朝起きて、テーブルの上のリップクリームを手探りで取り、塗ったとたんに唇に走る衝撃!あの唇を持っていかれるような感覚は忘れもしませんよ。そんな寝ぼけのニシニシですが、今回のお話はフェルールワックスです。

今年のNewプロダクトロッドのデリバリーも始まり、秋には既存番手の追加生産も入荷します。
なので皆様のお手元に新品ロッドが届く機会も増えると思います。

で、ロッドを開封したら、まずやって頂きたいのが、フェルールワックスの塗布。これがとても重要です。

以前も記事を書いたのですが、ロッドの継ぎ目、フェルールと言うのは、キャストを繰り返すと緩む事があるのですが、それを防ぐのがこのワックスです。

各社から販売されていて、色々な硬さが選べますが、ニシニシはスミス社のワックスを使っています。

ところでこのリップクリームみたいな形状、本当に間違えやすいのはいかがなものか!先日も朝からニシニシの唇はギッタギタになってしまいました(笑)

さて、このワックスの塗り方ですが、難しい事じゃありません。実に簡単な作業なので、当社のロッドにかかわらず、2ピース、3ピース、マルチピースのロッドなら、どのメーカーのロッドでもやるべきです。

ロッドを一度繋いでみて、コミが入る位置をなんとなく把握したら、こんな感じにフェルールワックスを塗りましょう。全周ベタベタに塗らず、このように一方向のみ塗って、継ぎを優しく回しながらゆっくりと差し込めば、簡単に均一に塗れます。全周にべったり塗ると、全部繋いだ時にはみ出しまくりです。


クルクル、スルスルと回しながら最後まで継ぐと、こんな感じにワックスの余りが出てくるので、ティッシュなどで拭き取れば完了!作業はたったのこれだけです。

御覧の通り、均一にうっすらとワックスが掛かりました。これで緩みや捻じたれを未然に防ぐ事が出来、継ぎの擦り減りも緩和されて、大事なロッドを長くお使い頂けるでしょう。あと、継ぎを抜く時の固着も防げますね。

皆様もロッドの開封の儀はフェルールワックスから!

これ大事!

さて、そんなニシニシの手元にも、今季新製品のBC4-80MHが届きました。よし、磯のキジハタ狙ってやるぜ!


なんとビッグベイトでキジハタ狙いしてやりました(笑)釣れるもんですね、やっぱ釣りは色々試してみないと判らないものです。なんとなく万能に使えるのがFishmanロッドの良い所、ということで2021年の夏を締めくくろうと思います。