北大祐の『秋のオススメシャロークランク&ミノー6選』



北大祐さんといえば巻き物の名手。フィネスな釣りがどうしても強い印象のある国内のトーナメントにおいても、巻き物を主軸にした展開で勝利を掴んできているからだ。そんな北さんがオススメする秋の巻き物ルアーを一挙に公開! 今回はシャロークランクとミノーを紹介しよう。

【Profile】

北大祐(きた・だいすけ)

国内の主要トーナメントを全て制した経験を持つ『グランドスラマー』。現在はアメリカのトーナメントを攻略中! あらゆる釣りを得意とするが、中でも巻き物は何度もトーナメントのウィニングパターンとなる十八番。ルアーブランド『ペイフォワード』主宰。

V3ミノー(ペイフォワード・プロト)

2020オールスター勝利の立役者

「これはとにかくデッドスローに巻ける、I字系みたいなミノーです。ベイトが追われているときとかボイルが多いときとか、シラウオとかイナッコとか鮎とか食ってるときにテロテロと水面を巻くと食ってくる。秋はイレギュラーな動きよりも巻き続けて、スピードとかレンジとか引くコースを変えていく。これはどのルアーにも共通して言える話ですね」

スティーズミノー 110SP SR(DAIWA)

広範囲を探れる3フックミノー

「ロングキャストして速巻きで使います。すごく動きがタイトで1mほど潜ります。ボディが丸みを帯びていて、ボリュームはあるけど水押しは弱めです。ストップ&ゴーも効きますが、基本は巻き続けて使います。サイズは110がメインで、125もいいですね」

コヒラ(ペイフォワード)

バイトを連発、小粒な強アピール

「小粒なものがヒラヒラという意味で名付けました。イメージはタナゴとかギルとかコブナとか、扁平ボディのベイトフィッシュがフラフラと泳いでるイメージですけど、水押しは強めです。リップが小さくて丸いのは潜らさないためで、浅いところでパタパタ泳ぐのが強みです。ハードベイトで釣ったことのない人は、これを使ってほしいと思って作りました。カバーの際を引かなくても、オープンウォーターを引いてくればとにかく釣れます」



アルティナバルサクランク(ウッドリーム)

ビッグフィッシュを呼ぶ強い水押し

「SDGマリンのスペシャルモデル。動きがめちゃくちゃ強くて浮力が高いです。大雨や台風で濁りが入ったときに、障害物の際を通して釣ります」

RC2.5RT(ラッキークラフトU.S.A)

サイレントよりもラトル入り

「これも濁りが入った時に効きます。ラトル入りのほうが秋はいいですね。アベレージサイズを拾うという感じじゃなくて、ビッグフィッシュ狙いで多用しています」

ワンエイト(ペイフォワード)

ワンエイト
ワンエイトMR
ワンエイトDR(プロト)

一定スピードで異なるレンジを攻略可能

「クランクベイトはどんな釣り場でも、秋に活躍することが多い。一番の利点は同じリトリーブスピードで異なったレンジを探れることですね。SRの潜航深度は水深1m、MRが1.5m、プロトのDRは2.5mぐらい。どれもボトムノックさせず、中層を引いて釣るのが基本です。ウォブルとロールが半分ずつ出る、ボディをねじるようなアクションです。ハイピッチなクランクはよく釣れるけど、ビッグフィッシュはピッチが大きめのルアーが効きます。速く巻いても、ぶれずに泳いでくれるのも特徴ですね。僕が快適に使える小ささで、日本はもちろんアメリカでも効くサイズ設定です」

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!