あのサイコロラバーがO.S.Pからリリース!? 3賢人が語る強み・進化・オリジナリティ



四国ローカル発信から口コミで拡散した奇天烈系釣れ筋ワームが“サイコロラバー”。ハンドメイド作品のため、近年人気に火が点いて以降は入手困難な状態が続いていることを知る方も多い。そこで、救いの手を差し伸べるのがO.S.P、そしてサイコロラバー3賢人。来春のリリースに向け現在鋭意開発中だ。

サイコロラバー3賢人

元々は峯村さんとローカル戦でしのぎを削っていたO.S.P橋本さんが、契約プロの熱望を尊重して本家フィールドサイド代表の田渕さんを口説き落とすことで始まった量産モデル化計画。三位一体、トリニティ。

【Profile】

O.S.Pプロアングラー:峯村祐貴(みねむら・ゆうき)

独自に編み出したサイトフィッシングの手法で2017年末以降、常勝を続ける関東スーパーローカル。2021正月にO.S.Pと契約。軸となるサイコロラバー量産化を熱望。

【Profile】

フィールドサイド代表:田渕秀明(たぶち・ひであき)

元JBトップ50プロにして、四国の雄・アルティメットワールド店主&フィールドサイド主宰。自らの経験値をフィードバックした本家サイコロラバーの開発者だ。

【Profile】

O.S.Pスタッフ:橋本雅裕(はしもと・まさひろ)

O.S.Pスタッフの傍ら、サンデートーナメンターとして活躍中。旧知の峯村さんをO.S.Pに引き込んだ陰のフィクサーにして、O.S.Pサイコロラバーの開発を担当。

ライセンス契約締結で全国津々浦々に拡散へ!

『欲しいけど手に入らない…』『使いたいけど数が足りない…』

我々アングラーにとって実に悩ましい由々しき品薄問題。

無理して手に入れるのか、諦めるのか。最近ではそのひとつとして“サイコロラバー”の存在が挙げられる。

今回、O.S.Pはプレミア価格の是非を問うまでもなく、新たな解決策を提案する。

いわばプレミア公開の場に、本誌は招かれることになった。

レッドカーペットが続く先に待っていたのは『サイコロラバー3賢人』の姿だった。

峯村「元々は、僕がゴネた…というのが発端です(笑)」

今年の正月、鳴り物入りでO.S.Pスポンサード契約が発表されたサイトフィッシングの達人・峯村祐貴さん。奥神奈川や房総のリザーバーで常勝を続けてきた原動力は、何を隠そうサイコロラバーだ。

武器なくしては戦えない。しかし、他社アイテムを使い続けることはO.S.Pの名に恥じる。戦力を落とすのか、はたまた契約破綻か。

橋本「弊社のスタッフも早くからサイコロラバー、そして峯村さんによる破壊力は重々承知でした」

田渕「橋本さんから連絡がきて、ならば一緒に作りましょうと」

契約プロとO.S.P、そして元祖サイコロラバー開発者が三位一体!

相模湖のレンタルボート店・秋川屋さんを拠点に、契約プロ・本家開発者・O.S.Pスタッフの三者が初めて顔を合わせてのトークセッション。コロナ禍はオンラインで完成度を高めていった。わずかな時間だが試釣も敢行した。

