冬に釣るならロッド『ブレイゾンC66ML』で決まり!【ブレイゾン・マンスリーセレクションVol.5】



どんどん水温が下がっていく秋から初冬のバス釣りでは、シャッドやメタルバイブなどの小型ルアーが威力を発揮する。これらのルアーを使いこなすのに、山下尚輝さんがセレクトするのはDAIWA「ブレイゾンC66ML」だ。このロッドの特徴と、深まっていく秋冬の釣り方のキホンを紹介してもらった。

【Profile】

山下尚輝 (やました・なおき)

1998年生まれ。兵庫県淡路島出身・在住。同じくプロアングラーの山下一也の弟で、幼少期より釣りの腕を互いに切磋琢磨してきた。2021年JBTOP50、JBマスターズ参戦中。

小型プラグと相性抜群の芸達者なライトバーサタイル

ブレイゾンC66ML(DAIWA)

山下「今回紹介するのは、ブレイゾンC66ML。ベイトロッドのライトバーサタイルモデルですね。テーパーはレギュラーファストで、巻きも撃ちもなんでも使えるセッティングになっています。レングスは長すぎず短すぎず、取り回しが良いのが特徴。オカッパリでもボートでも、スタイルを選ばず活躍してくれる1本です」

【スペック】

●全長:6ft6in 
●継数:1ピース(グリップジョイント)
●自重:104g 
●適合ルアー重量:1/8~1/2oz 
●適合ライン:6〜164lb
●アクション:レギュラーファスト
●価格:18,810円(税込み)   

山下「これからの時期にこのロッドでよく使うのは、シャッド、小型クランク、ミノー、5g前後のジグスピナー、軽量のメタルバイブなどです。具体的には、スティーズシャッド54、60。スティーズスクエア100、タイニーワイルドピーナッツ、ジグズピナーSS&スターリングシャッド3.3in、メタルバイブSSの3.5gと5gですね」

これからの時期は、こういった小型の巻き物がよく釣れるのでしょうか?

山下「秋から初冬にかけては、魚が広範囲に動き回りつつも、冬に向けて越冬場の近くに溜まりだす傾向があります。水深がしっかりあって、そこにちょっとした沈み物があるような場所に、バスは身を隠すようにもなります。なので、まずはシャローの地形変化を広く探り、それで反応がなければ深い場所をメタルバイブでやっていくという感じです。

ブレイゾンC66MLでは、軽いルアーでもしっかりと飛距離を出すこともできるし、アキュラシーの高いキャストも決めることができます。今回は巻き物のセレクトを紹介していますが、汎用性が高いロッドなのでいざとなればネコリグやダウンショットなどワーミングもできますよ。ベイトフィネスロッドでは扱いきれないような重さのプラグや抵抗感のあるルアーを気持ちよく使えるのがこのロッドのいいところですね」

スピナベでは強いと感じる場合はジグスピナーを投入

シャッドやクランクは、どれくらいのスピードで巻いてきたら良いでしょうか?

山下「基本はスローリトリーブです。遅すぎず速すぎずの、見切られないスピード感というか。ボトムにたまに当たるくらいのレンジ感で巻いてきて、ボトムコンタクトしたらポーズを入れる、というリズムです。クランクベイトでサーチして、もっとナチュラルに見せたいなと思ったらシャッドに切り替えていけば良いと思います」

ジグスピナーという選択は少し意外ですね。この時期によく効くのでしょうか?

山下「使い方はスピナーベイトと同様なのですが、アピールを抑えてナチュラルに見せられるのがこのルアーの良いところです。シーズンを通してプレッシャーが蓄積してきたこの時期でも、シャッドテールとブレードのシンプルなアピールで口を使ってくれる。

冬にかけてクリアアップしてくる水質にもマッチするし、スピナーベイトよりも数も出やすい。かつ、結構良いサイズが釣れたりもするし、この時期にオススメですね。普通のスピナベはミディアムパワーだと投げきれなかったりするので、このロッドがちょうど良いんです。軽量のジグスピナーでも、ルアーの重みを感じながらしっかりコントロールしながら巻いてこれるんです」

脇役的存在のジグスピナーだが、実はこれからの時期に意外な釣果をもたらしてくれる。普段あまり使わないというアングラーは、この秋からぜひ使ってみよう。


初冬のうちにバスの越冬場を見つけておくべし!

そして、メタルバイブもどんどん投入していくと。真冬のイメージが強いルアーですが、秋にも強いんですね。

山下「確かにメタルバイブは真冬のルアーとして皆さん使うと思いますが、実は一番釣れるのは秋から初冬なんです。サイズも数も出るし、初冬にバスを手っ取り早く釣るならメタルバイブがオススメですね」

真冬に限らず、肌寒くなってくる時期は全般的にメタルバイブが有効になってくる。しかし、秋口にメタルバイブをおすすめする理由は「釣れるから」というだけではない。

山下「ため池の場合、真冬も初冬もバスが釣れるポジションはそれほど変わりません。釣れる場所は変わらないけれども、どんどん釣れるチャンスが減ってくるのが真冬という感じです」

バイト数が取れる初冬のうちに、メタルバイブでこの釣りのイメージを作っておけば、真冬でも効率良く狙っていけると。

山下「そうですね。本格的に寒くなる今の時期にバスのポジションを見つけておけば、真冬になっても迷いません。メタルバイブのアクションはリフト&フォール。使う重さは、ため池だったら3.5〜5gでOK。

遠浅な池も多いし、重いとフォールスピードが速くて追いきれない場合もある。なので、軽いメタルバイブをMLロッドで使って、ヒラヒラとじっくり見せてあげるのが効果的です。

真冬の越冬場はボトムに葉っぱなどが堆積していて、その隙間に稚ギルも越冬しています。暖かく晴れた日の夕方となどは、水温が上がって稚ギルが葉っぱの間から出てきて、同時にバスも一気にフィーディングします。なのでこのタイミングを重点的に狙ってみてください。夕方16時くらいがゴールデンタイムですね」

メタルバイブは葉っぱの隙間から出てくる稚ギルをイメージして使う。初冬のうちこのルアーで釣り込んでおけば、良いイメージを持ったまま真冬の釣りに挑むことができる。

山下さんのブレイゾンでの釣行模様は下記動画でチェック!

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