ヤヴァイ釣果にドン引き!? 釣れすぎ注意!? 一誠の『サカナサカナ』は対スレバスの最終兵器だ!



「釣れない…」と思っているバスアングラーの、何と多いことか…。プレッシャーの高さ、バスの秀才化など、さまざまな要因があるだろう。しかし! そんな悲惨な状況に終止符を打つべく登場した救世主こそが、赤松健さんが監修する 『サカナサカナ』だ。釣れない子羊よ、最終兵器を手に超スレバスに立ち向かえ!

【Profile】

赤松健(あかまつ・けん)

滋賀県出身、卓越したセンスを持つ気鋭のアングラー。村上晴彦に師事し、現在は一誠の社員として商品開発に携わる。

ライアミノーフラット サカナサカナ3.8in(一誠)

【Spec】

●全長:3.8in
●カラー:全8色
●入数:7本(目玉シール14個付属)
●価格:902円(税込)

1stボディのアゴ下には、くぼみが形成されている。フックはマスバリならばここから刺して上側に抜けばアクションに支障をきたすことなく、かつ身切れもしにくい位置にセットできる。オフセットフックもここから下に抜く。

キモとなるリーチテールは、向こう側が透けて見えてしまうほどの薄さ。だからこそダウンショットリグの上下シェイクでは艶めかしくアクションして、スレたバスにも口を使わせるほどのナチュラルアピールが可能なのだ。

2ndボディは切り離して単体で使用することも可能。マスバリが刺しやすいようにヘッド部分には厚みを持たせており、目玉シールを貼るスペースも確保。よりプレッシャーが高い状況で使用したり、チャターやジグのトレーラーにも。

どこまでも艶めかし過ぎる極薄テールのフィッシュイーターキラー!

『名は体を表す』という言葉がそのまま当てはまる、このサカナサカナ。2尾の小魚が連結したようなフォルムに目が行きがちだが、キモとなるのは“ペラペラ”のフラットテールのようだ。赤松さんがその誕生経緯を語ってくれた。

赤松「スレッカラシのバスを何とか釣ってやりたい…これは常に考えているコトなんですが、あるとき僕が以前に飼っていたアカメの水槽の中で、何かの拍子に入ってしまった透明なラップ片がポンプの周辺でグルグル回っていたんです。それに対してアカメが異常な興味を示し、噛んでは吐き噛んでは吐きを何度も繰り返していた。もしかしたらフィッシュイーターは、透けるように薄くてペラペラしたものが好きなのかも…そう思ったのが、サカナサカナ開発の始まりでした」

エサでさえ口に入れて違和感があるようならすぐに吐き出し、二度と口にすることはない…そんな『天才君』のアカメが夢中になったのが、何の変哲もない透明なビニール片。これが極薄テールワームを開発するキッカケとなった。

そして実際にバスで試したところ、その実力は圧倒的だったという。

赤松「とにかく食わせる力が凄い。他のルアーでは何をやっても見向きもしないスレバスが何尾も、そして何度もアタックしてくる。特にフラットテールをペラペラとアクションさせたときの反応は凄まじく、ためらいもなく一気に吸い込もうとします」

とにかく食わせ力が高いので、スレ気味のバスでも丸飲みバイトになる可能性大。小さなフックと繊細なライン&ロッドを使用するだけに、ファイトには十分に気を遣いたいどころだ。

その艶めかしいアクションを出すのに適しているのが、ダウンショットリグのようだ。

赤松「上下方向のシェイクがフラットテールを一番アクションさせやすく、食わせ力を最大限に活かせます。サイトでバスの目前で、ブラインドでも確信できるスポットでシェイクし続けてみてください」



ベストな使い方とタックルセッティング

必釣!『ダウンショットリグ』

極薄でペラペラなフラットテールが、ダウンショットリグでの上下シェイクで艶めかしくアクション。これにはスレたバスもたまらず反応し、勢い良くアタックしてくる。アクションを妨げないマスバリ#8~#6が基本。

根掛かりしやすい場所や、ストラクチャーやカバーにタイトに攻めなければならない場合には、オフセットフックもOK。赤松さんが推奨するのはマルチオフセット#4~#2(カルティバ)。

ズル引きには『スプリットショット』&『テキサス』

スプリットショットリグ
テキサスリグ

もちろん、ボトムを横方向にズル引くようなスプリットショットリグ、キャロライナリグ、テキサスリグなどの釣りにも対応。

振動でテールがプルプルと細かく動いてバスを魅了。この場合はオフセットフックを使用する。

奥の手『ノーシンカー』

マスバリ
オフセット

ダウンショットリグでも食わない…そんな危機的な状況でこそ効果を発揮するのがノーシンカーリグ。

フックの重さで水面直下程度にまで沈め、まずはバスの目の前に漂わせる。その後、細かくシェイクしたり軽いトゥイッチで誘いをかければ…バクッ!

抵抗感の少ないワームを繊細に操る仕様のタックルを!

もっとも重要なのはラインだと言う。赤松「4lbを基準に、より繊細に攻めるなら2~3lb、デカいのを狙うなら6~8lb。ロッドもわずかな抵抗感でも感じられる、柔らかくて好感度なモデルが望ましい。僕は下記の2本を使い分けます」。

タックル例1
●ロッド:ハートランド別誂冴掛710AGS(DAIWA)
●リール:スティーズ タイプ2(DAIWA)
●ライン:PE0.8号
●リーダー:フロロカーボン4~8lb

タックル例2
●ロッド:ハートランド722LRS-21(DAIWA)
●リール:スティーズ タイプ1(DAIWA)
●ライン:PE0.4号
●リーダー:フロロカーボン3lb

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