16年の本家発売から口コミでジワジワと

関東在住のプロアングラー・峯村祐貴さんとO.S.Pスタッフ・橋本雅裕さんが、四国・香川在住のサイコロラバー開発者である田渕秀明さん。

直に会うのは、実は意外にも今回が初めてなのだという。

田渕さんの主宰するフィールドサイドとO.S.Pが製造に関するライセンス契約を締結の後、およそ1年に渡り、ミーティングは電話とオンライン。

テストサンプルのやり取りは宅配便。このご時世ならではの開発手法だった。

田渕「ほぼ同じモノが出来上がりましたね」

橋本「全く同じ素材ではありませんが、弊社で浮力を調整して、本家に肉薄するモデルに仕上がったと自負しています」

ハンドメイドから量産化となることで精度が向上すると共にコストダウンが可能に。O.S.Pが全国へと展開することで、本家の魅力が際立ち相乗効果を生む仕組みだ。

峯村「僕が使い始めたのは2018年の春頃ですね」

常勝の始まり。

きっかけはウェブで確認した房総リザーバーのローカル戦でのウイニングルアーだったのだという。

峯村「元々存在は知っていましたけど、自分なりの使い方が見つかっていなかった。ある時、改めて使ってみると『こんなに釣れるワームはほかにない』と」

サイコロラバーと“逃がし”のテクニックが組み合わさり、爆発的に釣れるようになった。

今年2021年正月にウェブ上でO.S.Pとの電撃契約が発表された峯村さん。「MMZは強力な武器。でも、それだけでは戦えない」。画像は、並木代表との同船実釣で説得を試みた際の1枚。

サイコロラバークロニクル

2008年から2015年までの8年間に渡り、国内最高峰JBトップ50で活躍した田渕さん。09旭川ダムで見事優勝を果たした際には、サイコロラバーの原型となるモデルを使用していた。トップ50勇退の翌16年には、発売直後のサイコロラバーでマスターズ戦を制覇。伝説の始まり。

2017~現在:峯村祐貴 常勝!
存在は知りながらも持て余していたサイコロラバーだったが、18年に転機。それまで使っていたワームからスイッチするや、常勝街道を走り始めた。キーはノーシンカーでの“逃がし”。

2016JBマスターズ第3戦霞ヶ浦:田渕秀明 優勝!
当時の記録を遡ると、Vol.4と5をスピニング、6をベイトでそれぞれダウンショットにセット。ノーシンカーでの使用が注目され始めたのは後年のことだ。

フックセッティングは1択

峯村「マスバリ#4が基本。上面1から側面3へ抜く」

ノーシンカーならずともフックセッティングは一択。

O.S.P量産モデルは「本家のVol.3クラス」のためマスバリは#4~5を選択。

なお、峯村さんはスーぺリオMⅡフック(エンジン)を愛用。

峯村「サイコロラバーは魚食いの個体が相手です」

サイトフィッシングではノーシンカーが多用されることから“沈む虫”として認識される機会が多いサイコロラバー。

否、峯村さんは異論を唱える。

峯村「使い方が完全に魚食いを相手にしている。だから…」

峯村さんの友人がキャッチした魚の口からは巨大なニゴイが…。



サイコロラバーが釣れる理由

橋本「私なりの考えですが、見えないハリは大きな要素」

四角錐ボディを囲む多方向のラバーが水を掴み、マスバリをセットした状態でも姿勢をキープしてフォール。

どんなワームでもハリを下に向けるが、サイコロラバーに常識は通用しない。

黄金比がそこにある。

田渕「ハリの刺し方次第でアクションも変わります」

試釣時にはヘビーダウンショットを投入した田渕さん。

田淵「ハリは側面から上面に抜いてます。側面のカドに刺せば、ワッキー系でバタバタと。上面から底面へ抜けばカバー攻略も」

使い方は無限大だ!

その他のフィールドサイド作品

ヨコアイシャッドSS(フィールドサイド)

【Spec】

  • 全長:105mm*テール含む
  • 重量:1oz
  • タイプ:スローシンキング
  • カラー:全5色
  • 価格:5940円(税込)/専用替えテール(2個入)全5色・各770円(税込)
“だけ”じゃない! 田渕作品の最新作を見よ

体高ある小魚型ボディの側面、ヘッド側とテール側にラインアイ。そしてソフトテールに刺さったトレブルフック。一見しただけでは脳内に『? 』が渦巻く。

田淵「こう糸を通して…泳がせると」

ボディ内側ではなく外側ラインスルー方式でフックにラインを結んで泳がせると…。

田淵「本物の小魚のようにテールから動き始めます。ボディは過剰に動かさずに」

大ヒットの予感!

峯村「本家とO.S.P版は、用途次第で使い分けを」

峯村「関東では購入できる店舗がごく限られていたんです。2018年当時、僕の知る限りでは都内渋谷の1店舗。バスルアー担当の方が異動して次の店舗でも買えるようになりましたが…」

峯村さんの所望する軸サイズのvol.3&4、スジエビとスモークレモンの溺愛色を妥協せざるを得ない場面もあった。

田渕「峯村さんから直接連絡をもらって大量注文。その直後から、各地で優勝の報が耳に入りなるようになり、非常に歓喜しました」

釣れるルアーほど隠したがるのがアングラーの常。

ところが峯村さんは優勝と共にウイニングルアーを公開し続けた。

そして今や知る人ぞ知る釣れ筋ルアーに君臨。

峯村さんの自宅には数々の試合で獲得した盾やトロフィーが無数。その多くは本家サイコロラバーが稼ぎ出した。今後は量産型がその跡を継いでいくことになりそうだ。

峯村「本家はメチャクチャ柔らかくて、そこが強み」

田渕「ただし、素材の強度面が難点。一方で、O.S.P版はごくごく若干硬めの素材に」

橋本「ハリ持ち良く、汎用性が高くなります。とはいえ、フォールスピードはほぼ一緒で使い勝手に変わりはありません」

わずかな試釣時間だったものの、O.S.P版の開発を担当する橋本さんがマックスソルトで面目躍如! ライブスコープで見えた魚影に直撃するや即座に答えは出たという。

また本家が2個入りに対して、4個入りでコストダウンも図られている。

峯村「本家がサーキットを走るF1なら、O.S.P版は公道を走れるハイエンドカー。あとは走り方次第」

峯村さんのサイトフィッシングにおける秘儀“逃がし”のテクは、来春のリリース時に完全公開を予定。

いざ、乗りこなせ!

O.S.P版はノンソルトと高比重の2タイプ

サイコロラバーNON SALT(ノンソルト)[O.S.P]

【Spec】

  • 全長:12mm
  • 重量:未定
  • 入り数:4個
  • カラー:全8色予定
  • 価格:未定

本家と同フォール速度、かつ高コスパでリリース!

本家サイコロラバーの威力を全国へ普及するべく完成度を高めたO.S.Pの意欲作。形状を同じくして、独自のマテリアルで本家に肉薄。ハリ持ちを向上させるべく若干硬めの触感に設定。量産化によるコストダウンで手頃な価格に。

サイコロラバーMAX SALT[O.S.P](マックスソルト)

【Spec】

  • 全長:12mm
  • 重量:未定
  • 入り数:4個
  • カラー:全8色予定
  • 価格:未定

O.S.P独自の高比重も登場! ディープや吊るしに◎

ノンソルトの硬度を高めただけでなく、新たなる別バージョンも開発。ソルトを限界まで混入して高比重化モデルは、ネイルシンカーを挿入せずともナチュラルかつ速く沈み、よく飛ぶ!

峯村「ネイルを入れるより全体での重量感が自然です」

ごく軽い本家及びノンソルトは、存分な飛距離を求めるにはソフトなロッドに細径ラインなどタックルを選ぶのも事実。2g相当のマックスソルトは飛びと操作性が向上して、オカッパリからのアプローチにも好マッチング。

峯村「キャスト精度と操作性も向上しますね」

「最近は沖側の見える魚は難しい傾向にあり、カバー奥も狙う必要があります」と峯村さんは奥の奥へシュート。そしてラインを枝に介して吊るし。存分なウエイトが次なるサイコロラバーの世界へと繋げていく。

『ルアーマガジン』2023年1月号 発売情報

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『ルアーマガジン』2023年1月号

今月号のルアーマガジンは2つの「モノ」特集! まずは皆様もついつい使ってしまう言葉「神ルアー」。ガチで釣れるルアーの使いこなしや理論・理由を様々なアングラーさんの目線で紹介していきます。そしてもうひとつが「コスパ!」今の世の中、誰しも懐事情は厳しいもの…。悩めるすべてのアングラーに捧げる、お得術にご注目あれ! あ!今回のルアマガから創刊25周年に突入です! 直前から色々とありますが、今年も色々と盛り上げていきますよ~。

  • 発売日:2022年10月20日
  • 定価:990円(税込)
ルアマガプラス